5話 正体
やっと更新することが出来ました。
かなり間が空いてしまいました。
読者には申し訳ありませんでした。
そんなわけで5話のスタート
上を見上げる。
その先には数百メートルもある大きな塔があった。
それをカイトは睨めつけるように見上げた。
クロノスの塔
それは数百年に時をつかさどる人間クロノスが建てた塔である。
特徴は正面から見える二つの大きな針である。
「アワ、団長のところへつれてってくれ。」
「分かったが…なんで団長にあう気なんだ?」
「それはいいからつれてけ。」
そのままカイトは塔の中に入っていった。
中は歯車などでほとんど埋めつくされていた。
前を見ると円盤のような形をした床の模様があった。
そこに踏み込むと、その円盤は持ち上がり、カイトたちを上まで運んでいった。
この原理は魔力の力によって円盤を持ち上げるのである。
そしてそのままカイトたちは最上階まで上がっていった。
最上階の扉を開けると、机と椅子があった。
椅子は後ろ向きだったが、横から白い糸のようなものが出ていた。
それはまるで蚕のようなしなやかな糸のように。
そして後ろが正面に向きながら声が聞こえる。
「久しぶりだな、カイト。元気だったか?」
「あんたこそ、まだ生きてたんだな…ドラン爺。」
ドラン
年齢 約200歳
この魔術学園最強のギルドマスター。
リーダーであり、この学園を支える団長でもある。
各種類の魔法を使うことができる数少ない人間である。
「で、俺に何の話だ。」
カイトが床に座りながら言う。
「実は、この前の…襲撃のことだ。」
一瞬だったが、ドランの目つきが変わった。
カイトは一瞬でその変化に気づいた。
「あのギルドをお前が一人で潰したのか?」
「ああ…そうだが、実際自分には何があったらわからない。」
あの時、カイトの体をまとった炎は一体なんだったのだろうか。
その件もだが、カイトはそれ以前にその場のことをよく覚えていなかった。
「それを記念にあるものを渡したい。」
といってドランは机の引き出しから紙を二枚出した。
「この紙はお前のギルドビリーブを正式なギルドに任命する紙と、ワシからの依頼じゃ。」
瞬間、カイトは立ち上がりその紙をドランから取り上げるように取った。
紙にはドランが言ったとおりの内容が書かれていた。
そしてカイトはまるで紙にはいつくばるかのように泣いていた。
「あとお前が寝ていた間に、20以上の申し込みの紙が届いていたぞ。よかったな、仲間が増えて。」
「ふぁりがとう…ぎぉざぁいます…」
泣きながらそのまま膝をつけながらカイトは手で涙をぬぐった。
そしてカイトは部屋を出て行った。
だがアワはそのまま部屋にとどまっていた。
「ドランさん、カイトは一体何者なんだ…。傷もすぐに治っているし…どうゆうことだ。」
「今は言わない…だが時が来たときには話そう。」
そういって話は終わった。
ギルドについたカイトは扉を開けると、たくさんの人がギルドで座っていた。
そしてそれを見たリンが椅子から立ち上がりながら、
「ギルドマスターが帰ってきたぞー!!!」
「うぉぉぉぉぉっしゃぁぁぁぁぁ!!!!」
そしてカイトのところに申し込みの紙を持ちながらたくさんの人が差し出した。
それを見ながらカイトは言う。
まるですべての始まりを言うかのように。
「今日はみんなで騒ぐぞー!!!!!」
リーナ「…ふにゃぁ…あれ…アワさんは…」
またまたリーナの出番はなしです。
次回の6話は本格的にスタートする予定です。




