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冷たい部屋へ

 はぁ〜。

 

 これから涼しい部屋に探検に参る。

 外はあっついから早く涼みたいなぁ。

 

 ワクワクなんて思っていたオレ。

 

 そしてついにオレたちの順番。

 わーい‼︎

 涼める〜と思い一歩足を踏み入れると…

 

 えっ…。

 

 涼しいどころか一瞬で凍りつくオレ。

 さ、寒い。

 涼しいとかじゃなくて寒い…。

 痛い…

 これはなんかの罰ゲーム⁈

 

 ドロ〜ンって溶けてたオレが一瞬でカチコ

 チだ。

 髪も冷たい気がする。

 

 …こ、これは息を吸うのも冷たいじゃない

 か。

 

 誰だ。

 涼もうなんて安易な考えをしていたのは…

 オレだ…。

 

「さっぶ!穂乃果ちゃん大丈夫⁉︎」

「あー…思ったより寒すぎてブルブルでござ

 います」

 と腕をすくめた。

 かと思うと穂乃果ちゃんが

「それでは、愛のお返しを」

 とバックからかわいいタオルを出してきて

 オレに渡してくれた。

 

「どうぞです。こちらを頭にかぶってくださ

 いな。汗で頭風邪ひきますの」

 と言いながら自分もタオルを頭に乗せてい

 た。

 

 おぉ〜。

 

「穂乃果ちゃんナイスアイデア!」

「はいです。」

 ということで二人してタオルをほっかぶり

 した。

 

 うん。

 これは風邪ひかなくてすみそうだ。

 

 でも、早く出たい…

 寒い。

 オレはアイスでも冷凍食品でもない。

 このままじゃ冷凍食品、空が完成してしま

 う。

 

 ちょっと心なしか早歩き。

 

 あぁ、あのドアの向こうはオアシス。

 

 オレは穂乃果ちゃんの手をとり、

「さぁ、穂乃果ちゃん!あのあかりの向こう

 にいざ参ろう‼︎」

 と勇者のように突き進んだ。

「お供しますわ」

 と穂乃果ちゃんも続いた。

 

 ぱぁ〜。

 外に出るとなんともぬるまっこい空気がオ

 レのからだを覆い尽くした。

 

 ぬるい空気のアイテムをゲットした。

 今は、それが天の羽衣じゃないのかってく

 らい心地よい。

 

「穂乃果ちゃん、外あったかいね」

「はいです。なんとも心地よい夏ですね」

 なんて会話をした。

 

 オレたちの会話を聞いて、通りすがりの方

 々は、真夏に何を言っているんだと思った

 に違いない。

 

 うん。

 それでいいだろう。

 オレたちには、オレたちの世界があるのだ

 から。

 

 

 そして二人でぬるまっこい空気をまとって

 いたのだが、ものの数分でこの羽衣を剥が

 したくなったのは、言うまでもない…。

 

 あー、オレはなんであの時早く出たいなん

 て思ってしまったのだろう。

 

 しかも、心なしか早歩きなんかもしてしま

 ったじゃないか‼︎

 

 なんてバカなことを…

 オレは…オレは…

 

 しかし、後悔しても遅いのだ。

 

 よく、お腹いっぱいになって食材を残して

 しまうことがある。

 そして空腹になった時、あぁあの時残さな

 いで全て食べておけばよかった。

 今なら食べられるのにっ‼︎

 というのと同じだ。

 

 しかし…それではもう遅いのだ。

 

 

 あ‼︎

 

 オレの視線の先には、白くクルクル巻かれ

 たソフトクリームが飛び込んできた。

 

 あ、あれはオレの小腹を満たしてくれる最

 高アイテム‼︎

 

 

「穂乃果ちゃん、アイテム…いや、アイス食

 べない?」

「はいです!間食大好きです」

 ということでアイスを注文した。

 

 おっ、このアイス受け取った時点で溶け出

 してるじゃないか。

 

 そうだな。

 この暑さだ。

 

 アイスだってグズルんだ。

 よしよし。

 オレはアイスたちをこぼれないように舌で

 救助した。

 

 うん!

 これはもうクリームだ。

 

 あ!

 だからアイス・クリームって名前がつけら

 れたのか⁉︎

 

 よくわからないがそう言うことにしておこ

 う。

 と思う適当な空なのでありました。

 

 続く。

 

 

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