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第6話 後編③
大げさに手を打ち鳴らすルカは、楽しそうにリチャードを褒めたたえる。
「いやはや、見事な剣術だったぞ! 蝙蝠の魔神は厄介な能力をいくつも持っているが、まさか力押しで倒し切るとは!」
「だいぶ苦労したけどな……」
リチャードは自身の腕を見せる。
ルカの煙で外傷は治癒されたが、まだ痺れるような痛みが残っており、指先が微かに震えていた。
それを見たルカは、リチャードの背中を乱暴に叩いて主張する。
「人間の身で魔神を倒したのだ。苦労程度で文句を言うな!」
「そういうものか」
「うむうむ! そういうものだ!」
頷くルカが、ふとリチャードを凝視する。
彼女はリチャードの内部――その本質を見抜いていた。
「蝙蝠の魔神の魂が、お主に吸収されたようだ」
「それって良いことなのか?」
「もちろん! 魂がお主を強化し、成長限界を破壊する。単純な身体能力から魔力量まで、お主は人間から逸脱していくぞ!」
「つまり世界最強の剣士になれるってことか。魔神を殺す理由が増えたな」
リチャードは短剣を握り締めて笑う。
そんな彼にルカが尋ねた。
「ところでお主、時間を操作しているな?」




