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第四話:紅の「急成長」と、凛の「勘違い」


「きゅぅ、きゅい……っ!」

歩き始めて数時間。凛の肩の上で、紅の体が急に熱を持ち始めました。

凛から溢れ出す『無限』の魔力が、紅の幼い体に過剰なまでの進化を促してしまったのです。

「どうしたの、紅!? 具合が悪いの? もしかして、さっきの蛇さんの毒が今さら……!」

凛が慌てて紅を地面に下ろすと、紅の体は眩い光に包まれました。

光はみるみるうちに大きくなり、小さなトカゲのような形から、しなやかな「人」の形へと変わっていきます。

ボフッ!

光が弾け、そこにいたのは――。

燃えるような紅い髪を背中まで伸ばし、頭には小さな愛らしい角。

意志の強そうな紅い瞳と、ぷっくりとした紅い唇。

そして何より……凛の記憶にある「ヒューマンの女性」よりも遥かに発育の良い、**完璧なプロポーション(ナイスバディ)**を誇る美女の姿でした。

「……きゅ、……あ、……あるじ……?」

「え、ええええええっ!? 紅!? なんで、なんで人間になっちゃったの!? しかも、何も着てないよ!!」

凛は顔を真っ赤にして、即座に自分の着ていた予備の外衣ローブを脱ぎ、彼女に巻き付けました。

紅(人化形態)のステータス

姿: 凛の無限の魔力に影響され、ドラゴン族の理想を体現した姿。非常に美しい。

自覚: 凛を「お母様」兼「運命の主」として狂信的に慕っている。

力: 見た目は麗しい乙女だが、中身は古竜の力+凛の魔力。デコピン一つで城門を消し飛ばす。

「あるじ……紅、お役に立ちたい。あるじを守る、盾になる……」

紅は、凛に着せてもらったローブを大切そうに握りしめ、凛の胸に飛び込みました。

柔らかい感触が凛を襲いますが、凛はそれどころではありません。

「ど、どうしよう……。女の子になっちゃった。しかも、僕より強そう……いや、気のせいだよね! 僕は無力なヒューマンだし、紅は生まれたばかりの赤ちゃん。僕が、僕がしっかり守ってあげなきゃ……!」

凛は、自分の鼻先で紅の角がチリチリと熱を放っている(山一つ焼ける熱量)ことにも気づかず、彼女の細い肩を抱き寄せました。

「大丈夫だよ、紅。見た目が変わっても、君は僕の大事な家族だ。服も、もっとちゃんとしたのを探しに行こうね」

「……はい! あるじ!」

紅は幸せそうに微笑みます。彼女の背後で、喜びのあまり漏れ出た魔圧が森の木々を数本なぎ倒しましたが、凛は「おや、風が強いな」としか思いませんでした。

女神の溜息

「……凛。それは進化ではありません、もはや『神格化』に近いです。あと、その子が服を着ていないのは、あなたの魔力があまりに高すぎて、普通の布では耐えきれずに蒸発してしまうからですよ」

さて、そんな凸凹コンビ(見た目は美少年と美女)が、ついに最初のヒューマンの村に到着します。

しかしそこでは、村人たちが亜人の奴隷を虐待している場面に出くわしてしまい……?

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