第3夜 第1話 【 令和2026年の浦和に、神々のデスゲームを添えて 】 北浦和駅前で、バグった大天使が煙を吸う
【2026年7月・埼玉県さいたま市浦和区・北浦和駅東口のロータリー】
魔界光命:「あー、マックのポテト食いてぇ。てか2026年の夏、暑すぎだろ。40億年未来の我が家だったら、ボタン一つで大気圏の温度をマイナス200度まで冷却して人類ごと冷凍保存できるのに。なんで俺は浦和のファミマの前でチャリの鍵失くして立ち往生してんだよ」
脳内AI(ホログラム音声):『警告。脳内スマホに異常なパケット通信を感知。時空の整合性がゲロを吐いています。来るぞ、光命』
魔界光命:「げ。この匂い……北浦和の駅前で誰かバルサン焚いた? いや違う、この鼻腔の奥をハイパービンタしてくるクソ迷惑な紫色の煙は――」
【モクモクモクモク!!! 駅前のパチンコ屋の換気扇から、時空を歪めるマゼンタピンクの濃厚なランプの煙がガッツリ噴射】
魔界光命:「うわあああマジでふざけんな! 今から女子高生とサイゼでミラノ風ドリア食う約束なんだよ! 誰だよここでランプ擦ったカス! 出てこい40億年先に強制執行してやるからな……あ、だめ、意識が……北浦和のロータリーが、溶ける……(白目)」
(光命の意識は、浦和区の地盤ごと粉砕され、大天使ガブリエルⅡの神格データが戦国時代とも古代エジプトとも違う、完全にバグり散らかした『第3の異世界』へと弾き飛ばされた――)
【時空がひっくり返った超現実・ネオ=バビロンの空中庭園(※ただし床は畳)】
魔界光命:(ドグシャァァァ!!! と漆黒の南蛮胴具足をきしませ、純白の六翼で神殿の天井を粉砕しながら頭から着地)
魔界光命:「いってぇぇぇ!!! 着地失敗したわ! 誰だよここに天井作った奴! 40億年先の未来じゃ、建築物はすべて『概念』だから頭ぶつける心配なんてねえんだよ!」
卑弥呼:(鏡をジャラジャラ首にかけ、なぜかバニーガールの格好をした古代の女王が泣きついてくる)「ああ! 黎明の守護大天使、光命様! お待ちしておりました! 私の邪馬台国が、邪馬台国がぁぁ!」
魔界光命:「ちょっと待て、ビジュアルの情報量で脳がバーストする。君、卑弥呼? なんでバニーガール姿で生魚のシャケ持ってるの? あとここ邪馬台国じゃなくて、脳内スマホのマップだと『ネオ=バビロンの空中庭園』って出てるんだけど」
卑弥呼:「そんな地学的な倫理は死にました! 今、この空中庭園の畳の上で、恐ろしいデスゲームが始まろうとしているのです! 負けたら、我が邪馬台国の民は全員、2026年の浦和駅前でティッシュ配りをする刑に処されてしまいます!」
魔界光命:「それ、地味に精神が削られるやつだからやめてあげて。で、今回のクソ迷惑な対戦相手は誰よ。俺、マジで機嫌悪いから、聖剣『浦和』で一国ごとビッグバンさせてリセットボタン押すけどいい?」
ジャンヌ・ダルク:(金髪ショートヘアに全身チタン合金のサイバー甲冑を着て、巨大なフランス国旗の代わりに『浦和レッズのタペストリー』を振り回しながら入場)
「異端者よ、跪け! 我は神の啓示を受けし聖女ジャンヌ・ダルク! これより、このネオ=バビロンの畳の上で、光命お前と『古今東西・ファミレスのメニュー対決』を執り行う!」
魔界光命:「ジャンヌ・ダルクがレッズのタペストリー持ってファミレスのメニューで勝負を挑んでくるな。文脈が迷子どころか五等親くらい離れた赤の他人になってんじゃねえか。倫理どこ行ったんだよ、倫理」
ジャンヌ・ダルク:(ギラギラした目で、手にした聖なる槍を光命の喉元に突きつける)
「フン、浦和から来た第六天魔王とやらの実力、見せてみろ! 我が選ぶ最初のメニューは……『サイゼリヤの辛味チキン』だ!!」
魔界光命:「おい、そのメニューは俺が今から北浦和のサイゼで食うはずだったやつだ。お前、俺の私怨の導火線にダイナマイト落としたぞ」
(光命の背中の六翼が、卑弥呼の愛欲とジャンヌの理不尽な闘志を吸収し、不夜城のようにギラギラとプラズマを発光し始める――。第一話・完)
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