お祝い
幸せすぎの空。
実は、穂乃果ちゃんも幸せすぎてこわいの
でした。
二人でとりあえずカフェで休憩をした。
すると穂乃果ちゃんがフフッと笑った。
「え、どうしたの?」
「あ、幸せだなと思いまして」
「うん。オレも幸せ」
カフェで幸せを噛み締め見つめ合うカップ
ル…
そしてしばらくカフェで幸せを存分に味わ
いショッピングをした。
二人のメインイベントは、夜だ。
穂乃果ちゃんの合格祝いに空はちょっと高
級なレストランを予約していた。
そろそろ時間だ。
ショッピングして歩いていたおかげでなか
なかいい感じにお腹も空いてきた。
レストランの前に到着すると、少し怯む二
人…
…
「じゃ、入ろっか」
何食わぬ顔の空だが、実は少し緊張してい
た。
穂乃果ちゃんもこんな素敵なところでのお
食事は、初めてなので少し緊張していた。
席に案内されると窓の下は、イルミネーシ
ョン通りになっており、キラッキラだ。
「うわぁー、すごく綺麗ですねぇー」
穂乃果ちゃんは、キラッキラなイルミネー
ションをみてなんとも美しい笑顔を浮かべ
ているじゃないか。
イルミネーションよりも輝く穂乃果ちゃん。
あぁ、奮発してよかった。
穂乃果ちゃんのこんな素敵な笑顔が見られ
てオレはなんて幸せ者なんだろうと思うの
でした。
この素敵な笑顔は、空の脳内フォトコレク
ションのお気に入りとして保存された。
そして食べたこともない美味しい料理を堪
能した。
美味しさよりも音をカチャカチャ立てない
ように集中してなかなか肩が凝った。
最後のデザートは、特別なスペシャルケー
キにしてもらった。
せっかくのお祝いなのでぜひ穂乃果ちゃん
の脳内の奥の方でも思い出として残ってい
ればいいなと、ミニ花火もつけていただい
た。
運ばれてくるケーキを見て思った。
…あの人、手のあたりで花火ばちばちして
るけど熱くないんだろうか。
花火なんてお願いしてごめんなさいと、密
かに心からお詫び申し上げる空なのであり
ました。
穂乃果ちゃんをみると、うわぁ♡とおめめ
がぱぁ〜っとしていたからよかった。
花火アチチの罪悪感から少し逃れた。
夜景の綺麗なレストランでお祝いをした後
は、海辺をお散歩しながら仲良く腕組みし
て歩いた。
「空先生、今日はありがとうございます。今
度何かお礼させていただきますね。」
「いいよ。お礼なんて。」
「いえ、それではわたしの気がおさまりませ
んので。お礼何にしましょうかね。うーん、
あっ、新居で添い寝のお供なんてどうです
かね?なんちゃってです」
…
してほしい。
「それは、嬉しいけど穂乃果ちゃんがいたら
オレ寝らんねーっす…」
「あら、そうですか…一人でのびのび寝たい
派なのですね」
…そうじゃないけどさ。
「では、う〜ん。泥団子百個おつくりいたし
ましょうかね?」
…いらないな。
うん。
「それは大丈夫かなー。」
「はぁ、それも却下ですか…ならば!」
‼︎
穂乃果ちゃんがいきなり後ろからオレに抱
きついてきた。
そして、オレの背中にしがみついて
「お礼は、わ♡た♡し♡」
なんていうじゃねーか⁉︎
…ここが外でよかった。
理性が吹っ飛びますよ。
穂乃果さんよ…
ということで素敵なバックハグのお礼をい
ただいた空。
バックハグ最高‼︎
もうこのまま穂乃果ちゃんを背負って帰り
たいくらいだよ。
なんて思うのでありました。
続く。




