↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
凡才剣士は死に戻りで最強に至る  作者: 結城 からく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/31

第4話 後編②

 美女は堂々と名乗りを上げる。


「我は血煙の魔神ルカ! 深淵の力を司る偉大なる――」


 発言の途中、いきなりリチャードが斬りかかった。

 躊躇なき斬撃が魔神ルカを切り裂くも、その身体は煙となって瞬時に復元する。

 ルカは自信満々に笑う。


「クハハ、無駄だぞ! 我が肉体に物理攻撃は――」


「黙れ」


 リチャードは攻撃を止めない。

 凄まじい速度の斬撃がルカに叩き込まれていく。

 絶えず身体を復元させながら、ルカは渋い顔で唸る。


「ぬぅ、斬られると痺れるな……魔力を込めた斬撃か。微量だが凄まじい精度だ。なんと面倒な……」


 ルカはリチャードから距離を取ろうとする。

 ところがそれを察知したリチャードは、追いすがるように突進して斬撃を繰り返した。


「逃がすか」


 数百回と斬られたルカは、とうとう怒鳴りつける。


「やめろォッ!」


 叫びが衝撃波となり、リチャードを軽々と吹き飛ばす。

 リチャードは空中で体勢を制御し、音もなく着地してみせた。

 ルカはリチャードを指差して問い詰める。


「貴様! なぜ我に攻撃するのだ!?」


「お前が魔神だからだ」


「理由になっとらん! いくらなんでも理不尽だろう!」


 ルカは頬を膨らませて怒りを表明する。

 一方、リチャードは釈然としない様子で立っていた。

 ため息を吐いたルカは髪を掻きながら推察する。


「その反応を見るに、貴様は魔神に恨みを抱いているようだ。違うか?」


「…………」


「我は魔神を殺す魔神だ! そこらの低俗な災厄どもと一緒にするな!」


「魔神を殺す魔神だと……?」


「信じておらんようだな。では証拠を見せてやろう!」


 ルカが手を打ち鳴らす。

 すると、彼女の体内から色とりどりの光球がせり出してきた。


 リチャードは目を凝らし、光球を見つめながら呟く。


「……まさかそれは魔神の魂か」


「その通り! 我がこれまでに葬った魔神の成れの果てである! どうだ! 我について少しは理解でき――」


 リチャードは、誇らしげなルカの首を刎ねた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。