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第6話 中編
三度目の戦いで、リチャードは連続で斬撃を飛ばした。
距離を取りつつ蝙蝠の群体を屠り、順調に数を減らしていった。
ところが、背後から透明の蝙蝠に噛まれた挙句、毒を打ち込まれて死んだ。
蝙蝠の魔神は正面戦闘を不得手としていたが、代わりに様々な異能を保有していた。
四度目の戦いにおいて、リチャードは勝利を捨てた。
正確には短期での勝利にこだわらず、死にながら学ぶ方針に切り替えたのだ。
途方もない回数の苦痛を伴うが、彼に躊躇いはない。
既にゴブリンとの魔神と殺し合う中で習慣化していたのである。
ある時は全身の血を抜かれてミイラのようになった。
またある時は、打ち込まれた毒で骨と肉が溶ける感覚を味わった。
眼球を抉られる痛み、生きたまま体内を貪り食われることもあった。
常人ならとっくに発狂する状況で、リチャードは極限の集中力を発揮した。




