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大団円 4

 僕は、全国にある小学校の花壇かだん植栽しょくいさい樹木じゅもくにもう一度、四季を感じ取れる場所とすること。

 僕はこれを『全国小学校四季再生化計画《ぜんこくしょうがっこうしきさいせいかけいかく》』と、名付け、提案ていあんした。


 そこで、皆に意見を聞いてみた。


『弟に頑張って、って言われた』

 と松根さん

『元通りにして、ダンス大会再開するぞ!』

 と百合川さん

『大丈夫!頑張ろう!』

 と宮竹さん

『待って』

 とモモちゃん先生

『日本全国、1都1道2府43県1718市町村、小学校の数はおおよそ1万8千校、どうやって、四季化の為、草花くさばなを植えていくの?』


 僕は、数字と言う現実を突きつけられた気がした。


 学校から人々を救出した時は、光る鍵が、その場所に瞬間移動してくれた。

 学校に残って居る人が限られていたから、日数はかかったけど実現できた。


 全国となると、一校一校回るなんてとても現実的じゃない。

 ぼくは途方とほうに暮れた。

 佐保姫が、

『そもそも、我々だけの力では最初から無理があると思うぞ。みんなの力を借りるのじゃ。』


 僕は『でもどうやって?』


『瞬間移動や、タイムリープとやらが出来るのであれば、全国の門を、この光る鍵一つでみんなの鍵を一斉に同時に共通化できぬかえ?

 きっと、この光る鍵を使い、我が校の校門の解錠かいじょうする事によって、全国の校門が解錠かいじょうすることが可能じゃ。

 その間それぞれの学校で、みんなに手伝ってもらい、学校の中に入って草花を植えたり、植樹しょくじゅ花壇かだんの手入れを一斉にするのじゃ。』そして、勝ち誇ったように、

『あの光る鍵で全国各地を一校一校回るのではなく、全国皆で一斉に四季の草花を植えれば、一気にパワーバランスが戻り結界は無くなるはず。

 そして、長い年月をかけて、人々の想いの集まり付喪神つくもがみとなった我賀田小学校(わがたしょうがっこう)は落ち着くはず。』


『でも、どうやって同時に植えることが。』

 と僕。


『できない事を考えるより、出来る事を考える。』

 みんなに飲み物を持ってきてくれた。扉のそばにいたお母さんが言った。


『そうだ、コーちゃんおばさんの言う通り。私のひいおばあちゃんのU Tubeチャンネルで今度、生配信で、全国のみんなに、呼び掛けてもらうようにしてもらうわ。

 この前ゴールド盾を貰ったって言っていたから、きっと記念配信してくれるわ。』と宮竹さん


『今度、お父さんウイーンの有名な楽団に招聘しょうへいされて、それの記念番組を企画放送の予定って言っていた。

 その時、番組で音楽家のみなさん、呼びかけてもらうように頼んでみる。

 この前のお父さんの特集番組で、知り合いになった方に掛け合ってもらう。』と松根さん


『ママの、昔のアイドル時代の後輩や、いま活躍中の現役のアイドルグループの後輩の方々に呼び掛けてもらえるよう。

 ママから頼んでもらう、当然私からもお願いするつもり。』と、百合川さん


『私は逢佐古君に頼んで、全日本の人や、プロサッカー選手に呼び掛けてもらうように頼んでみる。』

 とモモちゃん先生


 みんな、それぞれ出来る限りの事を精一しよう、と。

 計画実行日をこの日と決めた。


 光の鍵を持って、僕は佐保姫と龍田姫とで学校に向かい、作戦の日のために、準備をすることにした。

 初めて出会った物置のそばで、あの時の青い空を見上げていた。

『佐保姫、あの時どうして、僕にこの鍵を託そうとしたの?』

 と僕は佐保姫に聞いた

 暫く、じっと僕の目を見て

『それは、女の子が苦手だから。』

『苦手だとどうして。』

『苦手だから、考えるじゃろう、相手の事を。

 どうしたらいいか?どう接したらいいか?どう考えたらいいか?その分、人は優しくなれる。

 相手のことをちゃんと考えることが出来るからな。

 相手の事を考えない、自分勝手な人間には託せないからな。』


 僕は心の中で佐保姫の言葉を繰り返していた。


『さあ、そんなことより、準備じゃ。』

続けて、拙作にお付き合い下さり、誠にありがとうございます。

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