梅雨
とある休日。
今日は、オレも穂乃果ちゃんもバイトもな
くのんびり穂乃果ちゃんちでおうちデート。
外はザーザーの雨だ。
「あの、空先生?」
「んー?」
「実は、今友達の弟くんの家庭教師してるじ
ゃないですか」
「うん」
「それでですね、イマイチ教え方がわからな
いところがございまして」
「どれどれ」
「こちらのページの左から三番目の問題なの
ですが」
「あぁ、これはここをこうしてこうすると答
えがでるよ。ポイントはここをこう!」
と説明した。
なんか家庭教師してた頃を思い出すなぁ。
とほっこりしていたら穂乃果ちゃんがいき
なりオレの脇腹あたりをツンってしてきた。
「オッ…」
オレは思わず変な声を出してしまったじゃ
ないか。
「やっぱり空先生すごいです♡」
「あ、ほんと?ならよかった」
「はい。やっぱり教え方がとってもお上手で
す。もうこれはおさまりがつきませぬ」
というと穂乃果ちゃんがいきなり…
ツンツンツン。
としてきた。
「うおっっ」
また恥ずかしい声を出してしまった…。
穂乃果ちゃんは、オレの脇腹を優しく何度
もツンツンしてきた。
「んもー、穂乃果ちゃん。あんまりツンツン
しないでよぅ」
「ごめんなさいです。つい興奮してしまいま
したの」
なんていうじゃないか。
…それはー
いかん‼︎オレの理性!しっかり‼︎
って思った矢先穂乃果ちゃんは、
「先生、わたしにもお返しの仕返し倍にして
ください」
なんて耳元でささやいた。
…こらこら。
穂乃果ちゃん、それはダメっしょー‼︎
あー‼︎オレの理性崩れましたー‼︎
って事でオレは穂乃果ちゃんにムギュ〜っ
て抱きついた。
ほわぁ〜。
穂乃果ちゃんいっつもいい匂いするんだよ
なぁ。
特に髪の毛とかさいっこうなんですけど?
あー…オレは穂乃果ちゃんを前にすると制
御不能になるじゃん…。
穂乃果ちゃんを抱きしめながら反省中。
反省してんなら離れたらよろしくない?
と脳内小人は言った。
しかし、聞いていない空。
外は相変わらず雨が降り続いている。
雨の音がパラパラ聞こえるなかオレたちは、
抱き合っていた。
あー、雨の音が素敵なソングにすら思える。
なんてほんわかしていた。
すると穂乃果ちゃんが、
「今日雨でよかったですの」
と言った。
「え、なんで雨でよかったの?」
「だって雨のおかげでこうして空先生とハグ
できましたので。」
とかわいいことを言ってくれた。
「ならさ、穂乃果ちゃん。ハグだけでもう満
足?」
なんてどこかのいやらしいおじさんみたい
なことを質問してしまった。
…オレは何を言っているんだ。
「えと…」
「うそ。ごめん。オレが満足してないだけ」
そういうとオレは穂乃果ちゃんにムチュ〜
と甘いキスをするのでありました。
雨だしどこに出かけるわけでもない。
同じ学校なのになかなか会えない時の方が
おおい。
バイトもお互いある。
なので日頃のさみしさを埋める為お互いた
くさん充電した。
いーっぱいハグしたりキスしたりした。
あー、これで明日からも頑張れる‼︎
まだ、穂乃果ちゃんの体温が残ってるみた
いだ。
ほわぁ〜ん
オレは雨の中ルンルンで帰宅するのであり
ました。
傘をさしながら歩いていた。
あれれ?
梅雨ってこんなにも素敵なんですね!
梅雨さんありがとう!
と、空は梅雨にお礼を心の中で申し上げる
のでありました。
そして家に帰って穂乃果ちゃんがわからな
いところをばっちり答えられるように日々
勉強をするのでありました。
途中一休みして外の雨空を見上げる空。
あぁ、梅雨が終わると夏だ。
そして秋がきて冬になる。
なんて当たり前なことを考えている空なの
でありました。
続く。




