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凡才剣士は死に戻りで最強に至る  作者: 結城 からく


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第4話 前編

 リチャードは短剣をゆっくりと掲げた。

 そして、自然な動きで振り下ろす。

 放たれた斬撃は物理的な間合いを超えて、軌道上にいた盗賊の四肢や胴体を細切れにした。


「うぎゃああああああぁっ!」


「お、俺の! 俺の腕がああああぁぁぁッ!?」


「くそ! くっつけ! くっついてくれぇ!」


 盗賊たちは阿鼻叫喚の大騒ぎだった。

 無事だった者も圧倒的な力を目の当たりにして完全に尻込みしている。


 一方、リチャードは短剣の性能に感心していた。


「すごいな、今まで使っていた剣と比較にならない……もう少し試してみるか」


 リチャードは短剣を連続を振るう。

 全方位に向けた無慈悲な攻撃は、あっという間に盗賊たちを壊滅させた。

 切断された四肢や頭部が宙を舞い、辺り一帯が血みどろになる。

 どうにかして反撃を試みる者もいたが、リチャードに近付く前に肉塊と化した。


 散乱する死体を見て、リチャードは拍子抜けする。


「これで終わりなのか……?」


 魔神との膨大な戦闘経験は、リチャードの剣技や身体操作を超人的な領域まで引き上げていた。

 さらに死に対する感覚が麻痺しており、他社の命を奪うことにも躊躇いがない。

 特別な力を持たない盗賊がいくら数を揃えようと敵うはずもなかった。

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