なんだか怪しいです
「33・・・さんじゅう、よんっ・・・さんじゅ、う・・・ぐは。」
『わーおなっち顔真っ赤。』
「はーっ、息、止めるからな・・・はーっ・・・。」
「・・・(ぎゅう)。」
「ど、どうした?」
『体あっついね。』
「ああ確かにすげー暑い・・・。」
風呂入りたい気分だ。
『お茶どうぞ。』
「おおありがとう・・・ってお茶で喉は潤わねえ。」
『ちょっと待ってて。』
ミー子が飲み物を取りに俺の部屋を出て行った。
せっかくお茶くれたのに断っちゃって、なんか申し訳ないな。
自分で言ったことなんだけど。
『麦茶でいい?』
「ああ、ありがとう。」
ご丁寧に氷まで入っている、
ガラスのコップに氷が当たる音が気持ちいい。
「うーん冷たい麦茶は最高ですなあ。」
『そういえば麦茶に砂糖とかいれる人いるよね。』
「俺的に言わせてもらえばそれはありえない。」
『私も飲めないなあ。』
と言ってミー子も麦茶を飲む。
わざわざ両手でコップを持って飲むのがかわいらしい。
「一度風呂入ってこようかなあ。」
『秋メニュー考えるのはその後かな?』
「ああ、よろしく頼む。」
ミー子を部屋に残し、風呂に向かう。
汗流してこよう・・・。
Side 美衣
ふっふっふなっち、私をなっちの部屋に一人にするなんて、無防備だね。
さあ何をしようか。
・・・そういえばなっちはどこにエロ本を隠してるんだろう?
持ってたりしないのかな。
多分どっかにあるはず。
どうせ鈴波くんが持ち込んだこともあるだろうし。
「・・・(きょろきょろ)。」
見える範囲にはない。
あるわけないか。
ベッドの下になんてベタな場所にも・・・ん?
あ、これマンガだ。
なんでこんなところに・・・。
ってかギャグマンガじゃん。
私が見つけたいのはこれではない!!
よし次はクローゼットだ。
「・・・(ばっ)!」
クローゼットの中は、けっこう整理されていた。
あの女子力高いヤツめ。
あれ、なんだろうこの本、二次元の女の子がたくさん描いてある。
なんだこれ、エロゲの本?
いやエロゲの本ってなんだ。
描かれているキャラの中には黒いショートヘアの女の子もいる。
左側の触覚 (っていうんだっけ)には三つヘアピンが付いている。
・・・なんだろう、これ、私かな。
いや私この子みたいな胸の大きさじゃないけど。
あ、これギャルゲの設定集か。
へーこの女の子青森水葉っていうんだ。
本の裏面を見てみると、書いてある会社名が冬華さんが務めている会社だった。
確か冬華さんって原画担当だったような。
・・・あの人何してくれてんの。
てか、なっちのエロ本見つからないんだけど!
・・・ここは!?
「・・・!」
あ、ありました!
やりましたよ!
ついに私は見つけました!
なんてところに隠してるのなっち。
小学校のころのランドセルの中なんて。
さあさあ中身は。
「・・・。」
・・・おぉう。
そうかそうか、なっち、おっぱいの大きさは気にしないんだね。
大小さまざまだ。
でもなんかあれだね?
みんな身長ちっちゃくない?
なっちは身長小さいほうがいいの?
・・・というか、なっちが帰ってきたらどうしよう。
部屋を開けたらエロ本を読む女子高生がいた。
こんなん事案発生でしょ。
「・・・(ささっ)。」
ランドセルの中にしまい、任務完了。
よしよし、なっちの好きなジャンルも微妙に知れたし、いいとしよう。
身長小さい子ね。
さーじゃあ秋メニューでもかんがえよう。
「・・・。」
「探索は終わった?」
え、ちょっ、いつからいたの。
Side 夏央
何してるんだこいつ・・・。
部屋に戻ると、ミー子がクローゼットの前でじっとしている。
手に持っているのは、俺の聖典。
ミー子は何を思ったか、聖典を開いて読み始めた。
マジで何してんですか。
俺後ろにいるんだけど。
気づいてくんない?
「・・・(むふー)。」
満足してる?
この子俺のエロ本読んで満足してる!?
変態なのか!?
そして、ミー子はささっとエロ本をもとあった場所に戻した。
「・・・。」
ミー子がこっちをやっと向いてくれたので俺は笑顔で問いかけた。
「探索は終わった?」
「・・・(こくり)。」
「もうちょっとあわてるとか何かしないの!?」
「・・・(ふるふる)。」
「図太いなミー子は・・・。」
「・・・(ふんす)。」
「胸張るなないんだから。」
「・・・(どっす)。」
「ぐふぉあぁっ!?」
準備してなかった!
入った!
「ぐ、ぐおおおぉぉぉぉぉぉ・・・!」
「・・・(ふん)。」
ミー子がWINNERのポーズをとった。
「で、どうしようか。」
『実は私に考えがある。』
「ほう・・・?」
ミー子の考え、なんか頼りになりそうだ。
『いいかいなっち、私の考えはね。』
「ミー子の考えは?」
すると、ミー子がなんだかかっこいいポーズをとり始めた。
そしてバッ、とケータイを見せてくる。
表示されていた画像は、チョコレートのケーキ。
しかも普通のケーキじゃない、これは・・・。
「なるほど、ザッハトルテか。」
「・・・(こくり)。」
あのチョコレートのバターケーキをチョコレートでコーティングするやつか。
ものすごく濃厚なチョコレートケーキで、王様と呼ばれていたりする。
「そういえばうちのメニューにはないな。」
『でしょ?だったらこれでいいんじゃない?なにも秋の旬のなんちゃららにこだわらなくてもさ?』
「・・・あー、確かに。ちょっとキッチンに行ってみるか。」
「・・・(こくり)。」
「お、なんか揃ってる。」
『作れそうだね。』
「おおう?なんでアンズのジャムまであるんだ?」
『前に使ったやつが残ってたんじゃない?』
「うーん使ったっけなー・・・?」
もしかすると俺じゃなくて春姉とかが使ったのかもしれない。
まあいいや使わせていただこう。
『手伝おうかと思ったけどこれもしかして一人でできるやつ?』
「うーんそうっぽいな。」
『よしじゃあ器具とかを用意してるよ。』
「じゃあ頼む。」
まず生地を作ります。
卵白と砂糖でメレンゲを作ります。
砂糖は3回に分けて混ぜ、ツノが立つくらいまで混ぜます。
この混ぜる作業、ちょっと大変だったり。
卵黄と砂糖を一緒に混ぜます。
『牛乳とバター混ぜて溶かしておいたよ。』
「おっ、ありがとう。」
『オーブンの予熱、できてます。』
「気が利くなあ。」
「・・・(ふんす)。」
「今調理中だから頭なでられないけど、ありがとな。」
『別になでてほしいなんて言ってないし。』
卵黄を混ぜたやつにメレンゲを3分の1ほど入れて、薄力粉とココアを合わせたものを2回に分けてふるいます。
力を込めずにさっくり混ぜるよ!
残りのメレンゲも混ぜ、ふんわり混ぜます。
型に入れて40分焼くよ!
「ようしいったん休憩。」
『そうね。』
焼けたら、生地を冷まします。
冷めたら生地の表面の盛り上がった部分を切り、平らにします。
平らにした生地をスライスし、2つに分けます。
1つの生地の片面にアンズのジャムを塗り、もう一つの生地を重ねます。
『はいチョコレート。』
「おお、ありがとう。」
スポンジの上からチョコレートを流し、パレットでならして形を整えます。
ケーキにはできるだけ触らないように冷蔵庫へ。
チョコレートが固まったら完成です!
「よーし完成だ。」
『初めての共同作業です!』
「ウソつけ初めてじゃないだろ。」
『雰囲気だよ雰囲気。』
包丁を少し温めてから切る。
そうすると切りやすいよ!
早速味見をしてみる。
濃厚なチョコレートのダブルパンチと、アンズのジャムのほのかな甘酸っぱさが口いっぱいに広がる。
しっとりとした生地とコーティングされたチョコの歯触りもいい。
コーヒーにも合いそうだ。
『おいしいね!』
「うまいなコレ!」
自分で作っておいて自画自賛だが、これはうまい。
『コーヒー淹れてこようか。』
「おおじゃあ頼む。」
チョコチョコしい見た目のケーキだが、それがいい。
むしろトッピングなんていらない!
・・・甘さに飽きたら付け合せの砂糖の入っていない生クリームを食べて口直しをするそうだ。
うん、そのトッピングだけ必要かな。
にしても、1時間で作れるなら楽だ。
「・・・(ことん)。」
「お、ありがとう。」
「・・・(こくり)。」
ケーキを一口、そのあとにコーヒーを飲む。
このコーヒーのきりっとした苦味が強調される。
これは合う!
「よし、食べたらさっそく持っていこう。」
『行ってらっしゃい。』
これなら店長も納得してくれるかもしれない!
「さあ崩さないように優しく持っていかないと・・・。」
優しくケーキを抱え、自転車に乗る。
さあ行こう、と思ったが、ふと視線を感じた。
前のように、2階の部屋からミー子が見てたりするんだろうか。
自分の部屋を見ても、ミー子は特に見えない。
もしかして前のようにあの茶髪の人だろうか。
後ろを見ても、特に誰もいない。
「・・・気のせいかな。」
ちょっと怖いけど、まだ昼間だし大丈夫だよな。
バイト先に行こう。
「なーんだ絢駒また作ってきたのか。」
「そうですよ先輩。俺の愛情がたっぷりこもってます。」
「やめろ気持ち悪い。」
「じゃあ店長に持っていきます。」
「おう行って来い。」
厨房を抜け、店長の部屋の前に立つ。
いますというプレートがかかっているのでいるんだろう。
事務仕事中か。
「てんちょー、絢駒です。ちょっと作ってきたんで試食お願いできますか。」
「ん、ああ!いいよー!入っておいでー。」
部屋に入ると、微妙に書類が散らばっている。
忙しかったのかな。
「発注とか忙しくてね。コーヒー淹れてもらえないかな?コーヒーに合うものだよね?チョコの匂いするし。」
「あ、はい。ちょっと待っててください。」
「お願いねー。」
キレのある苦味のキリマンジャロがいいかな。
うん、温度もいい感じ。
「はい、どうぞ。」
「あーありがとう。疲れたなー。」
「んじゃあこれ食べて落ち着いてください。」
「お、これが秋メニューね?」
「はい、特に旬のものとかは使ってないんですけど、ウチのメニューにはないし、1時間くらいで作れるし、いいかなーって。」
「ほー、うむ。」
店長が感心したように頷く。
「はむっ。・・・うん、しっとりした生地に、重厚感のあるチョコ、いいねー!コーヒーとの相性も最高だね!」
「ありがとうございます!」
いい評価だ!
「じゃあ採用で!」
「早い!」
決断早い!
「そんな早くて大丈夫なんですか!?」
「うーん、そうね。絢駒君の作ってくるものなら信頼できるしね。今回もおいしいし、外れはなさそう。」
パクパクしながら、店長がすでに2切れ目に手を出している。
早い。
気に入ってくれてる?
また採用!
嬉しい!
けどなんかこれから全部俺に任されそうな気がする。
それで大丈夫なんだろうか。
「じゃあこれもメニューに入れておくね。次のバイトはいつ?」
「えーと、土曜日です。」
「おお、ちょうどいいね。じゃあ土曜日からメニュー入りで。」
「ありがとうございます。」
「こっちこそありがとね。じゃあバイトのほうもよろしく。」
「わかりました。」
店長の部屋を出て、帰る準備をする。
今日も客の入りは上々だ。
なんだか、春よりお客さんがかなり増えた気がする。
もしかして俺の限定メニューのおかげ?
んなわけないかそんなの自惚れもいいところだっつーの。
「ん?」
「・・・。」
お客さんの中に、この前来ていた女の子がいた。
またこっちを覗き込んでいる。
もう今日はここに用はないので帰るが・・・。
「・・・っ!」
俺と目が合うと、一瞬キッと睨みつけ、目を逸らした。
な、なんだ?
俺嫌われてる?
俺なんかしたか?
でもあの子に見覚えなんて・・・ないぞ?
『何その女の子怖い。』
「俺なんかしたのかなー。」
帰ってきてミー子に相談しているが、特に何が解決するわけでもない。
おそらく俺もミー子も知らない人だろうし。
『意外と私たちの知ってる人かもよ?』
「まじで?」
『例えば、小学校のころの人とか。』
そういって、ミー子がうつむいた。
考えてテンション下がるくらいなら言わないでくれよ・・・。
『奏とか?』
「いや絶対時羽じゃないだろ。前に会った時あんな顔じゃなかったし。」
『そもそも紫垂くんもいっしょにいるか。』
「確かにそうだな。」
そこまで言って、ミー子が黙った。
ちょっと昔のことを考えているのかもしれない。
今俺にできることは。
・・・ないんだろうな。
多分、見守ってやるぐらいしか。
そっと、背中をさすった。
すると、ミー子がまたケータイをこちらに向けてきた。
『今度、奏ともう一回話してみようかなって思うんだ。』
「マジで?大丈夫なのか?」
『前は突き放しちゃったけど、なんというか・・・、なんかモヤモヤするのよ。』
「ミー子が会いたいって言うならいいけど・・・、無理するなよ?思い出したりしちゃうんだから。」
『キツかったら帰ってくるよ。』
正直心配だ。
カツン カツン
「っ!?」
まただ。
また窓が鳴った。
カーテンを開けて、外を確認する。
窓が開いたことに気付き、逃げようとする人影。
俺の部屋の光に照らされて、一瞬だけ姿が見えた。
小太りの、茶髪の女の子だった。
・・・おそらく顔にはニキビがあるんだろう。
見たことのある、というかさっき見た。
俺、本当にあの子に何したんだろう。
何でこんな嫌がらせを受けてるんだ・・・?
『どうかしたの?』
ミー子も窓から身を乗り出して外を確認する。
もう外には誰もいない。
「だ、大丈夫だ。何でもないぞ。」
「・・・(じと)。」
ミー子が何も言わずに見つめてくる。
「・・・(じ~)。」
そのまま覗き込んでくる。
『絶対何かあったでしょ。どうしたの?』
「いや、その・・・。」
『まあ最近見られてる気がするだとかストーカーだとかそこらへんの話だろうけどさ。』
「まあそうなんだけどさ。」
『隠さなくてもいいのに。』
ミー子があきれ顔を見せた。
でもこっちにだって隠したい理由くらいある。
いやまあ前から相談しといて隠すのもおかしい話かもしれないけど。
「もし俺のせいでミー子も被害に巻き込まれたら、今度こそ俺が壊れる。」
『うーん大丈夫じゃない?』
ミー子があっけらかんとした感じで言う。
俺にはなんだかその態度が気に食わなかった。
「何でそんなこと言えるんだよ・・・。お前にもしまた何かあったら!」
と、そこまで言ったところで、ミー子が俺の頬に触れた。
『大丈夫だって。今はなっちもいるんだし、前みたいなことにはならないよ。』
「でも!」
『心配してくれてありがとね。大丈夫、なっちがそばにいてくれれば。』
正直、気が気じゃなかった。
俺が被害を受けるだけなら別にどうだっていい。
でももしミー子が巻き込まれたら。
そんなの、自分が許せなくなるに決まってる。
ストーカーなら、俺以外にだって危害を加えてもおかしくないはずだ。
それが、怖いんだ。
『危なくなったら通報しよう。それが一番早いはず。』
「あ、ああ、そうだよな。」
『2対1なら相手も手を出しづらいだろうし、2人で対策を考えよう。』
「2人・・・。」
『心配性だなあなっちは。大丈夫、2人ならさ。』
ミー子が胸を張る。
なぜか、その時はとても頼もしく見えた。
俺の問題なのにミー子に頼るなんて、カッコ悪いな。
この問題、早めに解決しないとな。
「なつくん!これ!」
次の日、寝ていたら春姉が起こしに来た。
俺に何か用があるらしい。
「ん、ふあぁ・・・。どうしたの春姉。」
「こ、これ!」
そういって春姉が手渡してきたのは一枚の紙。
手紙かな?
「うわなんだこれ。」
裏返してみると、黒い紙に赤い文字で「敷島夏央を許さない」と書かれていた。
「って、敷島?なんでまた。」
「これ、前の名字だよね?」
「うん、そうだけど・・・。」
この手紙は昨日のあの子でほぼ間違いないだろう。
しかしこれは・・・、小学生のころのヤツか中学生のころのヤツだろう。
今の名字になったのは高校からだし。
「にしても俺なにか恨まれるようなことしたかなあ・・・。」
「どうかしたの?」
「ああなんか最近ストーカーっぽいことされ」
「大変!警察に連絡しなきゃ!あ、でも警察って実際に何か起こらないと動いてくれないんだっけ・・・。あてにならないなー!」
「お、落ち着いて。」
「落ち着いてられないよ!なつくんが危ないかもしれないんでしょ!?」
「だ、大丈夫だって自分で何とかするからさ。」
「う、うーん。で、でも!相手が武器とか持ってたら迷わず逃げるんだよ!」
「ああそれは分かってるよ。」
春姉は俺の事を考えてくれてる。
この話、他の人にも話すべきなんだろうか。
母さんにも、冬姉にも。
ただ冬姉に話すとなんだか大変なことになりそうだからなあ・・・。
ってか、俺本当になにしたんだろう。
そんなに恨まれること・・・、全く心当たりがないや。
「んー小学校のころのヤツ・・・誰だろうなー。」
『なんにせよ会いたくないんだけど。』
「まあミー子はな・・・。」
というか俺も会わせたくないし。
でも敷島っていう名字を知ってるとなるとなあ・・・。
「小学校のころに茶髪でニキビ多めの子いたっけ?」
「・・・(ふるふる)。」
「だよなあ・・・。」
そもそも地毛が茶髪じゃない限り小学校で茶髪の子っていないよなあ。
たまにそういう子いるけど。
『まあまあ、二人でいればきっと大丈夫だよ。』
そういって、ミー子が俺の手を握る。
「まあ、一人で夜道は歩かないことにするよ。」
そのまま手をつないで学校に行った。
「お前ら修学旅行後からなんか直球になったよな。」
「そうか?前もこんなことあった気がするんだが。」
『たしかにあったよね。』
確かあれは・・・一緒の布団で寝てたときか。
「まあちょっと最近怖いこともあるんでね。」
「怖いこと?」
京介がきょとんとする。
まあ京介ならこの話しても大丈夫だろう。
「なんか付きまとわれてるっぽくて。」
「つまりはストーカーか。」
「まあそんな感じ。」
「えっアヤストーキングされてんの。」
いつの間にか祈木もいた。
「ちなみに相手の心あたりは?」
「それが全く分からねえんだよな。でもなんかすげえ恨まれてるっぽい。」
「どんな子?」
そう聞かれて、少し考える。
茶髪でニキビ多めの、あんまりかわいくない子。
そのまんま伝えればいいのかな?
ふと外を見ると、3階にいる俺を見つめる、茶髪でニキビ多めのかわいくない子がいた。
「ああ、ちょうどあの子みたいな・・・ちょっと待ってあの子だわ。」
何で昼間にいるんだよ!
てかこっち見えてるのかよ!
怖いよ!




