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あり奇たりな展開

小説書くのって難しい・・・・・(^_^;)

■■■■■


 本部からの指令で、少年は日本から飛び立ちとある国へ来ていた。冷たい風が吹き付ける。足元には落ち葉が積もっていて、足を踏み出すたびにガサガサと音を立てる。

 少年の携帯が鳴りだした。彼は画面に表示された名前を確認すると、ため息混じりに応答ボタンを押して、携帯を耳に当てる。


「はい。」

『現場付近に到着したようだな。今回の目標ターゲットはこの辺に潜んでいるらしい。能力は不明だが、かなり強力なものだと思われる。心してかかれ。』

「まぁ、能力の強さなんて関係ないですけどね。倒せばいいんでしょう?」

『……………お前の場合は確かにそうだな。だからといって気を抜くなよ。』

「わかってますって。それでは。」

『うむ、健闘を祈る。』


 少年は携帯をポケットにしまいながら路地の奥に入っていく。彼は、殺人などの問題行動を起こす能力者を始末するために世界中を巡っている。本部からの指令があるので行き当たりばったりでやっているわけではないが。


「ここが現場か………」


 少年は路地裏の袋小路にたどり着いた。ここは風が吹き込まないらしい。彼の目の前には、おぞましい光景が広がっていた。肉片こそ片付けられているものの、辺り一面に赤黒い、おびただしい量の血痕が付いていて、異様な匂いが漂っている。


(確かにこれは一般人にできる殺し方じゃないな……。明らかに能力が使われている。………………建物のかなり高い位置まで肉を引きずったような血痕が付いているな。ということは重力操作グラビティ念動力サイコキネシスか…………?)


 少年は冷静に、現場の様子から犯人の能力を絞り込んでいく。と、その時、あることに気がついた。


(……………足音がしなくなったな。)


 今まで歩くたびに聞こえていたガサガサという音が、いつの間にか聞こえなくなっていたのだ。そう。現場となっているこの路地だけ、なぜかまったく落ち葉が落ちていないのだ。


 (死体と一緒に片付けたのか?いや、そこまでするなら壁の血痕まで掃除するだろう。もしそうだったとしてもあまりにも綺麗すぎる。これも能力の痕跡か…………………?)


 少年はさらに考える。


(…………まさか、風力操作エアロハンド?)


 少年は元来た道を引き返す。能力者ターゲットを探しながら………



■■■■■



 能力を手に入れたっぽい俺は、いつもの倍くらいの速さで学校に着いていた。


「追い風だとこんなにも楽に登校できるのか………!やっぱりこれは気のせいじゃないよな。」


 風が思うように動いたのは偶然である可能性はまだ捨てきれない。どうやったら確信できるか………


「………………ここだったら絶対風入ってこないじゃん!」


 俺は早く着きすぎたおかげでまだ誰も来ていない教室を見回した。よし、窓は開いていないな。

 とりあえず、机の上のプリントに意識を集中させる。


「吹き飛べ!!!」


 そう言った途端、目の前のプリントが飛ばされた。

 今度は自分から一番遠い机に置いてあるプリントで試してみる。


(あれを吹きとばせ!!!)


 狙った通りにプリントが飛んだ。


「気のせいじゃなかったんだ!」


 しかも、声に出さなくてもできるらしい。楽しくなっていろんなものを吹き飛ばしていると、クラスメイトのひとりがようやく到着した。


「うわ!なんでこんなにちらかってるんだ!?てか、お前がこの時間に来てるのって珍しいな。」

「たまたま早く目が覚めてね。で、教室に着いたら窓が開いてて…………ご覧の有様だよ。」

「確かに昨日と今朝は風が強かったもんな。急に止んだけど。」

「ほんと、いきなり止んだよねぇ。」


 どうやら俺のせいだと気づいてないらしい。しばらくはこの能力のことは秘密にしておくことにした。


----------


 さて、この能力を手に入れて以来、俺の生活は劇的に変化した。今までつまらんと思っていたこの世の中も、こんなアニメのような能力が実在すると分かると、途端に楽しいと思えるようになった。おかげで、今まで根暗だったはずの俺は明るくなり、友達は増えるわ、成績は伸びるわと、順風満帆なハイスクールライフを満喫していた。

 しかも、変化はそれだけではない。性格が明るくなって、前向きになったおかげで、彼女ができた。前の俺は話しかけることすらできなかったけど、自分に自信が持てるようになってきたから、意を決して告白したら、受け入れてもらえた。遂にリア充の仲間入りを果たしたわけだ。彼女の名前は 無視聴おとなし 月詩つくし。まわりからの評価は知らないが、顔は俺の好みにぴったり。優しくてとても親しみやすい、おとなしい子だ。いつも一緒に帰っているせいで友達から冷やかされたりすることも多い、というかほぼ毎日されてるけど、俺は月詩の彼氏になれたことを誇りに思っている。これからも幸せにしてやりたいと思う。



 惚気話のろけばなしは一旦置いといて、まぁ、俺はなんだか主人公のような状態になってしまっているわけだ。わがままかもしれないが、俺は昔から、アニメを観るたびに「主人公にはなりたくねぇ………」と思って生きてきた。だってそうだろ?主人公になってしまったらよくわからない敵と戦ったりしなければならないんだぜ?そんなこと怖くて出来やしない。負けても責任が取れない。能力を手に入れてしまった今、そんなことあるわけねぇって笑い飛ばすこともできなくなってしまったわけだ。だって、ただのヲタクだった俺が能力を持てるんだ。強力な能力を持った敵とか出てきても全然おかしくない。それだけはマジ勘弁。


「…………………どうしよう。」

 

 実際にアニメみたいなことが起こると困るのではないかという俺の不安は的中したわけだ。まさか現実になるなんて………


「ん?敵がいるってことは、味方がいてもおかしくなくね?」


 いいこと考えた!別に俺が主人公じゃなくてもいいじゃん!


 


長文すみませんm(_ _)m


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