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穂乃果ちゃんの過去

 いよいよ夏休みが始まった。

 

「じゃあ、穂乃果ちゃん!よろしくね」

「はいです!空先生よろしくお願いします」

 

 ということでクーラーの効いた穂乃果ちゃ

 んの部屋でお勉強開始。

 

 

「あ、穂乃果ちゃん。ここ違うよ」

「えっ、どこです?」

「ほら、ここ」

「あっ、ほんとですの。クフフ」

 間違いをなおす穂乃果ちゃん。

「はい!正解」

「わぁ、よかったですの」

 

 …

 

 あ。

 

 …目が…穂乃果ちゃんと至近距離で目が合

 うとついキスをしたくなる。

 

 しかし‼︎勉強だ。

 うん。

 集中集中‼︎

 

 

 それから五分もしないうちにまた目が合っ

 た。

 

 …あ

 

 しかし、サッと目を逸らした。

 我慢我慢!

 よし‼︎勉強‼︎

 

「えと、全問正解‼︎」

「わーいです」

 

 …うん。

 また目が…あったよ……

 あ〜…

 …かわいいんだよ〜。もーっ‼︎

 

 オレは耐えきれず…

 

 チュッとした。

 

 フフッ。

 二人でニコニコしながらまたお勉強。

 

「あー、そこ惜しいよ」

「あっ、ここですのね」

「うん」

 

 …また目が…。

 

 そしてオレはまたたまらず…

 

 チュ〜。

 っとした。

 

 そしてまたまたお勉強再開。

 

「でね、ここがこうでこうなるからー…」

 

 チュ〜。

 

「ふふっ」

「で、ここがこうしたらー…」

 

 チュ〜。

 いちいち顔が近づく度にキスをした。

 

「へへっ♡」

 

「で、次のここはー…」

 

 今度はかわいいチューじゃ物足りなくなり

 ムチュ〜ッ。

 っとした。

 

「あ〜ッ…です♡♡」

 

 

 

 おい…おい。おまえらやっぱりイチャイチ

 ャしてて勉強そっちのけじゃねーか‼︎

 と、小人たちの予想が的中したのでありま

 した。

 

 

 ま、いつもイチャイチャしているわけでも

 ない。

 

 次の時のお勉強では、二人とも真面目に取

 り組んだ。

 

 

 そして休み時間

 

「ねー、穂乃果ちゃん。勉強わからないこと

 とか他にもなんかあったら、なんでも言っ

 てね」

 と言った。

 意外と自分はなんとも思ってなかったのに、

 相手は不快だったとかあるあるだ。

 

 そうならないためにも早く対処しなければ。

 

「うーん…です。特にわからないところはな

 いですかね。」

「そう?ならよかった」

「はいです。先生の教え方が上手なので。」

「あー、ならよかった」

「しかしです」

 ⁉︎

「え」

 しかし⁉︎

「わたしは、先生のような素晴らしい先生に

 なれるのでしょうか?」

「うん。なれるよ!だって穂乃果先生丸付け

 とか丁寧だったよ」

「あー…、しかしですね。わたし……えと…

 あっ‼︎空先生は、何する学校の先生をする

 予定ですの?」

 と質問された。

 何する学校って…。

 

 あ、そーだ。

 ちょっとふざけてみた。

 

「オレは、魔法学校の先生」

 なんて冗談で言ってみた。

 すると、

「えっ、ほんとですの⁉︎やっぱりそんな学校

 があるんですのね‼︎すごいです‼︎わたしも

 ぜひその学校へお願いしますです‼︎」

 なんて本気の全力でこられた…。


「ほ、穂乃果ちゃん。冗談だよ」

「えっ、空先生は魔法使えますよね⁉︎」

 真顔でいう穂乃果ちゃん。

「…使えないよ」

「使ったじゃないですか。恋の魔法。はじめ

 てうちに来たとき目が合いましたよね。そ

 のとき、一瞬で恋に落とされました。アレ

 は、魔法ですよね⁉︎」

 なんて。

 

 …えっ⁉︎

 ってか、一目惚れしてくれたって事⁉︎

 マジかー。

 

 オレは嬉しくてつい穂乃果ちゃんを抱きし

 めた。

 

 そして抱きしめたまま、

「なら、恋の魔法かもしれない。でもそれを

 使えるのは穂乃果ちゃんにだけなんだ♡」

 と伝えた。

 

 すると穂乃果ちゃん

「うわ、素敵ですの♡」

 と答えてくれた。

 

 で、真面目な話に戻そう。

 

「オレは、中学の先生になろうと思ってる」

 と穂乃果ちゃんに答えた。

 穂乃果ちゃんは、

「わたしは、小学校の先生になりたいです」

 と言い俯いた。

「うん!いいんじゃない?」

「はい。ですがあの先生みたいになれるか自

 信が…」

「あの先生?」

「はい。わたしが危うく登校拒否になりかけ

 たのを救ってくださった先生なのです」

「登校拒否か」

「はい。実はたいした話じゃありませんが、

 クラスの人気な男の子がわたしに好意を持

 ってくださりまして…そしたらクラスのリ

 ーダー的存在の女子からの怒りをくらいま

 して…」

 …うん。結構たいした話だよ。

 

「それからその女子がジーっとこちらをみる

 ようになりまして…その子の圧力でよくよ

 く、心が潰されそうになり…わたしは消し

 カスを握り潰しました。そしたら、ネリネ

 リが楽しくなり少し落ち着きましたの」

 

 あぁ、だから前にストレスが溜まったらこ

 れをネリネリすると落ち着くって。

 そういうことがあったのか。

 

「で、ネリネリしてたら落ち着いたのですが

 いつまでも見てくるので早退させていただ

 こうと思ったら先生がまさかの一言をおっ

 しゃったのです。あの言葉は忘れられませ

 ぬ」

「え?何⁉︎」

 先生は、なんと言ったのだろう。

「今、早退したら給食のあのパン食べられな

 いよ」

 って。

 

「わたしは、ハッとしました。あのパン‼︎絶

 対食べたい‼︎と。だから今日は頑張って明

 日お休みしようと思ったのです。しかし‼︎

 また先生が、明日はカレーだよと言ったの

 です‼︎」

 

 あー、食い意地すごいって兄貴が言ってた

 のは、こういう事なのか。

 

「うん。パンとカレーね」

「はい‼︎なのでその先生のおかげで登校拒否

 にならずにすみましたの。そのような先生

 にわたしもなりたいのです。なれるでしょ

 うか⁉︎」

 と。

 

「…うん。穂乃果ちゃんの頑張り次第だけど、

 その先生は、食べ物が好きっていう穂乃果

 ちゃんの個性をきちんと把握してくれてい

 たんだね。だから、穂乃果ちゃんも先生に

 なったら、なるべく一人一人のなんてこと

 ないことでも大事に丁寧に耳を傾けてあげ

 ることができたらその先生みたいになれる

 んじゃないのかな?」

 なんて言ってみた。

 

「はい‼︎先生は、やっぱり先生みたいですね。

 少し自信がつきました。ありがとうござい

 ます」

 なんてお礼を言われた。

 

 空にしては真面目じゃないか。

 なんて小人たちは、感心したのでありまし

 た。

 

 続く。

 

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