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ケンカ?

 知らない間に酔っていた空だったがすっか

 り元通りになった。

 

 次の日空は穂乃果ちゃんに電話をした。

 

「穂乃果ちゃん」

「はいです」

「昨日は、なんかごめんね」

「えっ、何がです?」

「なんか、オレ変だったよね」

「いえ、素敵でしたよ」

 …素敵。

 

「そう?」

「はいです。ああいう空先生も刺激的で素敵

 だなと思いました。」

「あー…ま、ならよかった」

「はいです!」

「ところでさ、明日一緒に帰れる?」

「はい!もちろんです」

 

 ということで明日一緒に帰ることになった

 のだが、とあるハプニングが起きてしまう

 のでありました。

 

 

 

 一緒に帰るときは、いつもどちらかの学年

 の昇降口で待ち合わせをする。

 

 で、今日はオレの学年の昇降口で待ち合わ

 せをしていた。

 

 急ぐ空。

 なぜってこの前空は穂乃果ちゃんを少し待

 たせてしまったのだ。

 そして同級生に絡まれていた穂乃果ちゃん

 だったのだ。

 

 なのでリベンジ‼︎

 今日は、穂乃果ちゃんより先に来て誰かに

 絡まれないようにせねば。

 

 と、焦っていた。

 そしてこの焦りこそが問題となってしまう

 のである。

 

「おっと、ごめん」

 空は急いでいたから女子にぶつかりそうに

 なった。

 ぶつからないように壁に手をついたのだが、

 それを遠くから穂乃果ちゃんが偶然見てし

 まったのだった。

 

 ただそれだけの出来事だったのだけれど…

 だけど…

 穂乃果ちゃんは思った。

 

 …あ、空先生がわたしの来る前に他の女子

 に壁ドンを。

 か、壁ドンを…

 と。

 

 うん。あれはただのハプニングだ。

 だけど穂乃果ちゃんは、

 心の中で

「イヤイヤイヤー‼︎間違いでもイヤイヤイヤ

 だよぅ」

 と思っていたのである。

 

 しかし、空はそんなことを気にしていない。

 

 あー、穂乃果ちゃんより先に来ることがで

 きてよかったー。

 と思っていたのでありました。

 そして、

 むぅっとした顔で穂乃果ちゃんが現れた。

 

 えぇー、穂乃果ちゃんがなんかムスッとし

 てる〜。

 かわいいじゃん。

 と思う空。

 

「穂乃果ちゃんどうした?」

「え、どうもこうもございません」

「え〜、じゃあ、その顔どうしたの?」

「どうもこうもないのです。さ、帰りましょ

 う」

 と歩き出す穂乃果ちゃん。

 

 …可愛すぎる。

 穂乃果ちゃんのほっぺがどんどん膨らんで

 いた。

 

 なので空は思わず穂乃果ちゃんのほっぺを

 指で軽く押した。

 

 ぷっと空気がもれた。

「んもう、なんですの?空先生!」

「えっ、だって穂乃果ちゃんむくれ顔だった

 から思わず可愛くてつい」

「あ、わたしむくれ顔でした?」

「うん。ねー、どうしたの?」

「どうしたのって…それ聞きます?」

「うん。だってわかんないし、なんかオレに

 不満あるなら言ってよ」

「不満…不満と言いますか、さっき空先生が

 わたし以外のお方に壁ドンしていたから、

 だからプンプンなんですのよ」

 と言ってきた穂乃果ちゃん。

 

 …え?

 壁ドン?

 

 …

 記憶にない空。

 

 あー、もしかしてさっきぶつかりそうにな

 ったやつか?

 

 あれ壁ドンだったか…

 

 

 ってか、それでやきもちやいてくれてるの

 か⁉︎

 やっぱ可愛すぎるよ。

 穂乃果ちゃん。

 

 ならばとオレは穂乃果ちゃんをひとけのな

 いところに誘導した。

 

 そして壁に思いっきり両手をついて穂乃果

 ちゃんを見つめた。

 

 そして、

「どう?これでいい?」

 と穂乃果ちゃんに聞いた。

 すると穂乃果ちゃんは、

「あっ、えと…はいですの」

 と恥ずかしそうに目を逸らした。

 

 空は両手が壁についているから顔を背けら

 れるとキスができないと思った。

 

 なので穂乃果ちゃんが顔を背けたので、耳

 にキスをした。

 

「ウヒャッ」

「フッ」

 ニンマリする空。

「ずるいです。」

「オレ両手ふさがってるからさ。顔をそむけ

 た穂乃果ちゃんがいけないんだよ?」

 ムッと口を尖らせた穂乃果ちゃんにオレは

 すかさずキスをした。

 

 穂乃果ちゃんは、さっきまで怒っていたの

 にそんなことすっかり忘れてドキドキだっ

 たのです。

 

 ひと気の少ない場所で二人は、キスをして

 抱き合った。

 

「ごめんね。穂乃果ちゃん」

「いいです。もう許します」

 

 チュ〜。

 

 空と穂乃果ちゃんのはじめてのケンカは、

 あっという間に幕を閉じたのでありました。

 

 続く。

 

 

 

 

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