Ch.013③EXTRA 完璧すぎる風仙には、欠点がまったく見えない。(漫画ver.)
※本編の補足漫画です。読み飛ばしても物語の理解に支障はありません。
皆さん、こんにちは!
いつも応援ありがとうございます。
第一巻の巻末企画でも触れましたが、私は風仙を主人公にした野球漫画『天地』も描いています。
今回の『答え見逃し』Ch.013③は、ちょうど『天地』第003話~第004話前半にあたります。
ということで今回は、違った視点からこの場面を見てもらいながら、外から見たヨルの姿も楽しんでいただければと思います(笑)。
(天地 第003話 パンドラ高校野球部)
望月奏音:先輩、お疲れ様です!
風仙:お疲れ、望月!後ろの羽冬も!
羽冬夜良:お疲れ様です。
風:望月先輩も練習戻ってきたんだから、いつまでも望月の横くっついてると殺されるぞ~
羽冬:何言ってるんですか。望月先輩が見てる時はちゃんと距離取ってますよ~
加藤奈子:先輩、お疲れさまです!
風:お疲れ~
(望月妹:今、先輩と何話してたの?)
(羽冬:忘れた~)
風:今朝言ったことね......
加藤:うん?
風:一緒にー
松谷大輔:だから何回も言ってるだろ!
松谷:力任せに振るな!」運動エネルギーの公式は何だ!二分の一エムブイ二乗だろ!じゃあ大事なのは何だ?スピード、スピード!スイングを滑らかにするのが前提だ!全員もう30球ずつネットバッティング!終わったら帰っていい!動け動け!
松谷:矢野、何ちんたらしてる!後輩見てやれ!
矢野雄平:はいはい......
秋本一郎:先に松谷先輩のとこ行こう。
風:ああ。
風:先行くよ~
加藤:うわっ!
風:先輩。
松谷:戻ったか。結果はどう?
風:まあ、悪くないと思います。黎明とは決勝まで当たりませんし、前に苦戦した将帝も向こうの山です。
松谷:最高じゃん!決勝まではほぼ確定だろ。
秋本:あいつら、まだあんなスイングしてんのかよ。
松谷:てめえらのせいだろ。どうやったらあんなふうに教えられるんだよ!下手すぎだろ、お前ら。
風:ははは......
松谷:まあ、ここは俺に任せろ。一文がお前を探してる。着替えたら行ってこい。秋本も一緒に行け。
椎名易:このカーブ、あるよ。
城島一文:そう?昔のほうがよかっただろ。
羽田凱也:まあまあだな。ちゃんと曲がってる。
望月奏吾:カーブはそこそこ、スライダーはもう終わってる。後輩のほうがまだ上手い。
城島:やっぱりか。
高木陽輝:スライダーはラクラクだ!
三年全員:黙れ一年。
風:城島先輩、僕を探してますか?
城島:投げてみろよ。秋本、受けてやって。
秋本:はい。(また勝手に俺のグラブを取った......)
風:もうできてるよ、秋本。
風:では......
望月兄:おっ?また速くなった?
秋本:まだ早くできるよ。148キロだって問題ない。
望月兄:そこまで分かるの?まあ、お前が言うなら間違っていないか。
城島:羨ましいな、生まれつきのフォーム。変化球は?
風:はいはい~まずはフォーク~そしてスライダー~
高木:そんなに強えなら、全部先輩が投げりゃいいじゃん。
三年全員:黙れ一年。
羽田:この変化球はマジすごいな。
城島:新しい球種は?まだ変化球二種類しかないとか言わねえよな?現状維持は先輩の専売特許だよ。
風:は~い。先輩方にご披露しま~す......
椎名:シンカー......
城島:結局、シンカーにしたんだ?
(秋本:先輩、向こう行きましょう。あいつ、今日はもう投げません。)
(望月兄:ダルすぎ?!)
風:そうですよ。守にフォークを教わったんですから、カーブまで教わったら、僕らしさがなくなっちゃうじゃないですか~
(風:教えてよ~)
(宮川守:嫌だ。)
城島:秋本が指定したの?
風:ネットで適当に調べたんです。
城島:......
松谷:今のシンカー、きれいすぎじゃん。見逃さなくて良かった!
秋本:お疲れ、副々キャプテン。
矢野:僕のことからかってんのかよ......
望月兄:これならあの天才とも勝負できるだろ?やっぱ、やればできるもんだな。
風:まだまだです~あの人に勝つには。
城島:今年か......最後だな......
風:はいはい~気持ち悪いですよ、先輩。背番号を配りましょう。羽冬、ちょっと準備しとけよ。
(羽冬:ん?僕が持ってないけど。こっちに戻ってくるってこと?
風:1号、投手。風仙。つまり僕だ。
風:先輩、その顔何ですか?
椎名:よく自分で一番選ぶんだ?
松谷:一文がお前より下だと思ったことないんだけど。
望月兄:普通にちょっとひどいと思うな。
城島:私が欲しいかくらい、先に聞くと思ってた……
羽田:ちょっと強くなったからって、それはないだろ。
長谷川俊太:君たちってさ......
風:2号、捕手。秋本一郎。
秋本:はい。
風:3号、一塁手。椎名易。
椎名:......
(一触即発の衝突......!?天地 第003話 パンドラ高校野球部 完)
(天地 第004話 継承)
風:3号、一塁手。椎名易。
椎名:......
風:取らないか?別にいいけど。次……飛ばして飛ばして……
風:8号、中堅手。矢野雄平。
矢野:はい。
風:次は……10号。高木陽輝。
高木:はい。
風:よし、こんなもんか。残りは……
風:羽冬。
羽冬:僕を先輩たちの争いに巻き込まないでください!
(望月妹:兄さんたち......)
風:ほらほら、言うこと聞け。
羽冬:嫌です!勘弁してー
羽田:おい風かぜ、どういう意味だ。
(加藤:先輩......)
風:キャプテンって……
風:チームをまとめる、要の存在なんです。
風:監督がいなくて、先輩が後輩へ技術を教えるしかない僕たちみたいなチームなら、なおさらキャプテンの立場は重要になる。
風:これは、松谷先輩から引き継ぎの時に言われたことです。
松谷:......
風:そのキャプテンに選手が従わないなら、チームはそこで崩れる。
風:先輩って立場にあぐらをかいて偉そうにする選手はいらない。
望月兄:いいよ。全員やめろ。帰ろうぜ~
風:そこまでしなくていいですよ、偉大なる先輩方。僕が抜ければいいだけなんで。みんなを納得させられないキャプテンが悪いですから。
風:さっさと新しいキャプテン決めて、また黎明に負けて、気持ちよく卒業すればいいんじゃないですか。
望月兄:てめえ!
加藤:先輩!
望月妹:兄さん!
(望月兄:空手......!?)
(羽田:行かん......)
(長谷川:このままじゃ......)
風:ぷっ......あ......
風:はははははは!
(秋本:よくやった......)
風:冗談ですって。
望月:どこに投げるつもりだったんだよクソガキ!
羽田:そんなに喧嘩したいのか!
椎名:面白いと思ってんのか!
長谷川:無事でよかった......
城島:こんなキャプテンを選んだなんて、マジで見る目あるな。
松谷:当然だ。




