第十九話:天界からの「お祝い」襲来!~神様たちの贈り物合戦~
凛が「僕の妻だよ」と宣言したその瞬間、あまりの尊さと幸福な魔力に当てられたのは、地上の民だけではありませんでした。雲の上のさらに上、天界に住まう八百万の神々までもが、その「究極の愛の波動」に感涙し、ついに居ても立っても居られなくなったのです。
「おおお……なんて美しい愛の形だ! 儂の涙で天界が水浸しになる前に、祝いを届けねば!」
「あの少年の魔力、我ら神々を凌駕しているけれど……あんなに謙虚なんて! 私たちの推し神に決定よ!」
空が突如として虹色に輝き、天上から真っ白な羽と黄金の紙吹雪が舞い散ります。
そして、老兵の菜園に、煌びやかな光と共に数多の神々が降臨しました。
神々の「超絶」お土産リスト
「凛様! そして紅様! ご成婚、心よりお祝い申し上げます!」
最敬礼で現れた神々の代表が、次々と信じられないような「祝儀」を差し出し始めました。
『万象のペアリング』: 薬指にはめると、二人の距離がどれだけ離れていても一瞬で隣に転移でき、さらに片方が受けたダメージをもう片方が(無意識に)相殺する。……といっても、凛が無敵なので、実質「いつでもデート券」です。
『永遠に冷めない愛の土鍋』:
入れた食材が最高級の味に変化し、どんなに食べても中身が尽きない。食いしん坊なドワーフや子供たちも全員養える、まさに「主婦(主夫)の味方」。
『祝福の苗木(世界樹の種)』:
植えた場所が即座に「神域」となり、病気や争い、不吉なものが一切入れなくなる。凛の菜園が、さらに物理的な天国へとアップデートされました。
『神界特製・純白のウェディングドレス』:
紅のために贈られた、光の糸で織られた衣。汚れを一切寄せ付けず、着る者の美しさを1000倍(当社比)に引き立て、さらに防御力は星を砕く一撃すら防ぐ。
「ええっ!? こ、こんなにたくさん、いいんですか……?」
凛は、次々と手渡される国宝級……どころか「宇宙宝級」のアイテムに目を丸くしています。
「もちろんです! あなたの幸せは、この宇宙の安定そのものですから!」
紅の「神格」承認
大人の姿になった紅も、神々から贈られたドレスに身を包み、その美しさはさらに極致へと達しました。
「あるじ……いえ、凛様。神々までもが私たちの仲を認めてくださるなんて。……紅は、このドレスを一生、魂に刻みますわ」
紅が微笑むと、あまりの神々しさに、降臨した女神たちまでが「尊い……」と手を合わせて拝み始める始末。
「では、私からもお祝いを。」
一際落ち着いた知的な女神が前に出ました。
「凛様が愛したこの女性に、**『真の神格』**を授けます。これで紅様は、単なるドラゴンではなく、凛様と共に永遠の時を歩む『愛と炎の女神』として、対等な存在となりましたわ。」
賑やかな「神・人・竜」の祝宴
こうして、老兵の小さな菜園は、天界の神々、地上の英雄、そして最強の夫婦が入り乱れる、前代未聞の祝宴会場となりました。
「おじいさん! 神様たちが持ってきてくれたお酒、すごく美味しいですよ! 飲んでみてください!」
「ひぇぇ……神様とお酌をすることになるとは。長生きはしてみるもんですな……」
凛は、贈られた『愛の土鍋』で自らジャガイモを煮込み、神々に振る舞いました。
「う、うまい……! 私たちの神界の供物より美味しいなんて、どういうことだ!?」
神々さえも凛の「真心(レベル無限)」がこもった料理に胃袋を掴まれ、その夜、エルドランドの空には一晩中、幸福を告げるオーロラが輝き続けたのでした。
女神の独り言
「……凛。神々を『ジャガイモ料理』で手懐けるなんて、あなたくらいのものですよ。贈られたアイテムのせいで、もうあなたの周囲は『神が攻めてきても返り討ち』にできるレベルの聖域になりました。……でも、紅さんのあの幸せそうな顔。彼女を女神に昇格させたのは、私ではなく、あなたの愛だったんですね。」
「紅、ドレスとっても似合ってるよ。世界で一番、綺麗だ」
「凛様……。そのお言葉だけで、紅はもう、他に何もいりませんわ」
幸せのオーラに包まれ、凛の「お助け旅」は、最強のパートナーと共に、さらに次元を超えたお祭り騒ぎへと続いていくのでした。




