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牛蛙
静かさや一人天下の牛蛙
2023年抒情文芸冬季号佳作 選者 坪内稔典
芭蕉の句の本歌取りではありません。牛蛙の声はかなり大きいです。寝ている時に鳴き声を聞くと、今夜は大きな蛙の声が聞こえるなあと感じるのですが、決してうるさいとは思いません、なぜでしょうね。どこかユーモラスのある声と感じてしまうのです。姿形は、嫌いな人もいるでしょうね。蛙の親玉みたいな風貌、私には愛嬌があると思えます。
子供の頃、関西の田舎で暮らしていたのですが、夏になると田んぼから無数の蛙の鳴き声が聞こえて、何百メートル離れた家でも聞こえました。単調な繰り返される鳴き声は眠気を誘います。その光景を思い出しながら書いた句です。




