表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソラの日記  作者: ハル
33/46

5月2日 友達3

どうも、カイトです。


今日も自分の部屋に物音たてずにいないといけません。昨日、ポコポコと殴られたので今日は声を出さないように頑張りたいです。


「………どうやって乗りきろうかな………」


1人で帰っている途中、この事だけを考えていた。でも、答えは出なかった。いや、あることにはあるんだけど………


「友達が帰るまで帰らないって言うのはなぁ………」


これはいくらなんでもな。友達が来てるから帰らないっていうのを知ったら友達も気を使うだろうし、もし遅くなって友達が帰ったら家にソラだけになったら寂しいだろうし。


そこに2人の親子連れが歩いてくる。どっからどう見てもお母さんって人と小柄で可愛い女の子が歩いてきた。


「やだぁ、今日お家帰りたくない!」


「もう、またそんなこと………」


「お嬢ちゃん」


俺は小柄な女の子の前に腰を下ろして頭を撫でた。


「君は帰りたくないかもしれない。なんで帰りたいかも分からない。そんなときもあるだろう。苦しかったり、辛かったり、楽しかったり、呆れたり、喧嘩して顔を合わせなくなかったり、理由は沢山あると思う。でもな、帰りたくても帰れない、帰る家もない人もいるんだぞ。だからさ、冗談でもそんなこと言うなよ」


「う、うん………」


そこで最後にニコッと笑う。女の子には笑顔を見せればOKってことを言われたことがある。だから、癖になってニコッと笑う癖ができてしまったのだ。


よいしょと立ち上がる。同じ目線だった女の子が今は下にある。


ん?あれ、周りが変な目で俺を見てる気がする。睨み付けるような………獣を見るような………そんな顔で見ていた。


いつの間にスーツにグラサンかけた筋肉モリモリの人らに囲まれてるんだ?何でスーツの中に手を突っ込んでるんだ?これから、どうしよう。



逃げるか。



バックを取り、走りだす。この、100メートル走12.5秒の豚足のカイトと言われた俺の早さをナメるなよ。


しばらくはグラサン達が付きまとっていたが、路地を利用して1人、また1人と振り切って最終的には全部のグラサンを振り切った。


「お疲れさまぁ!」


「ありがと………う………?………え?」


後ろから声をかけられたので振り返ってお礼を言ったら思考が止まった。


何で!?どうしてここにこいつがいる。どうやって俺に付いてきた?何で俺に付いてきた?


「さぁ、帰ろうかぁ。僕と君の家にぃ」


「意味がわからないから!」



──────────────────────



「それで、帰るのが遅れたって?」


「はい」


結果的に家に帰ったのが7時。その時間になると友達もとっくに帰っていた。あのあと女の子に連れ回された。疲れたがちょっと楽しかったりもした。そして気付いたらこの時間まで遊んでいた。最後には女の子は必死の説得により、何とか家に帰ってくれた。名前も家に帰りたくない理由も分からないまま遊んでいた。


そして正座である。帰ったら玄関で正座で待っていたソラが「座って」と、低い声で脅すように俺に言い、玄関で正座してる。玄関正座なう。


「別にお兄ちゃんが誰と遊ぼうが勝手だけど、こんな時間まで遊ぶなんていけないと思うんだけど。相手にも迷惑だと思うし」


「はい」


「私がお兄ちゃんがいない間、どんな思いだったか分からなかったでしょ?お兄ちゃんは私のことは無視なの?お兄ちゃんは私の財布及び奴隷なんだよ?それが私を構わずに違う人と遊んでましただって?冗談も大概にしないと怒るよ?大体、お兄ちゃんはいつも………」


こんな調子で1時間ほど説教された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ