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絶滅戦争のそのあとで  作者: とおエイ


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7/13

6話 半年+1か月ちょっと

***


ナツメです。

ジョンから解放されて、お休みのことユイに聞きました。

何かしなくていいの?ってユイに聞いたら小一時間怒られました。

大人しく寝てます。


……とはいえ。


ご飯も暇な人が持ってきてくれて、

ジョンの手が空いたら泣くまでマッサージされて……

空いた時間にユイの作品読んで……

眠くなったら寝る。

起床時間もない。

ダメだ、これじゃダメになる!


だから4日目の今日から働きます!

なんというかこう動かないと気持ち悪い!


皆「無理しなくていいのに」って言ってくれるけど、

通信の発電だってあれっきりになってる。

まだ打ち合わせなきゃいけないこといっぱいあるだろうし。


今日はまだ鎮痛剤のおかげで違和感はあるけど、

重いものも……まあ、持てなくはない。

というわけで、久しぶりにハロルドと発掘作業だ。


「で、今日は何するの?」


相変わらずの調子で計算尺?とやらを弄ってるハロルドに聞いてみる。


「リハビリには慣れたことが一番、てことで地下倉庫掘りだ」


「それほんと?」


「そんなこと聞いた気がする」


「……誰に?」


「前の部隊の連中」


なんか胡散臭いけどまあいいや。

とにかく作業作業っと。


「よいしょお!」


サクッ!

氷が緩んできてるからか、かなりツルハシの通りがいい。

痛みにも響かないし、これなら大丈夫かな?


サクッ、 サクッ…… ジャギインッ!


金属音? なんか嫌な予感。


「ハロルドー、金属に当たったけど、なんか心当たりある?」


「早いな、まだそこまで掘ってないぞ? ちょっと掘り広げてみるか」


二人で掘り広げてみたら出てきたのは銀色の……


二人で、同時に顔をしかめた。


「これ……」


「『ヤツラ』か。 こんなとこまで来てたんだな」


多分最後の戦闘で動かなくなった『ヤツラ』の残骸だった。


「気をつけろよ、手袋ごとスパっといくからな」


「大丈夫だよ。何回も相手したし。慣れてる。」


コアは……あ、あったあった。

上の方にあってよかった。

光ってないし完全に止まってるね。

でも一応……


「ハロルドー、コア発見。 処理しとくね」


「任せた」


氷の上からツルハシを思いっきり振る。


バキン

軽い音を立てて貫通した。


「処理終了。 さて、どうしよこれ?」


「残骸は残骸で使い道はあるけど……今日の予定はこの下なんだよなあ」


ハロルドが頭を掻きながらどうすっかなこれとぶつぶつ言ってる。

『ヤツラ』って金属の寄せ集めみたいなものだから、いろいろ再利用できるんだよね。

部品が一つ残らず刃物みたいな危険物って点を除けばだけど。

壊れても迷惑の塊って本当に嫌がらせの為に作られたみたい。


「これ、どける?」


「刃物の塊だ、怪我のリスクは避けよう。 報告だけして、何かに使うヤツがいたら取りにくればいいだろ」


「さんせー」


ハロルドが周囲を見回した。


「ここに居たってことは、この辺は他にも結構埋まってるんだろうな」


「うえー、あんまり見たくないなあ」


「ここらの発掘はやめとくか。もうじき迎えも来ることだし」


「りょーかい。 掘ってないって覚えとくね」


「? 変な奴だな、帰るんだから覚えなくていいだろ」


「はーい」


そっか。救援、来るんだもんね。

帰るのか……


***



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