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雷苦手⁈

 穂乃果ちゃんの風邪もすっかり良くなり、

 またお勉強開始。

 

 今日の天気は、どんよりしている。

 まだ梅雨はあけていない。

 ジメジメとした空気。

 夏じゃないのにぬる暖かいからだにまとわ

 りつくようないやな感じだった。

 

 しかし、急に風が強くふきだしたかと思う

 と冷たい風になり黒い雲がもくもくと迫っ

 てきて今にも雷が鳴りそうだ。

 だが、そんな事はお構いなしの空。

 

「さ、勉強始めよっか」

「は、はいです」

 

 ?なんか穂乃果ちゃんソワソワしてる?

 やたら外を気にしているような。

 

 原因は、わからないけど何か様子がおかし

 い。

 うーん…

 なんだろう。

 

 少し勉強をしたあたりで遠くの方から雷が

 鳴る音がした。

 

 一瞬ビクッとした穂乃果ちゃん。

 ん?

 どうしたんだ⁈

 なんて思っていたら、穂乃果ちゃんがいき

 なり席を立ち、

「ごめんなさい。先生」

 と言ったかと思えば部屋のカーテンを全部

 閉めだした。

 

 …?

 部屋真っ暗っすけど。

 

 ムフフ。

 脳内変態空は喜んだ。

 

 しかし喜んだその瞬間パチっと電気がつけ

 られた。

 

 おやっ⁇

 なんて思っていると、

「先生、わたし雷の光が苦手で。なので今日

 はカーテンを閉めてのお勉強でお願いしま

 す」

 と言われた。

 …なるほど

 

「うん。全然構わないよ」


 さっきまでムフフなんて思っていたくせに

 変態先生は、急に冷静を装った。


 ということでまたお勉強再開。

 

 したんだけど…

 どんどん近くなる雷。

 音が大きくなるほどに穂乃果ちゃんは、落

 ち着きをなくす。

 

 持っているペンを落としたり消しゴムをう

 まく使えなかったり。

 ノートの上で転ぶ消しゴム…。

 ってか、消しゴムを操作している穂乃果ち

 ゃんが操作不能状態なのか?

 

 雷が鳴るたびに窓の外を不安そうにみる穂

 乃果ちゃん。


 ⁉︎


「もしかして、穂乃果ちゃん雷苦手?」

「あ、はい…。とても」

「そうなんだ」

「はい…しかもいつも雷のどピークでわたし

 の腹痛もどピークを迎えるのです。怖いか

 ら部屋から出たくないのに、必ず腹痛が同

 時進行してくるのです」

 

 …それって極度のストレスからくるものな

 んじゃ。

 

 

「一回休憩しよ」

「えっ、始まったばっかりですのに…」

「うん。いいよ。いつも頑張ってるから今日

 は、特別」

 

 

 そう言い終わるとオレは穂乃果ちゃんの肩

 を抱き寄せた。

 

 うわ。

 穂乃果ちゃん震えてんじゃん。

 どんだけ雷怖いんだよ。

 

「大丈夫だよ」

「は、はいです…の…っ」

 

 しばらく穂乃果ちゃんと寄り添っていると、

 穂乃果ちゃんの体温があったかいように感

 じた。

 と思ったら今度はスースー聞こえた。

 ⁉︎穂乃果ちゃん。

 

 フッ。

 安心したのかな。

 寝ちゃってる。

 かわいい寝顔だ。

 

 雷が落ち着いた頃穂乃果ちゃんが目を覚ま

 した。

 

「あっ、先生…。わたし寝てしまいましたか

 ね。すみません」

 と謝ってきた。

「ううん。かわいい寝顔が見れたからいいよ。

 むしろありがとう」

 と、オレは少し寝ぼけてる穂乃果ちゃんに

 ぎゅーってした。

 

 抱きしめられながら穂乃果ちゃんは、

「空先生といたら雷全然怖くなかったです。

 寿命がいつも縮む思いでしたが今日は寿命

 が五年も、のびのびになりました」

 なんてにっこりした。

 

 …なんだよ。

 そのかわいいにっこり。

 

 ってか、雷でそんなに寿命が伸び縮みすん

 のかよ。

 なら雷の時はなるべくそばに居てあげたい

 なんて心から思う空なのでありました。

 

 

 雨も止み太陽のひかりがカーテンから差し

 込んでいた。

 

 カーテンを開けると穂乃果ちゃんがきれい

 な夕日に照らされて黄金の天使にみえた。

 

「わぁ、きれいな夕焼けですの。先生」

「うん。ほんとにきれいだ」

 

 夕日に照らされた黄金の天使に吸い込まれ

 るよう空は後ろから、ハグをした。

 

 この部屋は、素敵な天使が出るパワースポ

 ットなのかもしれないと思う空なのであり

 ました。

 

 一方穂乃果ちゃんは、きれいな夕日のおか

 げで初のバックハグを大好きな空先生から

 してもらい、さすが夕日のパワー!ですの。

 と密かに思っているのでありました。

 

 

 梅雨もそろそろ終わる。

 そしてついに夏休みを迎えることとなる。

 

 その夏休みに穂乃果ちゃんが昔ストレスを

 抱えて、その発散のために消しカスをネリ

 ネリしていた理由が判明するのでありまし

 た。

 さらに、穂乃果ちゃんが先生になりたい理

 由もわかるのでありました。

 

 

 続く。

 

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