【第五話】赤煉瓦倉庫・後編
須佐男が大股で天照の横に立ち、大袈裟に手を挙げた。
どこから手に入れたのか、いつの間にかサングラスをかけている。
そして、大きく息を吸った。
「レディーたち!!
まぁ、待て待て待て!!
分かる。分かるけどな?
当然っちゃ当然。チッチッチ……」
若い女たちがざわつく。
「ねぇ、今度は何?」
「だれ、アイツ」
そして須佐男は、知り尽くしたような角度で、大袈裟にサングラスへ手を当てた。
「こっちは反則。
なんたって、俺様が真の……………
スーパーナチュラルイケメン!!」
⭐︎バチンッ!!!(ういんく)
「嵐の王子!! 須佐男様よ!!」
サングラスを外し、翡翠の瞳で微笑んだ。
白い歯を見せて。
「………き」
若い娘たちの息を呑む音が聞こえた。
「「「「「きゃゃゃぁぁぁああ!!♡」」」」」
「「「「こっち見てーーーーー!!♡♡」」」」
須佐男、ドヤ顔。
「おうよ!!
ちなみに言っておくけどな?」
黒い髪を掻き上げる。
「俺は、最高神じゃないんだぜ??」
女の子たち。
「「「???????????」」」
「俺は、天然イケメン♡
って・こ・と♡」
その陰で、夜姫が天照に耳打ちする。
「天照様だって、天然記念物ですからねっ」
女子たち。
「なんだかよく分かんないけどぉお……!!」
「「「須佐男さま♡写真撮ってぇぇええー!!!」」」
「「「\ 私も! /」」」
「「「\ 私も! /」」」
「「「\ 私も! /」」」
「「「\ 私も! /」」」
天照がそっと夜姫の手を取った。
「夜姫、今のうちだ」
耳元に低い声が落ちる。
「は、はいっ//////」
「ねぇ!ちょっと!! 私はあっちの金髪のがいい!!」
「え、ええっ?!
………や、だ、駄目だってば!」
夜姫、顔面蒼白。
「「「私も!!」」」
「「「私も!!」」」
「「「 私も!!」」」
「「「私も!!」」」
夜姫の向こうにいる天照へ、女子たちが手を伸ばす。
「だ。。。ダメ!!
す、須佐男で…………我慢してぇぇええええええっ!!」
「おい!!我慢って何なんだよ!!
夜姫ちゃあん!!」
「隣の黒髪もヤバいって!!
かっこいいーーーーー赤煉瓦最高♡」
赤煉瓦倉庫。
あっという間に、立ち寄った意味がなくなったのだった。
【赤レンガ倉庫・完】
➡︎次回、いよいよコスモワールドへ!!
※ちゃんと、記念撮影はしました。
天照は二人で撮りたかったようですが……。
須佐男と天照は、決して仲が悪いわけではありません。




