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句集 朝チュンを近頃聞かぬ  作者: 天野幸道


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22/23

俺も星

浜の砂俺も星だと空眺め


 2021年抒情文芸夏季号佳作 選者 坪内稔典


 ご存じのように星の砂はサンゴの死骸です。沖縄の海岸では白い星の砂が広がっていてきれいですね。普通の砂浜も石ばかりでなく、沢山貝やらサンゴが混じっています。夜浜辺を歩くとロマンチック、海岸に腰を掛けて手で砂をすくってみたりします。瓶に入れて売られることもなく、数えられない、名もつけられない砂です。私もこの砂のように、生まれては無くなっていく無数の人間の中の一粒にすぎないのです。そう思ったとき、なぜか虚しくなったのですが砂たちは「俺も星だぞ」と言っているような気がしたのです。有名であろうと無名であろうとそこに存在しているものなのです。そう思ったら、砂に愛着がわきました。それを思い出して書いた句です。




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