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第2章 寄付の抜け穴と追放された経営顧問

挿絵(By みてみん)


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6

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朝日は高くなり、応接室の窓を越えて、部屋の中に影を落としていた。


部屋の空気はさらに重くなっていた。


マルクスが初めて笑みを消した。


椅子を引き、ゆっくりと立ち上がる。


背が高い。


その目はアルフレッドのことを勘定しているように見えた。


「ひとつだけ申し上げてよろしいでしょうか」


「聞こう」


「この契約は、代官殿と我が商会との間のものです。


おっしゃる通り、領主様の承認は制度上、形式にすぎない。


あなたがここで止めても、代官殿が署名すれば契約は成立する」


「第22条」


アルフレッドは最後の頁を開いた。


「『領主の同意なき場合、本契約は効力を生じない』。


これは初めて見た。


あなたが入れたんだろう。


領主が反対した時、代官の独断だったと言い逃れするための条項だ。


複雑にしすぎたことが裏目に出たな。皮肉なことに今、これが効いている……違うか?」


マルクスの唇の端が動いた。笑ったのか舌打ちしたのか判別がつかなかった。


「……その条項は通常、形式的に扱われるものです。契約書にも柔軟性が求められますから……」


「柔軟性?!そちらに都合よく契約を成立させるための欺瞞じゃないか!」


マルクスの目をまっすぐ見つめたままアルフレッドは続けた。


「塔を売りつけて味を占めたつもりかもしれないが、これからはそうはいかない!


父の副署はしない!


第22条に基づき、領主代行として、この契約への同意を拒否する!


同意なき契約は効力を生じない。この契約は、成立しない!


さらに領主の統治権において、マルクス魔導コンサルティング商会との一切の契約を停止し、本日付で、領内での営業を禁ずる!


御社だけではない!


今後我がヴェルン領はあらゆる不当な搾取と戦い、財政を立て直し、不交付を、自立を目指す!」

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