5月4日 漢字の読み方
「ばあさんやー」
「何ぞや、じいさんやー」
ソラはイライラしなくなっておりいつも通りのソラに戻っていた。今日は凄くノリがいいらしい。
「漢字って難しいよな」
「まあね。この私でも使うときを間違いそうだよ」
だらぁ~とソファーにうなだれるソラ。
「だよな。その気持ち、よく分かるよ」
同じ読み方でも漢字が違うだけで意味が違ってくるということが分からない。例えば、身長と慎重とでは全く意味が違う。これが理解できずに苦しんでいる。
はっ、と言ってソラが驚いたような顔て口をパクパクしだした。
「どうした?何か言いたいのか?」
「そ、そんな感じ~!」
「頭、大丈夫か?」
俺の妹ながら将来が心配になってきた。これで社会をやっていけるのか?友達とかにハブられないのか?今の友達は本当の友達なのか?
お兄ちゃん、心配だよ。
「ふぅ、今の使い方よかったよね」
「何を根拠にそんなこと言ってるのか分からない!」
「私の感性」
そんな感性早く捨てなさい!と、心の中でツッコミを入れた。こんなことばっかり話してると話が進まないと思い、ソラのボケを無視して話を進めることにした。
「で、漢字についてだけど………」
「だから、感じの使い方はあれだよ?」
「そっちの漢字じゃなくて文字の方の漢字な」
「な、なんだってぇぇぇぇぇえええええ!!」
「その反応気づいてたよね!?分かってて言ってたよね!?」
ソラのボケが日々、上手くなってる気がする。
なんと恐ろしい子←ここで激しいツッコミ!………なんてしてくれるはずもなく悲しいボケになってしまった。
「でも、漢字か………確かに厳しいよね。バリエーションは沢山あるし、読み方を1つじゃないし」
「そうそう!それで俺がテストでどんだけ低い点数取らされたことか………」
「え?お兄ちゃんが低い点数取ることなんてあるんだ」
「まあ、俺も人だからな。98点なんて………」
「どこが低いの!?」
「2点だぞ?2点も落としてるんだぞ?このどこが低くないんだ?」
「殴っていいよね?この世の全ての人のために殴っていいよね!?」
怖い!怖いから!なんで、怒ってるか全く分からないんだけど!
「まあ、それでさ特別な読み方があるやつってあるだろ?それで間違えてしまったんだ………」
「へぇ、そうなんだ。それで、どんなもんだい?ソラに言ってみなさい!」
「水馬………水道水の水に競馬の馬で何て読むでしょうか?」
さあ、分かるかな。俺でも解けなかったこの問題が!
「すいば」
「なんかありそうだけど違う!」
「みずうま」
「特別な読み方だって言ってるだろ?」
「ふふふ、はっはっは!!分かった、分かってしまったぞ!!」
「嫌な予感しかしないんだけど………」
ソラは手を上に上げ、その手を俺の方に向けて前に出した。そして、少し笑って言った。
「ウォーターホース」
「言うと思ったよ!英語で答えるな!」
「ホワイトエンペラー」
「真面目に答えろ!」
ふふふっ!と笑う。何回この笑いを見ただろうか。たぶん、数えられないぐらいの数を見たと思う。それは、世に言う人をからかった後の顔。
「あめんぼじゃない?」
「知ってるから最初に言え!!」




