カルシウム
春休みが明けてついに空は三年生。
穂乃果ちゃんは、二年生になった。
始業式の後ほんとは一緒に帰りたかった空
だったのだが、穂乃果ちゃんにも友達付き
合いがあると思い遠慮した空。
なので次の日の入学式の後一緒に帰る事に
していた。
空は二年生になった穂乃果ちゃんをウキウ
キで迎えにきた。
二年生の穂乃果ちゃん。
ルンルン
…え⁇
空は立ち止まった。
…ん?
あれは穂乃果ちゃん?
いえいえ…そんなはずは……ある…⁈
穂乃果ちゃんが男の子と楽しそうに話して
ますが⁉︎
しかも、よくみたら‼︎
あ、…なんだ…一年生か。
上靴の色をみて安心する空。
なぜなら穂乃果ちゃんは年下に興味なんぞ
ありません。
きっと道案内でもしているのでしょうよ。
ホッとする空。
「穂乃果ちゃーん」
「あ、空先生。こちら空先生と前にお会いし
た海くんですの。覚えています?」
と言い出した穂乃果ちゃん。
ま、迷子の一年生じゃないの⁉︎
か、海くん…
えっ⁈
海くん背伸びたんじゃね⁉︎
いつのまに伸びたんだよ。
おいおい…誰か教えてくれよ。
海くん背急激に伸びすぎだろーよ…
「あー…海くん。背伸びたね」
「はい。カルシウムとって頑張りました‼︎弟
に負けたくないので」
弟か。それにしてもカルシウムめ‼︎
なぜそんなに背を伸ばすお手伝いを…
カルシウムにあたる空…
すると一人の女性が海くんに話しかけてき
た。
「あ、海ー。せっかくだから一緒に帰ろ」
…ほっ。
海くん年上の彼女がいるのか。
よかった。
⁉︎よくないよ‼︎
海くん年上のお姉さんが好きなのかよ⁉︎
…じゃあ、いつか穂乃果ちゃんも狙われて
しまうんじゃ…
海くんを見送りながら空は、思った。
キケンと。
「あの、穂乃果ちゃん」
「はいです」
「海くんは、もしかして年上のお姉さんが好
きなのかな?」
「さぁ、どうでしょう…わからないので今度
聞いておきますね」
えっ⁉︎
それは、ダメだ‼︎
そんな事穂乃果ちゃんが聞いたら、
実は…そう。ずっと年上の穂乃果先生が好
きでした。
チュ〜
なんてハプニングが起こりかねない。
「あ、い、いいよ。オレが直接聞きたいし」
「そうですか。わかりました。」
「う、うん」
「ところでなぜ年上が好みか知りたいのです
か?」
「あー、だって今さぁ年上の彼女と帰ったか
らさ」
「あ、さっきのは海くんの姉ですのよ」
「えっ⁉︎」
「…なぜそんなにビックリなさるのです?」
「あー…えと…」
「もしかして…」
えっ…
もしかしてやきもち妬いてると思われた?
オレ器が小さいって思われた?
「もしかして、空先生…やっぱり海くんを狙
っておりますの⁈」
なんて言われた。
…あー、よかった。
穂乃果ちゃんが変な勘違いしてくれて。
「まさか、オレには穂乃果ちゃんがいるんだ
からさ」
「なら、よかったです。では、帰りましょう
か」
「うん」
という事で仲良く帰宅。
「あ、そうです。このお写真みてください」
ん⁉︎
こ、これは…
男二人、女二人…
穂乃果ちゃんダブルデートしたの⁉︎
…
…あれ?
この子は…
海くんとさっきみたお姉さん。
そして穂乃果ちゃん。
で、この大きいガッチリめな男性は…
「えと、この男性は…一体」
「こちら大地くんといいまして海くんの弟で
す。このお方を次から家庭教師いたします
の」
…
「え…末っ子?」
「はいです。末っ子が一番大きいのですよ」
…イヤイヤ、デカ過ぎだろーよ。
「相当大きいよね?」
「そうですね。柔道やっているみたいです」
「あー、なるほど」
だからさっき海くんは、弟に負けたくない
って言ってたのか。
たしかに弟より小さいとな…
でも、あんなに大きくてガッチリしてたら
なかなかカルシウムだけじゃ難しいな…
他に大きくなる方法あるかなー。
もっと頑張れよ。
カルシウム…。
無意識に海くんを応援する空なのでした。
続く。




