秋
勉強中の穂乃果ちゃんをオレはじっと見た。
…穂乃果ちゃんってかわいいよなー。
こんなに一生懸命勉強してさー。
ってかさ‼︎
髪艶っつやじゃん。
思わず一生懸命勉強している穂乃果ちゃん
の髪をサワサワしてしまった。
「なんですの?先生⁇」
…あ。
思わず触ってしまった。
「ごめん。あんまり可愛くてつい。」
「フフです。ところでなぜ秋休みってないと
思われます?」
いきなりの質問。
…うーむ。
「秋は、特に予定なしだから!」
「正解‼︎」
あ、そうなの?
意外とまんまじゃん。
「そうなの⁉︎適当に言ってみたんだけど」
「はい、わたしもそんな感じは薄々していた
のですがやっぱり、春は先生方がワタワタ
していて忙しいそうで、夏は暑いからとの
ことでございます。そして冬はお正月など
の行事でとのことなのだそうです。しかし、
秋はどうでしょう⁉︎暑いですか寒いですか
?空さん」
「秋は、過ごしやすいですかね」
「そうなんです‼︎秋はとても過ごしやすいの
で夏みたいに暑さでグッタリしないのです
ねー。しかもこれといって大きな行事もな
いのです。オータム…。残念‼︎という事な
のですねー。」
「そうかー。なるほどだね。先生になったら、
その質問されそうだね。知っといてよかっ
たよ。ありがとう」
「いえいえ、ですの」
「ところで穂乃果ちゃんは、いつの季節が好
き?」
「えーと、春は心地よい時もありますが春の
嵐がありますからねー。」
「あー、たしかに」
「そして夏は嫌いじゃないですが虫がー。そ
れに雷がー…」
「あー、穂乃果ちゃん雷苦手だもんね」
「はいですの」
「そして秋は…うーむ。とりあえず保留で」
「おー、保留」
「そして冬は、クリスマスにお正月でテンシ
ョン上がりますがー…なにしろ寒いです。
朝布団から出るのに葛藤です。」
「うん。わかる‼︎」
「ですよねー。じゃあ、消去法で秋になりま
すかね?」
「あー、そんな感じか」
「はい。空先生はどの季節がいいですの?」
…うーん。
「オレはさ、春は穂乃果ちゃんとの出会いの
季節だったし、夏は花火でイチャイチャの
思い出あるし、今んとこどっちもすき。秋
は、…保留で、冬は、これからクリスマス
の思い出つくるでしょー。って事は、秋以
外好きってなる⁈それは穂乃果ちゃんと逆
だなー」
「あー、秋って不思議ですねー」
秋空を見上げる穂乃果ちゃん。
「ほんとにねー。」
オレも秋空を見上げた。
…秋の思い出。
「ねー、穂乃果ちゃん」
「はいですの」
「もう勉強も終わったし少し散歩しない?」
「わーいです。行きたいです」
ということでオレたちは、お散歩に繰り出
した。
「やっぱり秋は暑くもなく寒くもないね」
「ですね。可もなく不可もなくです‼︎」
「うん」
…そうなのか?
ま、いいか。
それからくだらない話をしながら散歩して
河原で少し休憩しようってことになった。
川を眺めながら穂乃果ちゃんは言った。
「川って、いつも流れていますね。すごいで
す」
と。
…うん。
たしかにいつも流れてる。
「そうだね。そう言われてみればからっから
って時ないかも。」
「はいです。わたし先生になったら子供たち
に色々質問されてきちんと答えてあげられ
るか不安になってきてしまいました。」
「まー、無理に全部答えなくていいんじゃな
い。知ってる事なら答えてもいいかもだけ
ど、わからないのはさ、もう先生もわから
ないからみんなで調べてみようかってみん
なで考えたりするのもありだよ」
と答えた。
すると穂乃果ちゃんが、
「あー、なるほどです。肩の荷物おりました
わー」
と言った。
肩の荷じゃない?
と思ったけど言いながらリュックを下ろし
た穂乃果ちゃんだった。
だから空は荷物下ろしたかったのか荷がお
りたのかわからなかったのであえて否定し
なかった。
それからまたくだらない話をしてそろそろ
帰ろっかってなった。
そして、立ちあがろうとした穂乃果ちゃん
だったのだけれど足を滑らせてオレにもた
れかかった。
オレは穂乃果ちゃんをかばうようにして二
人して倒れた。
「穂乃果ちゃん大丈夫⁉︎」
「大丈夫です。空先生は、大丈夫ですの?」
「うん。全然大丈夫だよ」
「アハハ、なにかのアトラクションに乗った
かと思いました」
「たしかに。」
転んだまま二人して顔を見合わせて笑った。
そしてそのままキスをした。
「空先生、秋の思い出できました。河原でプ
チアトラクションしてキスをした。です」
「うん。秋最高だね」
そしてまた抱き合いながらキスをしたので
ありました。
続く。




