アドバイス
空は思った。
穂乃果ちゃんの周りには男の子がたくさん
いるんだと。
そうだよ。
国内どころか世界にもたくさん男性は、い
るのだ。
だからデートの待ち合わせを早く行くくら
いじゃ全然穂乃果ちゃんを守れないと確信
した。
他の男の子に穂乃果ちゃんの気持ち持って
行かれないだろうか。
…でも、どうする。
オレ。
う〜ん。
オレにオレが質問したところでいい案が浮
かぶわけもない。
…小人よ。
どうする?
空は脳内小人に話しかけてみた。
するとまさかのナイスアドバイスをいただ
けた。
「そんなの簡単さ。全力で大事にすればいい
のさ。」
「は?それだけ?」
「うん。当たり前さ。そんな素敵な彼氏捨て
て他の男の行くようならこっちから願い下
げだ。空は全力で大切にしていればいいの
さ。」
と。
…うん。
なんか納得。
そうだな‼︎
全力で大切にして穂乃果ちゃんのことサポ
ートできるような立派な男にオレがなれば
いい事なんだ。
「ありがとう脳内小人。」
「フッいいさ。いつでも相談したまえ」
少し偉そうな小人なのでありました。
きっと足を組んで話していたのであろう。
いや、あぐらをかいていたかもしれない。
ま、そんなことはどうでもいい。
ナイスアドバイスをいただいた空は、少し
スッキリした。
はぁ。
なんだか大草原を全力で走りきった気分だ
なぁ。
まあ、全力で走ったら疲れるし転ぶからや
らないけど。
一人スッキリしたり我にかえったりする空。
それから空はアドバイス通り穂乃果ちゃん
を大切にした。
大切にしながらもイチャイチャした。
春の嵐にも負けずイチャイチャした。
夏の暑さにもめげずイチャイチャ。
秋のちょうどいい季節もイチャイチャ。
そして…
いつのまにか冬…
…オレもうすぐ卒業じゃん。
穂乃果ちゃんと同じ学校じゃなくなる…。
まぁ、穂乃果ちゃんが中学の時はオレが高
校生で別々だったけど、今さら引き離すな
んて神様ひどいじゃない。
どういうことなの⁉︎
なんて心の中で叫ぶ空。
しかし、そんな事してもどうしようもない。
そう。
オレは常に穂乃果ちゃんの頼りになる男で
ありたい。
だから、先に先生になり手取り足取り穂乃
果ちゃんに教えるのだ。
フフフ
脳内変態は、いやらしく微笑んだ。
そしてついに卒業を迎える空…
卒業式当日
空が空を見上げる
青くてきれいな冬の空。
あぁ、おそらさん。
なぜあなたはそんなに大きくて広いのです
か。
わたしもあなたと同じ名前です。
あなたのように器のどでっかい男になりま
す。
見ていなさい。
今にあなたに負けないくらい器の大きい大
人になりますからー‼︎‼︎
と心の中で叫んだ。
おそらさんは、別に大きいけど器がどうこ
うとかいう話じゃないだろ…
と、脳内小人たちは言った。
しかし全く聞いていない空なのでありまし
た。
通行人には、寒い冬に空を見上げて立ち止
まり、たまにいやらしくフフフと言い出す
もんだから変な人だと思われていた。
しかし、全く気にしない空なのです。
続く。




