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戦前の決意


一か月後、その日は突然やってきた

その日は見惚れる程綺麗な満月の夜だった

「伝令!アニマール王国と思われる軍隊がこちらに向かっております!」

「6時間もすれば来ます」

その言葉を受け取ったイアン国王は、すぐにアノマロカリス爺をはじめとした俺達を謁見の場に集めた

「最優先で国民の非難、急ぎ防衛線の構築を」

「前々から近くの国境線で前線基地で大軍が待機していたのは知っていた、こっちも24時間体制で監視していた甲斐があったというものだ」

イアン国王は、兵士に的確な指示を飛ばしていく

早く発見できたのは幸いだった

彼らの戦力は大きい、だが大軍で纏まって行動する故に行動が筒抜けになりやすかった

「しかし国境線からたった6時間で来られるとはな」

「ああ、そもそも近すぎたしな・・・奴らの侵略の恐怖でダイナソー共和国の周辺の国の一つが無条件で降伏俺達を裏切ったってことだ」

だけど、それでも彼らは周辺の国を無理やり併合させ従わせながらこちらの国境線すぐ近くまでこれたのだ

それに加えて本来手を取り合うべき周辺の小国の一つから裏切りが発生したときた

でも無理はないだろう、自分達の立場になってみれば自分達の国民を守ることを優先するだろう

「後奴らは鳥人族という物資運搬手段を持ってるからな」

「兵站に空路を使ってることでアニマール王国本土と離れてるダイナソー共和国を攻めても補給線が伸びないのか厄介だな」

そして何よりアニマール王国の大軍隊の厄介なとこは人の姿に羽の生えてる飛べる人種・鳥人族がいるおかげで比較的容易に兵站の確保が出来ることだ

輸送する際に馬車を使う陸路とこなどでは何時間もかかるところを、空を飛べば大幅に時間を短縮できる

アニマール王国の強みの一つだ

その後、俺達は城壁にある砦にある前線基地である陣地に移動した

「ところでイアン国王は後方で指揮も取らず・・・何故筆を?」

兵士たちが忙しく行き交うそんな中、イアン国王は呑気に筆をとり絵画を描く準備をしていた

「なに、この風景を絵にしようかと思ってね・・・人間の醜い姿も自然と捉えるか・・・」

「それに私は軍事に関しては素人だ、指揮官なら私の妻レイアがいる」

「はい、前線のことは私めにお任せくださいませ」

そう言ったマイヤ女王は、全身に白い鎧で身を包み円錐状の大きなランスを持って馬に乗って

場を後にする

「いろいろ凄いな・・・」

夫が後ろで控えて妻が戦いに前に出る、そんな光景に

俺はただ感嘆のセリフしか出てこない

俺は隣にいたレクシィに話しかける

「ま、小難しいことはともかく今日はダイナソー共和国と恐竜王国の初の共同戦線だ」

「やれるだけの準備はしてきた、この戦勝つぞレクシィ」

「ふん、誰にものを言ってるの」

相棒も準備万端らしい

よし

この戦、絶対に勝つぞ

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