6話 半年+1か月ちょっと
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ナツメです。
ジョンから解放されて、お休みのことユイに聞きました。
何かしなくていいの?ってユイに聞いたら小一時間怒られました。
大人しく寝てます。
……とはいえ。
ご飯も暇な人が持ってきてくれて、
ジョンの手が空いたら泣くまでマッサージされて……
空いた時間にユイの作品読んで……
眠くなったら寝る。
起床時間もない。
ダメだ、これじゃダメになる!
だから4日目の今日から働きます!
なんというかこう動かないと気持ち悪い!
皆「無理しなくていいのに」って言ってくれるけど、
通信の発電だってあれっきりになってる。
まだ打ち合わせなきゃいけないこといっぱいあるだろうし。
今日はまだ鎮痛剤のおかげで違和感はあるけど、
重いものも……まあ、持てなくはない。
というわけで、久しぶりにハロルドと発掘作業だ。
「で、今日は何するの?」
相変わらずの調子で計算尺?とやらを弄ってるハロルドに聞いてみる。
「リハビリには慣れたことが一番、てことで地下倉庫掘りだ」
「それほんと?」
「そんなこと聞いた気がする」
「……誰に?」
「前の部隊の連中」
なんか胡散臭いけどまあいいや。
とにかく作業作業っと。
「よいしょお!」
サクッ!
氷が緩んできてるからか、かなりツルハシの通りがいい。
痛みにも響かないし、これなら大丈夫かな?
サクッ、 サクッ…… ジャギインッ!
金属音? なんか嫌な予感。
「ハロルドー、金属に当たったけど、なんか心当たりある?」
「早いな、まだそこまで掘ってないぞ? ちょっと掘り広げてみるか」
二人で掘り広げてみたら出てきたのは銀色の……
二人で、同時に顔をしかめた。
「これ……」
「『ヤツラ』か。 こんなとこまで来てたんだな」
多分最後の戦闘で動かなくなった『ヤツラ』の残骸だった。
「気をつけろよ、手袋ごとスパっといくからな」
「大丈夫だよ。何回も相手したし。慣れてる。」
コアは……あ、あったあった。
上の方にあってよかった。
光ってないし完全に止まってるね。
でも一応……
「ハロルドー、コア発見。 処理しとくね」
「任せた」
氷の上からツルハシを思いっきり振る。
バキン
軽い音を立てて貫通した。
「処理終了。 さて、どうしよこれ?」
「残骸は残骸で使い道はあるけど……今日の予定はこの下なんだよなあ」
ハロルドが頭を掻きながらどうすっかなこれとぶつぶつ言ってる。
『ヤツラ』って金属の寄せ集めみたいなものだから、いろいろ再利用できるんだよね。
部品が一つ残らず刃物みたいな危険物って点を除けばだけど。
壊れても迷惑の塊って本当に嫌がらせの為に作られたみたい。
「これ、どける?」
「刃物の塊だ、怪我のリスクは避けよう。 報告だけして、何かに使うヤツがいたら取りにくればいいだろ」
「さんせー」
ハロルドが周囲を見回した。
「ここに居たってことは、この辺は他にも結構埋まってるんだろうな」
「うえー、あんまり見たくないなあ」
「ここらの発掘はやめとくか。もうじき迎えも来ることだし」
「りょーかい。 掘ってないって覚えとくね」
「? 変な奴だな、帰るんだから覚えなくていいだろ」
「はーい」
そっか。救援、来るんだもんね。
帰るのか……
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