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幕間 女神ガイア

何度もチラッと登場しては、どこかで説明を入れよう入れようと思っていた女神ガイアのお話です。


本編で説明しようとするたびに「ここで入れると流れが止まるな……」と自重し続けた結果、序盤から設定だけが散りばめられたまま放置されていました。


というわけで、今回はそんな女神ガイアについて補完していきます。

『ネームレスオンライン』の『ネームドキャラクター』に、『女神ガイア』という存在がいる。

アイラの住む世界を創造した神のことだ。

大地を作り、世界に生命を生み出した女神。

あらゆる生命の母であり、『ゾディアック王国』の国教である『ガイア教』が信仰する唯一神でもある。


その姿は、軽く波打つ長い緑色の髪に、慈愛に満ちた青い瞳。

究極の美体とも呼べる肉体を持つ絶世の美女。

薄い布と金の装飾を身にまとい、自身の宮殿から世界に生きる子供たちの様子をいつも見守っている。


『プリースト』系の職業が使う『奇跡』に分類されるスキルも、女神ガイアへの信仰のもとに行使される。

そのため、他国の人間がガイア教の『奇跡』を行使することはできない。

他国については余談になるため、今回は割愛する。


ゲームの世界において、女神ガイアとはまさしく世界のジョーカーであった。

どれほど大きな問題が起きても、女神ガイアが出てきたならば必ず解決する。

ストーリー上、プレイヤーでは解決できない問題が発生した際に現れる最後の切り札。

そんな様子を何度も見てきたプレイヤーたちから、「初めからお前が出てこい。」などという冗談が飛び交うのも自然なことだった。


だが、女神ガイアは人間の味方ではない。

たとえ人間が虐殺されようと、不幸な子供が生まれようと、それだけを理由に助けることはない。

女神ガイアが動くのは決まって『いずれかの種が滅びる時』か、『世界の自浄作用だけでは解決できない問題が起きた時』のみ。

たとえ人類の九十パーセントが死滅しようと、残された人類だけで種を存続できるのなら手を出さない。

モンスターであろうと。

植物であろうと。

他のどんな生命であろうと。

全て同じだ。

人間も、モンスターも、植物も女神ガイアにとっては、その全てが等しく自らの生み出した子供なのだから。

だからこそ、女神ガイアは人間だけの都合では決して動かない。


世界最古にして、最強の神。

今日も創造神は、世界に生きる全ての生命へ分け隔てなく愛情を注いでいる。

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