自然消滅⁈
穂乃果ちゃんと無事仲直りできて、ひと段
落…
だったんだけどこれまた問題発生。
ほっとしたのも束の間だった。
明日は穂乃果ちゃんとデートだったのに、
バイトの人が一人風邪をひいてしまったら
しくシフト交換のお願いをされてしまった。
なので仕方なく穂乃果ちゃんにデートの予
定日をかえてもらった。
そしてやっとこ穂乃果ちゃんとデートの日
が目前ってところで今度は、穂乃果ちゃん
の家庭教師の生徒が予定変更を申し出てき
てまたまたデート延期…
…やっぱりお互いバイトとかあるとなかな
かピッタリ都合が合うのって難しい。
それに学校が同じとはいえ、やっぱり穂乃
果ちゃんだって友達付き合いってなもんが
あるから、あんまり頻繁にはクラスにいけ
ない…
行きたいけどやっぱりそこは気を遣ってあ
げるべきだろう。
なのでオレたちは、遠距離恋愛状態だ。
…うむ。
このままじゃ自然消滅しかねない。
そんなことがあっていいんだろうか⁉︎
はい‼︎
もちろんいいわけありません‼︎
ということでオレは、自然消滅撲滅委員会
会長として自分で自分を任命してさしあげ
た。
では、これより会議をはじめます。
緊急一人会議が開催された。
まずなぜこのような事態に陥ってしまった
か。
自問自答開始
…それは、お互いの予定が合わず…
予定が合わないと二人は冷めてしまう?
いえ!オレは全然冷めません。むしろあい
たさ倍増です。
では、別に無理して会わなくてもいいので
は?
それだとなんか…向こうから別れようって
愛想尽かされてしまうのでは…と。
ならば、会わなくても大丈夫なコミニュケ
ーションをとるのはどうだろう。
うんうん。
ですがどうやって?
はい!
いい案があります。
なんでしょう?
空は一人で自問自答を続けた。
毎日連絡を取り合えばいいのです‼︎
あー、なるほどー、
たしかに夜なら二人とももう帰っています
からねー。
はい‼︎
ということで問題が解決の方向に向かった。
その日からオレは毎日連絡を欠かさなかっ
た。
そして二日に一回は、電話を夜にかけた。
そしてそして無事デートができた日は、飼
い主が数日ぶりに帰ってきたかってくらい
なついた。
ハグしたりチューしたり。
そしたら毎日穂乃果ちゃんがどんな一日を
過ごしていたかとか、バイトでどんなこと
が起きたのかとかよく手に取ったかのよう
にわかるようになった。
それと同時にオレの状況も穂乃果ちゃんに
よくわかってもらえているから、お互いよ
き理解者となりつつある。
うん‼︎
無事すれ違い生活も回避できそうだ。
たまにやっぱりデート延期もあるがもう大
丈夫!
お互いの状況を把握できてるし‼︎
さすがオレ‼︎
本日オレは用事がありバスに乗っていた。
すると後ろに座っていたお母さんと娘の会
話が聞こえてきた。
別に盗み聞きするつもりもなかったが聞こ
えてきてしまったのだから仕方ない。
耳をふさぐこともないだろう。
その会話がまたすごかった。
「あのね、お母さん」
「ん?」
「今日給食でパンが出たんだけど隣の席の男
子がずっとこっち見ながら何してたと思う
?」
「あー、パンをちぎるのになかなかちぎれな
くて苦戦してたとか?」
「ううん。こっち見ながらパンに何回もキス
してたの」
「えっ、怖っ」
「でしょ。」
「うん。ってかさ、その子のファーストキス
パンじゃないの⁉︎」
「そうかもねー、パンならわたしの方がもっ
とマシだわー」
「えっ?だれとしたの⁉︎」
お母さんの質問に娘は、
「しらす」
と答えていた。
⁉︎パンよりやばくね⁉︎
パンの方がましなんじゃ…。
ってかすごい会話だ…。
あ…ならさ、オレのファーストキスって…
穂乃果ちゃんちにあるウサギのぬいぐるみ
じゃね⁉︎
と思う空なのでありました。
続く。




