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凡才剣士は死に戻りで最強に至る  作者: 結城絡繰


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第7話 後編②

 リチャードと騎士が高速で打ち合う。

 得物の質量差でリチャードが不利だが、相手の力を上手く逃がすことで対処していた。

 絶えず繰り出される斬撃と突きを見切りつつ、彼はこの先の展開を予想する。


(技量は俺が圧倒的に上……だけど身体強化の出力と魔力量で負けている。このままだと押し切られるな)


 リチャードは大剣を弾き、僅かな猶予で短剣に魔力を集中させる。

 そして、蝙蝠の魔神を倒した高密度の斬撃群を放った。

 前方を塗り潰す破壊現象に騎士はぎょっとする。


「――ッ!」


 騎士は大剣を捨てると、全力の身体強化で跳躍した。

 その直後、斬撃の嵐が大剣を粉砕し、射程内の木々や茂みを粉微塵にする。

 しかし高々と跳んだ騎士は無事だった。


 リチャードは反動で裂けた腕を押さえて焦る。


(くそ、外した……!)


 彼が数十万回の死で習得した斬撃群は絶大な威力を誇る。

 ただしそれは洞窟のような閉所での使用を想定しており、攻撃は一方向かつ直線的――手練れならば回避が容易という欠点があった。


 着地した騎士は、短剣を握れないリチャードを一瞥する。

 騎士は大胆に疾走すると、リチャードの顔面に全力の拳を炸裂させた。

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