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第8話 後編①
疾走するエレアは両手に電流を纏う。
リチャードは短剣を当てて弾く。
刹那、衝撃と痺れが彼の腕を襲い、皮膚の一部が焼け焦げる。
打撃を防ぐたびに電流がリチャードへと打ち込まれていた。
魔力の身体強化がなければ、致命傷となって動けなくなっているだろう。
(打撃に雷の魔術を込めているのか? 短剣で防いでも食らうのは厄介だ……)
エレアの止まらない連撃がリチャードを襲う。
リチャードはなんとか拳を躱そうとするが、徐々に火傷が増えていく。
痺れで動きのキレも鈍り、ますます回避と防御に失敗する悪循環に陥っていた。
死の予感を感じ取ったリチャードは賭けに出る。
(もうそろそろ限界だ……次で決める!)
足腰を瞬間的に強化したリチャードは、防御を捨ててエレアの懐に潜り込んだ。
顔面に打撃を受けながらも、エレアの胸に短剣を突き立てる。
刃から流し込んだ魔力がエレアの人体を爆散させると同時に、リチャードも脳を焼かれて死んだ。




