↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ユーレンス大陸史  作者: 新参猫
第一章 種間戦争
18/52

第十六項 旅路は竜と共に

どうも。新参猫です。

昨日最高PV記録が更新されました。

読んでくださった方々ありがとうございます。

そしていつも読んで下さっている方。

頑張りますので、これからもお付き合い願います。

部屋に戻ると凄まじい睡魔に襲われた。


「ヤバい、疲れすぎたか・・・」


辛うじてベッドに辿り着くとすぐに眠りに落ちた。


ЖЖЖ


気が付くと何もない空間に立っていた。辺りを

見回すと他にも十数人程人がいるようだ。

だが、すぐにこれが夢だと気付いた。他の人に

近づこうにも足が動かないからだ。

 

暫く待っていると光と共にパジャマ姿の少女が現れた。


「喋る権限は渡して無いから、頷くか頭を振るかで答えて。良い?」


皆一様に頷いた。勿論俺もだ。


「これから起こる戦いで貴方達の運命を少し弄って有利にする。代わりに私が呼んだら例え死んでいても助けに来ると誓える?」


俺は真っ先に頷く。どうせ夢の中だと、たかを

括っていたのは否定しない。

他の奴等も少し遅れて頷いた。


「感謝する。またね」


少女が手を振ると人がどんどん消えていく。


何とも不思議な夢だと思いながら俺は現実へと引き戻された。



ЖЖЖ



目が覚めると丁度朝陽が昇り始めた所だった。


何か変な夢を見た気がするんだが・・・。

駄目だ思い出せない。まあ大した夢じゃないんだろう。


窓の外を見るとバエラが一人で待っている。

急いで武器を手にして外へと向かった。

こう言うときは何かある時だ。


ЖЖЖ


外に出てバエラに話し掛けようとすると

ドラゴンの翼が生えた少年が空から降りてきた。また変な来客かよ!今月何度目だ?


「名前を聞こうか!」


剣に手をかけて叫ぶと、驚いて少年とバエラは此方を向く。やれやれと言うようにバエラは首を振った。


「彼が協力者だよ。ドラゴンを呼べる唯一の人間だ。そして私と同じデュレーンだ。覚えておきたまえ」


成る程な。確かにどこかドラゴンと似ている。

翼や尻尾、それに頭に生えている角も本で見た

ドラゴンそのものだ。


剣から手を離し、笑いかけてやる。

だがバエラと違って少年はなんの反応も示さない。


「そうか、なら良い。それよりも協力してくれてありがとな!名前は何て言うんだ?」


「ルドラ。ルドラ・シャルキンス」


どうやら寡黙な人らしい。名前だけポツリと

言うと黙ってしまった。


「ルドラか。よろしくな」


「よろしくは俺に言うことじゃない」


「どういうことだ?」


「協力するのは部下だ」


「ああ、そういうことか」


さて、もうそろそろあいつらを呼ばないといけない。そう思った時だった。

ゾロゾロと兵士が集まってきた。呼んでもいないのに来るとは殊勝な奴等だな。

 

先頭を歩くアジャスは目をこすって眠そうに

欠伸をしている。


「よう、ちゃんと起きてくるとは珍しいな?」


「大将がデケェ声出すからだ。第一部隊は全員起きちまった」


「まあ、どうせ出撃する時間だ。そのまま待ってろよ」


「はいよ。了解だ」


さて、あとは他の奴等を待つだけだ。

早く来てくれねえかな。



ЖЖЖ



20分程で全員が集まった。

総勢100人の決死隊だ。


ちなみにルドラはルナとリュークがいることを知ると物見櫓に隠れてしまった。

あいつら知り合いか?


「よし、全員揃ったな?これから改めて作戦を説明する」


少しざわついていたが話し始めるとすぐに静かになった。ジャルジュもよく訓練してあるらしい。


「まず部隊を二つに分ける!

編成は昨日知らせた通りだ。

鉱山攻略はリュークとアンセル率いる第一部隊。首都攻略はレティアとルナ、あと俺が率いる

第二部隊だ!質問はあるか?」


ないと思っていたが、予想外なことにテヨンが手を挙げた。


「ドラゴンはどこだ?」


「せっかちだな、今呼んで貰う!」


ルドラに目配せすると彼は頷いて答えた。

そして手に魔力を込めて一本の蒼く光る短槍を

作り出す。そしてそれを空に向かって投げた。


「展開」


ルドラが合図すると槍は上空で爆発して後に

槍と同じように光る紋章を残した。


多くの兵士がその幻想的な風景に見とれている。

それから5分程すると西の空に何かの影が見え始めた。

それがドラゴンの群れだと分かった瞬間―――。


「ギギャァァァァア!」


空を割るような鳴き声が響き渡った。

思わず耳を塞ぐ兵士もいる。

だがアジャスは歓迎するかのように武器を掲げて雄叫びを上げた。

それを起点に大半の兵士はアジャスと共に歓声を上げた。


ドラゴン達は暫く旋回していたがやがて町の近くに降り立った。


「急ぐぞお前ら!」


町の外に走り出すと全員付いてきた。ドラゴンを怖がって来ない奴もいるかと思ったが、人選が

良かったみたいだな。



ЖЖЖ



ドラゴン達が待機している場所につくと、ルドラが空から降りてきた。ルナとリュークは彼を見ると驚いて叫び声を上げた。


「アホトカゲか!?」


「バカトカゲじゃない!」


酷い言い様だ。協力してくれたというのに。

てか、やっぱり知り合いか。


「うるさい」


心底嫌そうな顔をしてルドラはドラゴンの影に隠れる。そして大きな袋をこちらに投げた。

袋の中を見ると、白銀に輝く腕輪が大量に

入っていた。


「これは、何だ?」


「一時契約の証。喰われたくないなら着けろ」


どうやらドラゴンに乗るには契約が必要らしい。着けないで近付いたら喰われるのか?

だとしたらルドラがもう少し遅かったら俺、

食われてたんじゃ・・・。怖っ!?


全員に腕輪を渡すと、誰も着けようとしない。

怖いのは分かるが兵士としてそれはないだろ。

仕方ないので皆に見えるように腕輪を着ける。

すると一頭のドラゴンがこちらに近付いてきた。そして頭を下げてグルルルと低く鳴く。


「認められたな。北に向かうように指示は出してある」


「分かった。これでこいつに乗れるのか?」


「こいつじゃない。ノーグ」


「済まない。これでノーグに乗せて貰えるのか?」


「そう。感謝して乗れ。ドラゴンは人の言葉も理解は出来る。変なこと言うと喰われるぞ」


突然ドラゴン達がこちらに向かって歩き出した。変なこと言ったか!?

が、全員俺を素通りして後ろに行く。

振り返ってみると皆が腕輪をつけていた。

何だよ喰われるかと思ったぞ。


不思議なことにアジャスの元には二頭のドラゴンがいる。おかしいと思って辺りを見回すと

テヨンが腕輪を着けているにも関わらずドラゴンが近寄って来ないらしい。

ルドラの方を向くと、彼は嫌そうにしながら

アジャスの竜と話し始めた。


一言二言話すとルドラは目を見開いてアジャスを見た。


「お前。名前は?」


「アジャス・ウォーリンデだ。何か問題あるか?」


名前を聞くとルドラは納得がいったらしい。

アジャスの腕輪を外させてテヨンに投げて寄越した。

着けていた腕輪を外し、新しい腕輪を着けると二頭のドラゴンの内一頭がテヨンの元に走っていった。


「何すんだよ!んな事したらドラゴンが

いなくな・・・らないな。何でだ?」


相変わらずアジャスの元には一頭のドラゴンが嬉しそうにグルルルと鳴いている。


「お前の祖先は竜乗りだ。契約は一族が絶えるまで。ルージャを大事にしろ」


「お、おう。長い付き合いになりそうだ、よろしく頼むぜ?ルージャ」


名前を呼ばれるとルージャは嬉しそうに羽をバタつかせた。


ルドラは逃げるようにしてノーグの影に隠れる。聞きたいことが合ったので隣に行くと彼は嫌そうな顔をした。


「アジャスが竜乗りの末裔ってどういうことだ?」


「あいつのウォーリンデという姓は一族を代表して俺が人に与えた。ルージャは初代ウォーリンデと契約してからずっと一族と共に戦っていた」


「500年前までか?」


「そうだ。あのとき魔族と人の間に戦争があった。当時のウォーリンデは無理矢理ルージャを

逃がした。ルージャが殺されないように」


まるで体験したような話し方だな。気になる事を色々言ってるしな。聞くか。


「今聞き流そうと思ってたんだが、

ルドラっていつから生きてる?」


「世界が創られた直後」


ルドラは当たり前だという顔をして答える。

嘘か本当か分からないのが怖い。

いや、仲間の言うことは信じる!


「マジかよ。一族を代表してってのは?」


「俺がドラゴンの王」


笑えない。本当に笑えない。出会い頭に剣を抜こうとしてたからな?俺。よく許してくれたな。俺だったら殺してるよ。


「随分偉い人が来てくれたな」


「感謝しろ」


「ありがとよ」


フンッと鼻をならすとルドラは立ち上がって兵士一人一人にドラゴンの名前を教えている。


5分程で名前を教え終えるとルドラは清々したというように欠伸をして空に飛び立っていった。


兵士達を見るとドラゴンに愛着がわいたようで嬉しそうに話しかけている。

中にはじゃれている兵士もいた。死ぬなよ?


「さてと、全員ドラゴンに乗れ!」


不馴れながらも全員ドラゴンに跨がっていく。

アジャスは妙に様になってるな。


「お前ら!準備は良いか?」


「「おう!」」


皆武器の代わりに腕輪を掲げて叫んだ。


「行くぞ!」


俺が叫ぶのと同時にノーグは地を蹴って空を

飛んだ。後ろからも続々とドラゴンが付いてくる。


さーて待ってろよ?メルフィ。

ローゼンガルドの土地は返して貰う!

いかがでしたか?

またお会いできることを願っています。

それではごきげんよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。