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もうすぐ秋

 空は穂乃果ちゃんにたくさんキュンキュン

 してもらいたくて苦戦中。

 

 そんなことしなくてもキュンキュンの穂乃

 果ちゃんだったが、実は穂乃果ちゃんも空

 にキュンキュンしてもらいたくて頑張って

 いたのだ。

 

 なぜならお友達に穂乃果の彼氏かっこいい

 よねと言われたからである。

 

 これは大変と穂乃果は焦り、キュンキュン

 作戦に出たのである。

 

 アイスあ〜ん作戦は、成功だった。

 しかし、それだけじゃ物足りないと思うの

 でありました。

 

 なぜなら空は穂乃果ちゃんの一つ年上。

 一つ年上なだけでも下級生からしてみれば

 上級生は、大人にみえるのだ。

 

 なのでお姉様方に彼氏の心が奪われてしま

 わないか心配なのでありました。

 

「あの、空先生」

「ん?」

「好き」

 

 ズキューン♡

 空はいきなり穂乃果ちゃんから好きをいた

 だいてびっくりだった。

 しかし、ただただびっくりしてはいられな

 い。

「うん。オレも好き」

 ニッ。

 空は少しいたずらに笑った。

 

 ズキューン♡

 

 ズキューンからのズキューン返し。

 新学期早々二人は、キュンキュンのズキュ

 ーンなのでありました。

 

 ズキュンズキュンしていたら喉が渇いたの

 で、飲み物を買いに行く二人。

 

 そしてその後仲良くショッピングを楽しん

 だ。

 

「そろそろ送るよ」

 本当は、もっと一緒にいたいけど明日も学

 校だ。

「はいです」

 まだ帰りたくないと思う穂乃果ちゃん。

 

 仕方なく歩く二人。

 

 秋の夕暮れ。

 どこからともなく風鈴の音が聞こえる。

 夏の始まりに聴く風鈴の音は、なぜか夏が

 来ましたよ的な明るい感じで聴こえる。

 

 しかし、九月に入り風鈴の音を聴くと

 あぁ…夏が終わりを迎える。

 と、思う空。

 

「なんかさ、秋の風鈴の音とひぐらしの鳴き

 声ってどこか寂しげじゃない?」

「あー、たしかにです。」

「すっかり秋だね」

「はいです。この間までコップ一杯くらいの

 汗をかいておりましたのに、今じゃスプー

 ン一杯くらいの汗しかかきませんものね」

「アハハ、たしかに」

 

 オレたちは、くだらない会話をしながら秋

 を迎えた。

 

 

 秋と言えば食欲の秋。

 ぶどうに柿に梨。

 空のバイト先でも秋らしいスイーツがずら

 りと並んでいる。

 

 穂乃果ちゃんにケーキ買って行こっと。

 そして二人でミニスイーツバイキングを開

 催した。

 

「美味しいですね。スイーツならいくらでも

 食べられます。」

「うん!ほんと無限にいけるわ」

「えっ⁈」

 穂乃果ちゃんがびっくりした顔をした。

「へ…⁉︎」

 なんだ?

 オレ、変なこと言ったか?

「あの、空先生…スイーツそんなにお好きで

 すか?」

「うん…好きだけど…。なんで?」

「ならば、ぜひ村人じゃなくて勇者としてお

 供してくださらないか?です」

「ん?冒険に出る感じ?」

「はいです!ある意味大冒険です」

「…冒険。ま、穂乃果ちゃんとならどこでも

 楽しいな。いいよ。行こう、大冒険へ」

「わーいです。早速今度の日曜日予約してお

 きます」

「うん」

 …予約制の冒険。

 

 なんだかわからないが日曜日冒険に出かけ

 ることになった。

 

 前日

 穂乃果ちゃんから電話がきた。

「空先生」

「ん?」

「明日なんですがアイテムをお教えいたしま

 す」

「おー、アイテムか。何?」

「まず、緩いズボンを装備してください」

「緩いズボンか。わかった。」

「それから、朝ご飯あまり食べない方がいい

 です。」

「なるほど。冒険しながらレベルアップする

 んだね」

「はいですの。じゃあ明日楽しい冒険の旅を

 しましょうね」

「うん。楽しみにしてるね」

 

 ということで次の日

 勇者は、まず姫を迎えに行くのでした。

 

 続く。

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