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美少女クシナちゃんの雑貨屋~呪いしか鑑定できませんが、問題あります?~  作者: なすちー
第三章 呪物消失編

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41/61

41 自由時間

 昼食を楽しんだ私たちは、それぞれメイドに連れられ、個室に案内された。 今日、私たちがそれぞれ泊まる部屋のようだ。


 私についたメイドは、いつものリズさんではなく、新しい子だった。栗色のショートカットで、毛先がふわっとくねった可愛らしい子だ。


「はじめまして、クシナ様。メイドのアエラと申します。以後、お見知りおきください」


「はーい、よろしくね」


 私は気さくにそう答える。 リズさんとはまた違った雰囲気の子で、なんだか新鮮な感じがするわね。


 アエラはこれからの予定を丁寧に説明してくれた。


「このあとの予定ですが、夕方に入浴をご案内させていただきたいと思います。それまでは自由にお過ごしください。私は外で待機させていただきますので、何かあればそちらの呼び鈴でお知らせください」


 彼女はそう言って一礼すると、部屋を出ていった。


 まさに最高の待遇ね。案内された部屋を見ても、ひとりで使うには広すぎるくらいだ。


 軽めのお菓子や紅茶まで準備されていて、毎日ここに泊まりたいと思えるくらいだわ。


 さて、夕方まで何をしようかしら。

せっかくだし、アエラちゃんに何かないか聞いてみることにする。


 私はさっそく、手元にある呼び鈴を鳴らした。

チリンチリンと軽めの爽やかな音が響く。すると、すぐに扉がノックされた。


「クシナ様、お呼びでしょうか?」


 先ほど案内してくれたメイドのアエラちゃんが、部屋に入ってきた。


「すぐに鳴らしてごめんなさいね。入浴までの時間をどうしようかと思って。どこか時間を潰せるところとかある?」


 私が尋ねると、アエラちゃんはにこやかに答えてくれた。


「でしたら、庭園はいかがですか? 我が館自慢の花々が咲きほこり、とても風情のある場所になっています。そこでお茶をするのも格別ですよ」


 彼女はそう提案してくれた。


 お庭でお茶を楽しむなんて、いかにもお貴族様って感じで素敵じゃないの。

綺麗な花を眺めながらのんびりするのも、たまには悪くないわね。


「ええ、いいわね。案内してもらってもいい?」


 アエラちゃんにそう尋ねると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。


「はい、もちろんです。では、こちらへお願いいたします」


 私たちは部屋を出て、庭園へと向かった。


 伯爵が自慢するくらいなんだから、きっと見応えがあるに違いないわね。いったいどんな綺麗な景色が見られるのか、今から楽しみだわ。


 庭園についた私とメイドのアエラちゃん。


 そこは色とりどりの花に囲まれ、足を踏み入れると、ほのかに甘い香りがふわりと漂う場所だった。

手入れの行き届いた道なりには、赤や黄色、それに見たこともないような鮮やかな青い花が咲き誇っている。

日の光を浴びてキラキラと輝くその光景は、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだみたい。


 庭園の中央には、真っ白で丸いテーブルと、大きな日よけのパラソルが用意されていた。

周囲の賑やかな花々とは対照的に、そこだけがゆったりとした時間が流れているようで、確かにお茶をするのには最高の場所のようね。


 こんなに素敵な場所を独り占めできるなんて、やっぱりお貴族様のおもてなしは格が違うわね。


 「ここを独占できるなんて最高よね」

と思いきや、すでに先客がいた。


 ついさっきまで一緒に昼食を取っていた司祭ちゃん、シエルちゃん、アニマちゃん。そして、彼女たちそれぞれに付き添っているメイドたちの姿があったのだ。


「はあ……みんな、考えることは一緒なのね」


 私は三人に近づきながら、そう話しかけた。 せっかくの自由時間だもの。みんな、この素敵な庭園でお茶を楽しもうと考えたみたいだわ。


「あはは、そうですね」

司祭ちゃんが、和やかにそう答えた。


「まあ、そう言わずにみんなで楽しみましょうよ」

シエルちゃんも笑顔でそう言った。


「ちなみに、私が一番乗りだったよー!」

アニマちゃんは、なぜか得意げにそう胸を張っている。


 私たちはたわいもない会話をしながら、色とりどりの花を楽しんだ。 穏やかで贅沢な時間がゆっくりと流れていく。


そして、それぞれの部屋に戻る頃には、ちょうど入浴の時間になっていた。


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