猫
新年早々彼女に脳内で食われた空。
…穂乃果ちゃん。
いつのまに脳内でオレを…
ま、いっか。
と、適度な空。
そうこうしている間に時は過ぎていくので
ありました。
バイトをしたり穂乃果ちゃんとデートした
りしていると、もうすぐ春がそこまでスタ
ンバイ中だ。
たまに心地よい風が吹くと空は、
あぁ、春がやってくると一人ほっこりする
のであります。
夏の終わりは、少し寂しく感じる空だが
冬の終わりは、あぁ春がやってくると少し
ワクワクなのでした。
なぜなら空は寒いのが苦手なのです。
そんな日常を繰り返していると穂乃果ちゃ
んから電話がきた。
「もしもーし」
「あ、その声は空先生」
…うん。だって穂乃果ちゃんから電話して
きたんだよね?
「どうしたの?」
「あのですね、家庭教師していた海くん無事
合格いたしましたの!」
「へー‼︎よかったね」
「はいです。以上報告終了とさせていただき
ます!では、またです」
「うん。じゃあまたね」
…ところで海くんは、どこの高校なんだろ
う。
ま、後で穂乃果ちゃんに聞いてみよう。
と思いながらもいつも忘れる空。
そして春休みを迎えた。
夜穂乃果ちゃんに電話をした。
「穂乃果ちゃん今日は、あったかかったね」
「はいです。とても暖かかったので海くんの
合格祝いにポンポコを届けに行って来まし
たの」
…え?
ポンポコ…?
「穂乃果ちゃん、ポンポコって何?」
「知らないのですか?では、今度空先生にも
ポンポコお届けいたします。」
と言われ次のデートは、オレの部屋となっ
た。
ピンポーン
ドアを開けると穂乃果ちゃんがいた。
あぁ、やっぱりかわいい。
「さぁ、どうぞ」
「はいです。お邪魔いたします。そこまでお
邪魔いたしませんのでよろしくお願いしま
す。」
と言い出した穂乃果ちゃん。
…
「あ、穂乃果ちゃん。うち今誰もいないから
気つかわなくて大丈夫だよ。」
「えっ、お散歩行きましたの?」
「あぁ、猫ね。うん。散歩じゃないかな」
「そうですか。春ですものね。」
「うん」
猫にまで気をつかう穂乃果ちゃん。
「じゃあ、オレの部屋行く?」
「はいです。久しぶりです」
オレの部屋に入ると穂乃果ちゃんは、本棚
の参考書をみながらボソッと言った。
「空先生、今年受験生だからあまりじゃまし
ちゃいけません」
と。
…それは、自分に言っているのか?
「穂乃果ちゃん、オレ今年受験だけど穂乃果
ちゃんと今まで通り会えるよ。だからこそ
日頃から勉強してるんだし」
「わぁ、空先生素敵です」
「あ、穂乃果ちゃんってさ、もう家庭教師終
わったんだよね?」
「はいです。海くんは、終わりました。です
がその下の子の家庭教師も頼まれまして」
三人連続年子なんてすごいな。
「そっか、ならバイトに困らないね」
「はいです。それに家庭教師してると自分も
勉強忘れないのでお得です。」
「あー、たしかに」
「あ、そうそうです。ポンポコお持ちしたの
でした」
かわいくラッピングされていたのは、ポッ
プコーンだった。
あぁ、なるほど。
「あ、オレ面白いビデオ借りてきたんだ。下
でこれ食べながら観る?」
「はいです。ぜひに」
という事で下に降りるとソファに猫が寝て
いた。
「あらっ、さっきまでいませんでしたよね⁉︎
いつお帰りになられたのかしら」
「あー、そうだね。穂乃果ちゃんの家の猫は
どうやって家に入るの?」
「うちは、猫のミニドアがありましてそこが
開くと鈴がなるようにしているんです。で
全力で捕まえて足を拭き拭きいたします。
ということでティッシュいただけますか」
「あぁ、いいよ」
手際よくティッシュを濡らし猫の足を拭き
出す穂乃果ちゃん。
「少し冷たいですが失礼いたします」
猫は、清潔だ。
なので濡れた足が気になるようで拭いても
らったのに、また足をペロペロなめだす猫。
「ふふ、喉かわいていたみたいですね」
…穂乃果ちゃんは、濡れた足の水分を補給
していると思っている。
…ま、そうかもしれないしどっちでもいい
か、と思う適度な空なのでありました。
続く。




