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 夢か現実かいまいちわからなくなる迷子な

 空。

 

 

 穂乃果ちゃんの手作り料理をいただいてそ

 の日は、のんびりとまったり過ごした。

 

 

 そして穂乃果ちゃんが帰った後、空はぼー

 っと脳内お花畑にいた。

 

 あー、あと一年したら穂乃果ちゃんがこの

 アパートに一緒に居るんだなぁ。

 すげーなー。

 と。

 

 

 

 あ、そうだ。

 サークル仲間から借りてた本返さなきゃ。

 

 ガサゴソガサゴソ。

 

 まだ読んでもなかったじゃん。

 なんて失礼なオレ。

 どれどれ、早速本を読みましょう。

 

 …うんうん。

 

 …

 

 何この本…

 同棲したカップルだけど、男が家の事なん

 も手伝わないんだ。

 しかも、彼女に浮気されるんじゃん。

 しかも浮気相手…まさかの宇宙人。

 

 ってかさ、この宇宙人ちっさ…

 日頃はエアコンの中に住んでんの⁉︎

 しかも…

 食べ物がほこりや汚れって…

 

 家がきれいになんじゃん。

 いいやつなんじゃん。

 

 …

 

 空は自分のアパートのエアコンをジーっと

 みた。

 

 …まさかな。

 

 と思ったが一応エアコンを覗いた。

 

 うん。

 いなかったよ。

 

 空は少し安心したと同時にチョッピリがっ

 かりした。

 

 掃除しなくて済むかもしれなかったのにと。

 

 

 そんなよくわからない本に没頭する空。

 

 えっ⁉︎

 この宇宙人…

 

 汚れた部屋の空気吸うとイケメンに進化す

 るの⁉︎

 

 空気清浄機いらねー。

 

 ってか、この宇宙人…

 汚れた皿を洗うと興奮度マックスって。

 

 食洗機いらなくない?

 

 

 …オレの部屋にも、この宇宙人住み着かな

 いかな。

 

 イヤイヤ、穂乃果ちゃんと浮気されたらそ

 んなんぜってーヤダ‼︎

 

 

 よし‼︎

 穂乃果ちゃんと安定した毎日を暮らすため

 部屋はきちんと綺麗にしなきゃ‼︎

 家事も頑張るよ‼︎

 

 と思う空なのでありました。

 

 

 実は、この本の題名

 

 侵略家電宇宙人というのだ。

 

 帯には、

 同棲前の彼に是非読ませたい一冊‼︎

 とかいてあった。

 

 

 この本が穂乃果ちゃんのさしがねかどうか

 は、定かではない。

 

 

 

 本を読み終えたと同時に電話が鳴った。

 

 あ、穂乃果ちゃんだ♡

 

「もしもーし」

「あ、まさか!そのお声は空先生ですか?」

「うん。そうだよ」

「そうだと思いました♡」

 ですよね。

 

「どうしたの?」

「どうしたもこうしたもありませんよ。そう

 したのですのよ」

 えっ…早口言葉⁇

 

「…うん。そうか…」

「ふふっ、さっきテレビで鳥の鳴き声をきい

 ていたら、どうしても空先生のお声が聞き

 たくなってしまいまして。」

 

 …鳥の鳴き声でオレの声を連想…

 

 オレって鳥っぽいのか…⁈

 

 ま、なんにせよ穂乃果ちゃんがオレの声を

 聞きたかったのは、嬉しい。

 

「そっか。」

「はいですの」

 

「あ、そうそう。穂乃果ちゃんエアコンの掃

 除とかってしてる?」

「えっ?エアコンですか?この間、業者のお

 方に洗浄していただきましたが…なぜです

 の?」

「なら大丈夫‼︎」

「はぁ……⁇まあ、空先生が大丈夫というな

 ら大丈夫ですね‼︎」

「うん‼︎」

 

「あっ、ちょっ…くすぐらないでくださいな

 ぁ」

 

 …へ⁉︎

 

 穂乃果ちゃんが電話の向こうで誰かとイチ

 ャイチャしてる…

 

 ま、まさか。

 

 宇宙人⁉︎

 

「あの、穂乃果ちゃん…電話の向こうに穂乃

 果ちゃん以外の特別ゲストスタンバってな

 い⁉︎」

 

「あぁ、エネミーちゃんですわ」

「だれ⁉︎」

「うちの猫ですよ」

 

 あぁ、あいつか…

 夢で穂乃果ちゃんちの猫怖かったよなー。

 ってかさ‼︎

 エネミーって英語で敵じゃん‼︎

「エネミーちゃんは、メスかな?」

「いえ、オスです」

 

 …ガタッ

 

 オレは思わず手に持っていた携帯を床に落

 としてしまったのである。

 

 

 続く。

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