あり奇たりな出会い
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少年は街の外れにある廃屋を訪れていた。廃屋の中からは男達の話し声が聞こえてくる。少年は廃屋の中に入っていく。
「あ?ガキがなんのようだ?」
男達がこちらに気づく。少年はいきなり男の一人を銃で撃ち殺した。
「な、何しやがる!!死にてぇのか?あぁ?」
リーダーと思われる男が、少年に向かって手を突き出すと、その手からレーザーのようなものが撃ち出された。しかし、そのレーザーは少年に当たる前に消滅した。
「何!?俺のレーザーが…!?てめぇ、何をした!?」
男が再びレーザーを撃とうとするが、何も起こらない。少年は男を撃ち殺した。そして、残りの男達に向けて話し出した。
「あなた達のやって来たことは全て把握しています。麻薬の密売、誘拐、強姦、殺人…。挙げていくとキリがない。まぁ、これだけなら別に警察に任せれば良いんだけど…。」
少年は男達に向かって手を突き出した。
「その犯罪に能力を使ったでしょ?それだけは許せない。」
少年の手が輝き出す。
「えっ!?それはリーダーの…!?」
少年の手から放たれたレーザーが、男達を撃ち抜く。
「知らなかったの?能力は、持ち主を殺した人間に所有権が移るんだぜ。」
さっきまで男だった肉塊に話しかけながら、少年は廃屋を後にした。
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いいこと考えた!別に俺が主人公って決まった訳じゃないなら、他に能力者を見つけて、脇役として過ごせばいいじゃん!俺は昔から、解説役のモブキャラに憧れてたんだよ!
「どうやって見つけるんだよ…」
今まで「俺は能力者だ!」とか言ってるような奴は見たことがない。俺みたいに隠してたら、見つけることは不可能だ。
「駄目じゃん…」
俺は肩を落として、学校を出た。
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と言うわけで、俺は、これからどうしたものかと頭を抱えながら帰宅している訳だ。
「………ッ!!」
突然、謎の悪寒が走った。今まで感じたことがない、気味の悪い感じだ。
「お、能力者じゃん。」
急に後ろから話しかけられた。
「能力者?あなた、何を言ってるんですか?」
「何とぼけてんだよ。さっきの魔力感じただろ?あの、寒気が走ったような感じのやつ。顔に出てるぞ。」
どうやら完全にばれてるらしい。俺は隠すことを諦めた。
「そうですよ、僕は能力者です。一体何のようですか?てか、何で分かったんですか?」
俺は警戒しながら問いかける。しかし相手は、軽い態度で語りかけてくる。
「そんなに睨むなって。俺はお前に手を出したりしねぇよ。その様子だと、お前、能力者になったばかりだな。色々教えてやるから少し聞いていけ。これから絶対に役に立つ。」
とりあえず、悪いやつではなさそうだ。彼の指示に従うことにした。
「まず、さっきの質問の答えだが、これは自分の魔力を広範囲に飛ばしただけだ。能力者なら誰でもできる。で、他人の魔力を当てられると、互いの魔力は共鳴する。このときの気持ち悪さは我慢できるようなもんじゃねぇ。つまり、近くのやつの反応をみとけば、能力者は簡単に見つかるって訳だ。」
俺が知らなかっただけで、能力者を見つける方法はあったらしい。しかも、超簡単。少し練習しただけで俺にも出来るようになった。
「この世界には、知られてはいないが能力者が何人もいる。俺は、定期的に魔力を飛ばして新しい能力者を探して、そいつに能力者としての過ごし方を教える仕事をしているんだ。まぁ、教えることは、能力は他人にばれるなってことと、能力を悪用するなってことだけなんだけどな。お前はそれが出来てるらしいからもう帰っていいぞ。またどこかで会おう。」
「ありがとうございました。」
そうして俺は、彼と別れた。彼のお陰で問題は解決した!これで俺の代わりに主人公となる能力者を見つけることができる!明日学校でやってみるかな。
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翌日。今日の朝はいつもと少し違っていた。
「今日からこのクラスに転校生がくる。みんな仲良くするように。さ、入ってきなさい。」
担任のジジイがそんなことを言い出し、転校生が教室に入ってきた。
「はじめまして。霧神 重樹です。よろしくお願いします。」
なかなかのイケメンだった。俺とは真逆で優しそうな雰囲気の、いかにも好青年といった風貌だった。
「霧神君の席はあそこだ。慣れないことが多いかもしれんが、頑張りたまえ。」
「はい、ありがとうございます。」
そう言って霧神は自分の席に向かおうとした。そうだ、今のうちにこのクラスに能力者がいないか探してみるか。俺は 魔力を飛ばしてみた。
「………ッ!!」
「…………!?」
(反応が2つ…!?)
まさかこのクラスに二人も能力者がいるなんて…!!
ひとりは完璧に霧神だな。俺のほうをめっちゃ見てるし。あとひとりは…誰だ?それらしい反応をしてるやつがいない。見逃したかな?
まぁいい。とりあえず、霧神に引っ付いてモブキャラ感を出すことにしよう。丁度俺のとなりの席みたいだし。
「よっ、俺は 風裂 翔渡。よろしくな、霧神。」
「………や、やぁ、はじめまして。僕は 霧神 重樹。よろしくね。」
よし、主人公確保!これからは安心して過ごせそうだ!




