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好み?

 穂乃果ちゃんの生徒が癒し系男子だった。


 なんだよ。

 あんな癒し系の家庭教師してたのかよ。

 穂乃果ちゃん。

 

 そらは唖然とした。

 

 

「大丈夫ですの?空先生⁉︎食べ過ぎて脳内音

 信不通ですの?」

 穂乃果ちゃんの言葉に我に帰る空。

 

「…あー、穂乃果ちゃん。」

「はい。穂乃果です」

 

 …

 

「少しあの椅子に座って休んでもいい?」

 公園のベンチを指差す空。

「はいです。いきましょう」

 オレは穂乃果ちゃんに引っ張られる感じで

 歩いた。

 

 そしてストンとベンチに座った。

 

「あの、空先生。わたしなんか飲み物買って

 きますね」

 飲み物を買いに行こうとする穂乃果ちゃん

 の手をオレは掴んだ。

 そして、

「行かないで。穂乃果ちゃんは、オレのそば

 にいて」

 と思わず振られそうな彼氏が彼女に言うセ

 リフみたいな言葉を発してしまった。

 

 …

 

「あ、じゃあ行かないです」

「うん」

 穂乃果ちゃんは、空の言葉をドラマみたい

 なセリフと思いドキドキしながら空の隣に

 座った。

 

「ねー、穂乃果ちゃん」

「えっ、なんです?まさかスイーツがお腹か

 ら押し寄せてきましたの⁉︎」

 穂乃果ちゃんは、空が満腹で苦しんでいる

 と勘違いしていた。

 

「それは大丈夫。それよりさっきの生徒の海

 くん。かわいいね」

「えっ、あぁ。そうですね」

 ⁉︎そうですねって穂乃果ちゃん今言った…


 認めんのかよ。

 なんでだよ。

 認めんなよ。

 

 珍しく心の言葉が荒くなる空。

 

 

「もしかして穂乃果ちゃん海くん好み?」

「え?好みではないですねー」

「そっか。」

 よかった。

「えっ⁉︎空先生…もしかしてアリなんですか

 ⁉︎」

 穂乃果ちゃんは、びっくり顔で聞いてきた。

「いや、ないよ。」

「あー、ならよかったです。」

 ホッとする穂乃果ちゃん。

「あのさ、穂乃果ちゃん」

「はい?」

「穂乃果ちゃんの好みのタイプって今更だけ

 ど聞いてもいい?」

「はいです。わたしは、優しくて背が高く年

 上の方がタイプです」

 と答えた。

 あー、よかったー。

 あの子背が低いし、年下じゃん。

 

 でも、待てよ…

 あの子がいきなり背が伸びたら…

 

「ねー、穂乃果ちゃん」

「はい?」

「なんで年上がいいの?」

「うーん。なぜでしょう。よくわかりません

 が頼れる感がいいのですかね。年下だとな

 ぜか弟感が半端ないといいますか、わたし

 弟が欲しかったから年下イコール弟みたい

 に脳みそが勝手に思ってしまうのかもしれ

 ません。」

 と言った。

 

「そっか」

「はい。ちなみに空先生は、どのような方が

 タイプとかありますか?」

「あー、オレは年下が好き。年上は、ちょっ

 と苦手かも」

「なるほどです!」

 

 二人は、お互いホッとしていた。

 そして空は穂乃果ちゃんをみて優しい顔で

 笑った。

 そしてそのまま優しく抱きしめて、

「穂乃果ー。大好きだよ」

 と言ったのです。

「えっ」

 穂乃果ちゃんは、初の呼び捨てと優しい笑

 顔にドキッとしたのでありました。

「わたしも大好きです」

 二人でギュ〜っとハグをした。

 

「オレさ、穂乃果ちゃんが好きすぎて大好き

 なんだ」

「あっ、はいです。ありがとうございます」

 恥ずかしそうな穂乃果ちゃん。

 

 空はいつにも増して積極的だった。

 

 なぜなら空は、アルコール入りゼリーを三

 個もうっかり食べていたのです。

 

 そんなこと知らない穂乃果ちゃんは、積極

 的な空先生も素敵だとキュンキュンしてい

 たのでありました。

 

 知らない間に酔っていた空。

 

 酔いが覚めるとうわぁー…

 はっず…

 しかし、なんでオレはそんな恥ずいことを

 言ってしまったのだろうと思っているので

 ありました。

 

 続く。

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