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第2章 寄付の抜け穴と追放された経営顧問

挿絵(By みてみん)


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8

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応接室には、ローデンとアルフレッドが残った。


ローデンは椅子に座り込み、羽根ペンをまだ握っていた。


インクに染まった指先を見つめている。


少しばかり震えていた。


「……私は、どうなります?」


「どうも。任期を全うしてください。


ただしこれからはあらゆる契約書への署名は、私が目を通してからにして頂きます。


それだけは守ってもらう」


「解任は……しないと?」


「あなたを解任しても次が来る。次が同じ人間でない保証はない」


ローデンは何も答えなかった。


ただ、目を閉じて、長く、細く、息を吐いた。


アルフレッドは机の上の、結局署名されなかった契約書を取り、二つに折った。


まずは端緒を開いた。2度目の搾取は防いだ。


次は取られたものを取り返す番だ!

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