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花火

 空は出かけようとした。

 

 しかし、爪が伸びていたことに気づいた。

 

 あー、身だしなみは大事だ。

 

 パチンパチンと爪を切り出した。

 

「今、爪がシュリケンのようにオレに向かっ

 て飛んできました。」

 パチンパチン

「今、爪の捜索願いが出されました。」

 パチンパチン

 

 …おい。

 空、爪を飛ばすな。

 ちゃんと拾えと小人たちは言いました。

 しかし、気にしないで独り言実況中継しな

 がら爪を切る空なのでありました。

 

 意外と大雑把な空。

 

 その頃穂乃果ちゃんは、

「お母さん、どうかな?」

「あらぁ、いいじゃない」

 なんてミニファッションショーを開催して

 いたのである。

 

 それを見ていた兄の修。

 

 修は、心の中で言った。

 よかったな、空。

 穂乃果が空の為にこんなに頑張ってオシャ

 レしてるぞ。

 と。

 

 そしていよいよ待ち合わせの時間。

 向こうからむらさきの浴衣を着た天使が歩

 いてくる。

 

 え…

 オレは暑くて頭がどうにかなってしまった

 のだろうか?

 天使がオレの方に向かってくるじゃないか。

 

「空先生!こんにちは」

 …

 て、天使がオレに話しかけてきた。

 

 穂乃果ちゃん、今日ユルフワな髪してる。

 …

「あの…」

「なんですの?空先生⁇」

「えと…」

「どうされたんです?空先生?魔法にでもか

 かってしまいましたの?」

「あー、そうか。これが恋の魔法…穂乃果ち

 ゃん。」

「はいです」

「すんごくかわいい。天使じゃん」

「えっ、ありがとうです」

 穂乃果ちゃんは、恥ずかしそうにお礼を言

 った。

 

 か、かわいい。

 オレは穂乃果ちゃんの手を引いて人混みの

 いないところに連れて行った。

 そして人に見られないように壁に手をつい

 て穂乃果ちゃんにキスをした。

 

 いつもなら我慢する。

 そして我慢した挙句に帰り際にチュ〜をし

 たりする。

 

 しかし、これは我慢しろと言う方がどうか

 しているだろう。

 

「穂乃果ちゃんすっごくかわいい。」

 チュ〜。

「あのっ、空先生も今日前髪上がっててすご

 くかっこいいです」

「えっ、あぁ…ありがとう」

 うわぁ。

 穂乃果ちゃんが喋った。

 かわいい。

 チュ〜。

 空は褒められてるのに、穂乃果ちゃんに夢

 中すぎて止まらない。

 もうずっとこうしていたいと思う空なので

 す。

 そして穂乃果ちゃんも、会うなり空の髪型

 をみてズキュンだった。

 

 さらに急にこっち来てと言われてさらに、

 壁ドンからのキスをされて、うきゃ〜…ゾ

 クゾクな穂乃果なのでありました。

 

 待ち合わせからのイチャイチャ。

 

 空は我に返った。

 

 はっ…。

 オレは…オレはいきなり穂乃果ちゃんにこ

 んな強引な真似をして…。

 

 …やってしまった。

 

「穂乃果ちゃん、いきなり強引だったよね。

 ごめん…」

「いえ、むしろキュンキュンでしたよ」

 と穂乃果ちゃんがニッコリした。

 その拍子に穂乃果ちゃんの髪飾りが揺れた。

 

 …クッ。

 もう髪飾りの奴‼︎

 穂乃果ちゃんのユルフワの髪にマッチして、

 軽やかに揺れやがって…。

 

 オレは穂乃果ちゃんを抱きしめた。

「あー、穂乃果ちゃん。可愛すぎる」

「ありがとです。空先生も素敵です」

 と言いながら二人でキュンキュンなのであ

 りました。

 

 花火が始まるまで出店を見ては、お互いチ

 ラチラ。

 キューン♡を繰り返した。

 

 そして花火が始まった。

「わぁ〜、きれいですねー」

「うん。」

 穂乃果ちゃんがね。

 とおもう空。

 

 空は花火を見上げて、

「すげーなー」

 と言った。

 

 その言葉に穂乃果ちゃんは、

「すごいです」

 空先生かっこよすぎです。

 と心の中で言った。

 

 髪型フェチな二人は、花火よりお互いを見

 ていた方が長かったのでありました。

 

 そしてやっぱり帰り道でもイチャイチャ、

 チュ〜をするのでありました。

 

 大満足の花火大会。

 

 家に帰っても穂乃果ちゃん可愛かったなぁ。

 とポーッとする空。

 

 すると、

「いってぇ」

 足に何かが刺さった。

 

 …それは出掛けに捜索願いを出された空の

 爪だったのでありました。

 

 だからちゃんと拾えって言ったのにー。

 と小人たちからのブーイングを受ける空な

 のでありました。

 

 なので次からはちゃんと爪は捨てようと心

 から違うのでありました。

 

 しかし‼︎

 あ〜、穂乃果ちゃん。

 かわいいなぁ。

 と思っていたらすっかり爪をきちんと捨て

 ることすら忘れる空なのでありました。

 

 

 続く。

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