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第7話 後編①
大剣と短剣が衝突する。
押し切られる気配を感じたリチャードは素早く後退し、騎士の斬撃を受け流した。
着地した騎士はその場で回転すると、無防備に立っていたルカを斬りつける。
ルカは傷口から赤い煙を噴きながら笑った。
「おおっ」
騎士は続けて連続で刺突を放ち、ルカを一瞬で穴だらけにする。
しかしルカは動じない。
肉体のほとんど煙に変えた状態で、鬱陶しそうに騎士を睨む。
「やめろ、目障りだ」
ルカの張り手が騎士を吹き飛ばした。
回転しながら宙を舞う騎士は、なんとか着地するもよろめいている。
兜の隙間から血が滴り落ちていた。
受けたダメージは甚大のようだった。
その間にルカは赤い煙になってリチャードのそばに移動すると、明暗とばかりに彼に命じる。
「ちょうどいい、こいつを自力で倒してみろ。対人戦闘の経験も大事だろう」
「は?」
「お主は魔神を倒せるほどの力を持っている。しかし、極端な鍛え方ばかりで安定性に欠ける。我と共に戦うならば、もっと実力を高めてもらわねばな。期待しているぞ」
一方的に言い終えたルカは霧散して消える。
残されたリチャードは騎士と対峙した。




