卒業
卒業
あー…
穂乃果ちゃんと一緒に帰るのこれで最後な
んだなー…。
そんな事を考えながら穂乃果ちゃんと帰る
最後の下校。
「空先生今、あー最後の下校ー…って思いま
した?」
「えっ…うん」
バレてる…
ってか、心読まれてる…。
「一緒に帰るのは、最後ですがこれから新し
い人生のスタートじゃないですか!アイス
買って差し上げますので元気出してくださ
いな」
ニコッ。
うはぁ〜
アイス食べる前に穂乃果ちゃんのニコッに
すでに元気チャージ満タンな空。
「そういえば、明日は兄と遊ぶんですよね」
「うん。修が何やら相談したいことがあるっ
ていうからさ」
「なんでしょうね?右と左の足の長さが微妙
に違うって相談でしょうか?」
「うーん…たぶん違そう…」
「あ、じゃあ髪切るんだけど前髪どうしまし
ょうってやつですかね?それとも分け目ど
のへんがいいかな?とかですかね?」
「うん。たぶん違うと思う」
「では、空先生はなんの相談だと察知してお
ります?」
「あー、あやめちゃんの話とかかなー」
「なるほど‼︎さすが兄のお友達。あやめちゃ
んがなぜオレを好きになったのか?とか、
あやめちゃんは、花に例えるとなんの花が
一番しっくりくるか⁉︎とかですね‼︎」
「…あやめの花とか?」
「あー、やっぱりそうなりますよねー」
「それじゃそのままか。」
「はいですねー。もっとひねりが欲しいとか
ですかねー」
…ってか、ほんとに花に例えると…って悩
んでんのかな…
ま、明日になればわかるか。
「とりあえず明日聞いてみるよ」
「そうですね。それが一番手っ取り早いです
ね」
「うん。」
最後の下校に修の話でほとんど終了してし
まう。
ま、でもいっか。
学校は違くなるけど穂乃果ちゃんとこれか
らも過ごすんだし。
「穂乃果ちゃん。」
「はいです」
「オレ卒業するけど、ずっと穂乃果ちゃんの
そばにいるからね。なんかあったらすぐに
言ってね」
「あ、…はいです…。もうすでになんかあり
ましたの。」
「えっ」
穂乃果ちゃんは、目をウルウルしながらオ
レに抱きついた。
そして、抱きついたまま
「空先生、大好き」
と言ってくれた。
ズキューン
「ありがとう。穂乃果ちゃん。オレも大好き
だよ」
やっぱりストレートに好きは、ズキュンだ。
オレは確信した。
穂乃果ちゃんが大好きだと。
えっ⁈
今更かよ⁇と小人たちは、言った。
おいおい。小人たちよ。オレをなめてもら
っちゃーいかんよ。
今確信したのは、好きは好きでも永遠を誓
う好きだ。
「よし‼︎
これから素晴らしい先生になって穂乃果ち
ゃんにプロポーズできるように立派な大人
になります‼︎
大学に行ってもオレは穂乃果ちゃん一筋で
す‼︎」
と小人たちに誓った。
最後に穂乃果ちゃんと下校できてよかった
なぁ。
穂乃果ちゃん、目ウルウルしてオレに抱き
ついて来た時可愛かったなぁ。
なんて家でたそがれていた。
するとダミ声モンスターかあちゃんがオレ
のたそがれを一気に吹っ飛ばした。
「空ー、牛乳買ってきてー」
と。
…牛乳重いじゃん。
ってかまさか卒業祝いに牛乳で乾杯するつ
もりだな。
確か小学生の卒業も中学の卒業も牛乳で乾
杯だったよな…
しかもおめでとうじゃなくて伸びろよーっ
てかけ声で乾杯だった。
ってか、オレが買いに行くんだ。
自分で…
「おーい」
ダミ声モンスターは、せっかちだ。
早く返事をしないとパワーアップして二階
に乗り込んでくる。
「わ、わかったよ」
「あー、寝てんのかと思ったわ」
「起きてるよ。今降りる」
「はいよー」
ダミ声モンスターは、返事をして自分に都
合がいい返事が来ると少しダミ声じゃなく
なる。
返事がないと全力で階段をのぼりモンスタ
ーから得体の知れない化け物に進化する可
能性が高い。
それは、是非とも避けたいところだ。
仕方なく牛乳を大人しく買いに行くのであ
りました。
そして次の日
空は修の相談を聞きに穂乃果ちゃんのおう
ちに向かうのでありました。
続く。




