モーニング‼︎
ザーザーと外から雨の音がする。
…雨かー。
洗濯物も干せないし、今日は休みだから一
日中ダラダラと過ごすかー。
穂乃果ちゃんバイトって言ってたしなー。
今日、少し寒いな。
布団布団っと。
はぁー。
あったけー。
…
ウトウト。
オレは布団に包まり二度寝の心地よさを心
から楽しんだ。
二度寝って最高だよぅ。
あー、このままおっきい犬にしがみついて
背中に乗ってどこまでもどこまでもお供し
ますって感じだわー。
犬のお供もいいけど、このまま布団に挟ま
れて餃子になっちゃうってのもありだわー。
おいおい、くわれんぞ…
脳内小人たちが言った。
しかし空は、意味のわからない妄想でウト
ウト中で聞いていなかった。
…
ん?なんかじゅ〜って聞こえてくるわー。
それにいい匂いじゃん。
たまご焼いてるのかなー
おやおや?
あ〜、台所に穂乃果ちゃんがいる〜。
そうかぁ。
これも夢かぁ。
猫になったり消しゴムになったり、餃子に
なりつつあったけど、今度は穂乃果ちゃん
と同棲の夢かぁ。
ムフフ。
最高の夢じゃん。
思いっきり楽しもうじゃん。
朝ごはんができたみたいだ。
穂乃果ちゃんがオレを起こしにきた。
「空先生…まだ寝ていますね…起こしちゃ悪
いですよね…」
と小声で言っていた。
夢でもかわいいんだから穂乃果ちゃん。
「あ〜、穂乃果ちゃ〜ん。おいで〜」
オレは穂乃果ちゃんを布団に招き入れた。
「えっ…起こしてしまいましたかね」
「ううん。今起きた」
「そうですか。あの、じゃあ朝ごはんを…」
「その前にホラ、こっちおいで」
「あの…でも…」
「いいんだよぉ〜、オレたち付き合ってるん
だし〜♡」
「は、はいですの」
穂乃果ちゃんを招き入れてオレは穂乃果ち
ゃんに、
ムギュ〜。
と抱きついて
クンクンと、匂いをかいだ。
「穂乃果ちゃん、髪の毛からいい匂いがする
よ〜」
犬のように嗅ぎまわし耳のあたりをクンク
ンした。
「ウキャ〜、く、くすぐったいです」
「そうなんだぁ、穂乃果ちゃんは耳弱いんだ
もんねぇ」
カプ。
耳をカプリして首筋にチュ〜をした。
あー、夢ってやりたい放題じゃん。
最高っすよ。
「あっ…それは…」
「ん?なに〜?それは〜?」
「そっ、そんなことしたら反則ですの。なら
ばわたしも愛のお返しいたします。」
穂乃果ちゃんは、オレの髪をふわっとさせ
たかと思うと、
チュ〜ってした後オレにムギュ〜って抱き
ついた。
ウホ〜ぉ
ゾクゾクするじゃーん。
だからオレも足まで絡めてムギュ〜って抱
きしめたんだけど…
…
…夢にしては、思い通りってか…
さっきされたキスの感触が…
えと…
これってー…
えっ⁈
夢だよね⁉︎
夢なんだよね⁉︎
…
「穂乃果ちゃん、今日バイトだよね⁈」
「あぁ、急遽あちらの都合によりお休みにな
りましたの」
ん‼︎
夢じゃない‼︎
確定‼︎‼︎‼︎
ハッ…。
オレは絡みついた足を急いで戻した。
「ごめん‼︎穂乃果ちゃん‼︎」
「えっ?どうしたのです?」
「オレさ、夢かと思って穂乃果ちゃんにやり
たい放題しちゃって…」
「なるほどです。ずいぶん積極的だなとは、
思いました♡でも、わたしたち付き合って
いるんですからいいんですよ♡」
チュ♡
「あ、うん…そっか…。」
「はいです!さ、朝ごはん冷めちゃいますよ
どうぞです」
にっこりする穂乃果ちゃん。
ということで一気に目が覚めた。
モーニングサプライズ。
大成功っすね…。
なぜか空は心の中で
モーニングー‼︎と絶叫したのでありました。
続く。




