あり奇たりな始まり
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風のない真夜中のとある路地裏。ふたりの少年が雨に打たれている。そこには血と火薬のにおいが立ちこめていた。
「やっぱ、お前は主人公だな。」
壁にもたれ掛かるように座る少年が苦しそうに、しかし口元に笑みを浮かべながら言った。彼の服はボロボロになっていて、自らの血で赤く染まっている。
「どうやら、そうらしいね。」
もう一人の少年が言った。彼も笑みを浮かべているが、その目は悲しみに満ちていた。彼の手には拳銃が握られている。
「さっさと終わらせてくれ。」
「分かった。……じゃあね。」
拳銃の引き金に指が掛かる。
「もし、違う世界で出会えてたら、親友のままでいられたのかな…………」
「……………そうかもな。」
引き金が引かれる。鋭い銃声は、雨音にかき消された。突然吹き出した風が、別れを告げるように、彼の体を撫でていった。
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今日もいい天気だ。絶好の登校日和だ。
「はぁ…はやく帰ってアニメが観たい………」
家を出て五分も経たないが、早くも弱音がこぼれる。
だいたい学校が山の上に建っているのがおかしいんだ。もっと平地に建っていれば、毎朝通学路でハイキングの真似事なんてしなくて済むのに……。疲れた。よし、午前中は寝よう。
「あぁ、つまらん!アニメみたいなことが起こればいいのに!」
まぁ、実際そうなったら困るんだろうけど。
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ぼぉ~っとしているうちに放課後を迎えていた。あれ、おかしいな。まぁ、いつも通りのことだから良いや。
「さて、帰るかな。」
荷物をまとめて帰路につく。いつもより風が強い。吹き付ける風が体温を奪っていく。寒いのは嫌いだ。俺は逃げるように家に駆け込んだ。今日も疲れた。世の中は平凡すぎてつまらない。アニメ観て寝よう。
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翌朝。今日もいい天気だ。絶好の登校日和だ。これ、昨日も言ったな。
「はぁ…はやく帰ってアニメが観たい………」
家を出て5分も経たないが、早くも弱音がこぼれる。
だいたい学校が山の上に建っているのがおかしいんだ。しかも、昨日より風が強くなってやがる。寒いのは嫌いだ。さらに、向かい風ときたもんだ。お陰でいつもより過酷なハイキングを強いられている。あ、マフラー飛ばされた。
「いい加減にしろよこのクソ風が!!少しはおとなしくしやがれ!!!!!!」
今まであんなに強かった風がいきなり止んだ
「……………マジでおとなしくなった」
やべ、なんか俺が風を操った気分だ。よし、もう一回やってみよう!
「風よ!吹き荒れろ!!」
まぁ、何も起きるわけが…
風がものすごい勢いで吹き始めた
「ちょっ!待って!!今のなし!!今のなし!!!!!!」
再び風が止む
「……………マジで風、操れるようになったんじゃね?」
俺が思ったとおりに風が動く。やべ、これチョ~楽しい!!
さっき飛ばされたマフラーを風を使って回収し、俺は学校に向かった。
追い風最高!!!!!!!!




