小説設定その1
# 小説内・確定用語/人物設定
## 人物
### アザリア
- 34歳・女性。
- 人間種。
- 剣士。
- 冒険者パーティ「白馬の盾」のリーダー。
- 元・王国騎士。
- 所属していた騎士団が政治的な争いに巻き込まれて解散したため、冒険者になった。
- 絵を描いたような快活で、仕事のできる女性。
- 「ニョルスの盾」から続くパーティに、1年前に加入。
- 加入後、何らかの形でムジクから実質的にリーダーの立場を引き継いだ。
- 現在は他パーティとの調査範囲の調整や連絡手段の確保などを担当する。
### ノーブル
- 29歳・男性。
- 人間種。
- 冒険者パーティ「白馬の盾」のメンバー。
- 後衛。
- 主な戦闘手段は弓。
- 鍵師、鍛冶、主計など、様々なことができる器用な人物。
- 元・地方官僚。
- 上司の汚職を報告したことで職を追われた。
- パーティでは会計・物資管理などを担当する。
- 簡単なマッピングもできる。
- ただし、深い森での本格的なマッピングについては「付け焼き刃」であり、専門家ではない。
### ムジク
- 23歳・男性。
- 人間種。
- 冒険者パーティ「白馬の盾」のメンバー。
- 小盾と槍を使う。
- 前身である「ニョルスの盾」の元リーダー。
- ニョルス村の幼なじみたちとパーティを結成した。
- 「ニョルスの盾」は当初6人だった。
- 1年前にアザリアが加入。
- パーティのランクアップ後、アザリアがリーダーとなった。
- 現在のアザリアとの関係には複雑な感情がある。
- 依頼の背景を調べたり、人脈を使って情報を集めたりする役割も担う。
- 今回の大森林調査では、マッピングに適した人材を冒険者組合から探す役割を任される。
### ウッディーナ
- 19歳・女性。
- 人間種。
- 魔術師。
- 冒険者パーティ「白馬の盾」のメンバー。
- 6歳から15歳まで魔法の訓練を受け、その後冒険者になった。
- やや融通が利かないところがある。
- 魔術師としては、まだ専門分野を修めている途中の段階。
- 現在は「研修医」に近い立場。
- 今回の大森林調査では、必要な魔石をできるだけ購入する役割を担当する。
### ブロンド
- キルンベルグ族の戦士。
- 「タテガミのブロンド」と名乗る。
- 主人公が森で目覚めた後に出会う人物。
- 主人公を助け、キルンベルグ族の避難民がいる集落まで連れていく。
- 集落では主人公を置いていくことができず、その後3日間にわたって主人公と旅をする。
- キルンベルグ族は戦争に敗れ、逃亡している。
- ブロンド自身もその避難民の一人。
- 主人公を最寄りの比較的大きな街まで送り届ける。
### サトミ
- 主人公が自分の名前として名乗る名前。
- 主人公自身も「サトミだと思います」と答えており、記憶喪失のため確定した本名ではない。
- 主人公は物語開始時点で、記憶が断片的にしか残っていない。
- 森で目覚めた時には、魔族の姿になっている。
# パーティ
## 白馬の盾
- 人間種4人による冒険者パーティ。
- 現在のメンバーは以下の4人。
- アザリア
- ノーブル
- ムジク
- ウッディーナ
- 前身は「ニョルスの盾」。
- ニョルス村出身の幼なじみたちによって結成された。
- 当初は6人だった。
- 1年前にアザリアが加入。
- パーティのランクアップを機に「白馬の盾」へ改名。
- ランクアップによって、より高難度の依頼を受けられるようになった。
- しかし、ムジク以外の元メンバー5人には新しい難易度の仕事をこなす能力が不足していたため、パーティが分裂した。
- 現在はアザリア、ノーブル、ムジク、ウッディーナの4人で活動している。
## ニョルスの盾
- 「白馬の盾」の前身となった冒険者パーティ。
- ムジクがリーダーを務めていた。
- ニョルス村の幼なじみたちによって結成された。
- 結成当初は6人。
# 組織・用語
## 冒険者
この世界では、農業などの家業や、石工・鍛冶などの師弟制度による職業とは別に、冒険者という生き方が存在する。
家業や師弟制度などの既存の社会制度にうまく入れない人、過去に問題を抱えている人、名を上げたい人などが、合法的に働くための受け皿にもなっている。
個人では社会的な信用を得にくいため、冒険者組織に所属することで組織の信用を利用して仕事をする。
## アザイン冒険者組合
- 帝国の冒険者組合。
- 「白馬の盾」が所属している。
- 主力業務は大規模輸送の護衛。
- 輸送護衛のため、道路の調査や地図作成も行う。
- そのため、大規模な輸送ルートを作るための前段階の調査を得意としている。
- シュトフ商会とも仕事上の関係が深い。
## シュトフ商会
- 帝国とその朝貢国に多くの支店を持つ大規模商会。
- 総合商社に近い性質を持つ。
- 多額の資金を持ち、国家規模の事業にも投資する。
- 様々な国のネットワークを利用し、各地の商品の価格を調査する。
- 安く買い、高く売ることを主要な事業の一つとしている。
- 投資なども行う。
- 多くの冒険者組織と仕事をしている。
- アザイン冒険者組合とは、特に輸送護衛などで関係がある。
- 「金を抱えて老人になるな」という総帥の言葉があり、素早い事業推進を重視している。
- ダンジョンに関しては、調査・利益計算だけでなく、その後の管理権取得や政治的交渉まで見据えて動いている。
# 魔法関連
## 魔術師
魔法使いは、医師に近い専門職として扱われる。
基本的な魔法教育を受けた後、さらに専門分野へ進む。
医師に例えるなら、基礎教育を終えた後に研修医となり、その後専門分野へ進むような制度。
専門分野には以下のようなものがある。
- ドルイド
- ソーサラー
- 錬金術師
- 召喚士
- 付与師
- 黒魔術
- 白魔術
- その他
ウッディーナは現在、研修医に相当する段階。
## ドルイド
魔術師の専門分野の一つ。
森を専門とする魔術師。
### 森での魔法
森の中では、森に存在するマナを吸収し、体内で循環させることで、魔石を使わずに魔法を使用できる。
ただし、これは自由に歩き回りながら行えるものではない。
森の中で座り、瞑想に近い姿勢を取って、森と一体になるような状態になる必要がある。
そのため、戦闘中のように動き回る必要がある状況では、この方法を使い続けることはできない。
戦闘では、魔石を使って魔法を使用する。
### 精霊との会話
ドルイドは、森の精霊と自由に会話することができる。
### 植物を利用した魔法
草木を利用して、敵の進行を妨害したり、罠を作ったりする魔法を使える。
### 森での知覚・知識
大森林のような場所では、ドルイドの専門性が大きく活かされる。
- 暗い森でも物を見ることができる。
- 木々の細かな特徴を見分けられる。
- 周囲の植生から現在地を把握できる。
- 森そのものについての幅広い知識を持つ。
- 森での実地経験も豊富。
そのため、ドルイドは大森林の調査や地図作成に適している。
## マッピング
「マッピング魔法」は、一つの魔法だけで自動的に地図を作るものではない。
森でのマッピングには、
- 魔法的な技術
- 暗所での視認能力
- 木々や植生の識別
- 現在位置の把握
- 森に関する知識
- 実地経験
などを組み合わせた技術・知識が必要になる。
ノーブルも一般的なマッピングはできるが、大森林のような場所では「付け焼き刃」となるため、専門のドルイド系魔術師を雇うことになった。
# 大森林・ダンジョン
## 大森林
- ドルゥ川を南へ遡った先に広がっている巨大な森林。
- シャーズル王国とミグー王国の南側に位置する。
- 両国は大森林を自国領だと主張している。
- しかし、大森林は非常に深く危険で、人間が近づくこと自体が難しい。
- そのため、両国とも実質的には十分な支配ができておらず、領有について本格的な争いにはなっていない。
- 両国はともに帝国の朝貢国。
- 互いに対立関係にはあるが、現時点では戦争になるほどではない。
## ダンジョン
- モンスターが出現する地下迷宮。
- 同時に、莫大な利益を生み出す可能性のある場所でもある。
- 鉱石などの資源やダンジョンボックスなどが存在する。
- ダンジョンは出現した場所と規模によって、その後の扱いが決まる。
- 利益が非常に大きいと判断された場合、国家が軍事力で奪取しようとすることもあり、戦争につながる場合もある。
## ダンジョン調査の段階
### ① 周辺地理・安全調査
まず、ダンジョン周辺が安全かどうかを調べる。
現在の「白馬の盾」たちが行うのは、この段階。
### ② ダンジョン内部調査
次にダンジョン内部を調査する。
主に、
- どのようなモンスターが出現するか
- どのような鉱石が存在するか
- ダンジョンボックスなど、どのようなものが得られるか
などを調べる。
### ③ 利益調査
ダンジョンから得られる物だけではなく、それを大森林の外へ安全に運び出し、販売するまでの経路も含めて調査する。
輸送に必要な道を作れるかどうかも重要になる。
それらを含めて、ダンジョンから得られる利益を計算する。
### ④ シュトフ商会による管理
利益が見込めると判断された段階で、シュトフ商会が管理権を取得する。
その後、ダンジョン探索を専門とする冒険者組合の支部・部署が設置される。
### ⑤ 政治
ダンジョンから得られる利益が大きく、複数の国家が欲しがる場合、政治的な交渉が行われる。
状況によっては戦争になる。
冒険者は戦争そのものには加担せず、国家間の交渉によって、
- ダンジョンの所有
- 利益
- 税
- 管理
などが決められる。
シュトフ商会は各国でロビー活動を行っているため、ダンジョンの管理を継続して任されやすい。
# 今回の大森林調査
## 調査の背景
ドルゥ川の南部にある大森林で、新しいダンジョンが発見された。
ただし、現時点ではそのダンジョンがどの程度の規模なのか、どれほど利益を生むのかは分かっていない。
そのため、まだ国家同士がダンジョンを奪い合う段階ではない。
今回はまず、大森林そのものの調査を行う。
## なぜ冒険者が調査するのか
ダンジョンが国境付近にあるため、単純に領有権だけを調べるのではない。
重要なのは、ダンジョンから得られる利益を大森林の外へ安全に運び出せるルートを作れるかどうか。
アザイン冒険者組合は大規模輸送の護衛を主力業務としているため、道路調査や地図作成などの前段階の作業にも強い。
そのため今回の調査に適している。
## 調査の規模
大森林の調査は約3週間のキャンプを前提として準備する。
シュトフ商会が資金提供を行う。
シュトフ商会は、この案件をできるだけ早く政治段階まで進めたいと考えている。
# ペルソセス条約
魔族を理由なく害することを禁止する条約。
ペルソセス国など3カ国が締結している。
そのため、人間が魔族を見つけたからといって、正当な理由なく殺害することは条約上禁止されている。
物語では、白馬の盾が主人公と遭遇した際の「魔族を殺すべきか」という問題に関係する。




