一緒に下校
休み時間オレはボーっと穂乃果ちゃんのこ
とを考えていた。
あー、穂乃果ちゃん今何してるんだろう。
休み時間だしお友達とキャピキャピしてる
んだろーなー。
同じ校内にいるのになー。
と。
あー、あの子穂乃果ちゃんの髪の長さと同
じくらいだ。
そしてこっちの子は、穂乃果ちゃんと背の
高さ同じくらい。
ドアのところにいる人なんて穂乃果ちゃん
にそっくりだわー。
ってか穂乃果ちゃん⁉︎
こっちを見ながらヒラヒラと手を振る穂乃
果ちゃん。
「えっ、どうしたの⁉︎」
「あの、空先生のシャーペンがわたしの筆箱
さんにこっそり入っていたので捜索願いが
出る前にお返しにと思いましたの。」
「あー、たしかにないと思ってたんだ。わざ
わざありがとね」
「いえいえ、よく確認しないで勝手に誘拐み
たいなことしていたわたしがわるいのです。
どうか煮るなり焼くなりしていただいて構
いません。」
なんて言い出した穂乃果ちゃん。
えっ…
そこまでは…
「そんなに気にしないで。それより今日一緒
に帰れそう?」
「はいです!もちろんです‼︎」
「ならよかった。」
ということであっという間に放課後。
今日は、オレの昇降口で待ち合わせしたい
と穂乃果ちゃんが言うので待っていたけど
まだ来ない穂乃果ちゃん。
…穂乃果ちゃんって意外と方向音痴だし、
天然だ。
まさかと思い三年生の昇降口に行ってみた。
…あ、やっぱりいた。
「穂乃果ちゃーん」
「あれ?いつのまにワープしたのです?」
「ここ、三年生の昇降口だよ。」
「あー、三年生…てっきり三の数字がみえた
ので三組ここだと思い込んでいました。ご
めんなさいです。」
とぺこりする穂乃果ちゃん。
あー…オレが三組だからか。
「大丈夫だった?変な人に絡まれたりしなか
った?」
「はいです!全然無傷です‼︎」
と元気よく返事してくれた。
…ならよかった。
ということで下校開始。
ギュっと腕を組んでくる穂乃果ちゃん。
んもー、かわいいっすー‼︎
「ねぇ、空先生?」
「なぁに?穂乃果ちゃん」
「あのですね、最近バイトはどうですか?」
と聞いてきた。
なので
「だいぶ慣れたよ」
っていうと、
「今度伺ってもよろしいのです?」
と聞いてきた。
なので
「もちろんだよ」
って答えると…
「なら、行かなくて大丈夫‼︎」
なんて言い出した。
へ?
「こないの?」
「はいです。あなたは合格ですの」
と言われた。
「えっ、今ので合格なの?」
「はいです。例えば空先生がえっ、来るの⁈
的な反応したら不合格でしたのよ」
と言われた。
「あー…」
「ですが、空先生はわたしがきても平気だと
いう顔をしておりました。だから信じます。
空先生という彼氏様を」
と。
うん。
お菓子屋さんは、女性が多いイメージだも
んな。
「穂乃果ちゃん、大丈夫だよ。オレ穂乃果ち
ゃん一筋だから♡」
「ならよかったです♡」
「でもさ、オレも実は家庭教師の生徒くんの
こと気にしないようにしてるけどめっちゃ
気になってるんだからね」
と思わず言ってしまった。
ずっと言わないで心の広い人でありたかっ
たのに…
「えっ、それはそれは嬉しいです‼︎やきもち
とやらですか?」
「うん。まあね」
ぱぁ。
穂乃果ちゃんの目がキラキラ輝いた。
…えっ?
なぜおめめキラキラ⁈
「う、嬉しいです。空先生やきもちやいてく
ださるのですね?わたしが好きで仕方ない
って言っているのと同じですよ⁈それでも
いいのですね⁇」
なんて聞いてきた。
…
「穂乃果ちゃん、オレそういえばあんまり口
に出して言わなかったかもね。オレは穂乃
果ちゃんが好きで好きで仕方ありません。
だいだいだーい好きです。すっごく好きだ
よ」
「わぁ〜、嬉しいのオンパレードです。なら
わたしも一言失礼します。空先生、好き」
はぁ〜♡
ストレートに好き…
ズキュンだわ〜♡
と言いながら帰る二人なのでありました。
続く。




