風邪のお見舞い
修がバックハグをしていた頃…
空はボーっと考え事をしていた。
…穂乃果ちゃん大丈夫かなって。
‼︎そうだ。
お見舞いに行こう‼︎
ひらめいた空は、放課後ゼリーやプリンあ
と、うどんを購入した。
一応風邪の時に何を持っていけばいいのか
リサーチ済みだ。
喜んでもらえるかな…。
ドキドキしながら穂乃果ちゃんの家のチャ
イムを鳴らすとお母さんが居て玄関を開け
てくれた。
穂乃果ちゃん大丈夫かな。
寝てたらどうしよう…
なんて考えながら一段一段階段をのぼった。
ドアの前まで来ると話し声がした。
「ですから先ほどからおっしゃっているじゃ
ないですかぁ。もっとそちらに寝てくださ
いの。くっつきすぎですわ。くすぐったい
じゃないですかぁ」
と。
…えっ。
誰かと穂乃果ちゃんイチャイチャしてない
か?
でも、お母さん他に誰か来てるなんて言っ
てなかったよな…。
オレが聞いてなかっただけ⁉︎
え…
どうしよう。
とりあえず部屋の前をウロウロした。
すると、
「ウヒャ〜、やめてくださいなぁ〜」
なんて声がしてきたじゃないか‼︎
「ちょっと‼︎オレの彼女に何す…ん……あ…
…」
ドアを勢いよく開けると…
穂乃果ちゃんが猫とじゃれていた。
「あ、ごめん…勝手にドア開けちゃって…」
「えっ、空先生。本日はお休みと兄に申し上
げたので、会えないと思っておりましたの
に。」
「うん。風邪気味って聞いて心配でお見舞い
にね。ってかその猫は?」
「昨日から迷子みたいです」
あー、そうなんだ。
なんて思っていたらクスクス笑い出す穂乃
果ちゃん。
「ん?」
「先生、さっきオレの彼女にっておっしゃっ
てました」
「あー、うん…。てっきり勘違いしてさ。犬
の次は、猫にやきもちやいちゃったな。」
「クフフ、ありがとうです」
「…うん。あ、そうだ。ゼリーとか買って来
たからどうぞ」
「わぁ、ありがとうございます。早速ゴサゴ
サしても良いでしょうか?」
ゴサゴサ?
ゴソゴソってことか?
「…うん。いいよ」
すると、袋の中を一つ一つ丁寧に見る穂乃
果ちゃん。
「えっ⁉︎う、うどんがいらっしゃいます‼︎」
「うん。もしかして嫌いだった?」
「いいえ、その真逆です。大好きです。だか
らつい嬉しいおたけびを。」
「そっか、ならよかった」
「はいです。胃もありがとうと伝えてくださ
いとおっしゃっております」
…ご丁寧な胃だ。
「空先生、今日はありがとうございまっ…ク
ス…ッでしたの」
途中でくしゃみをしたからありがとうござ
いまっクスと聞こえてしまった。
「ううん、こっちこそ急に来てごめんね」
「いいえ、うれしかったでござい…マッ…ク
ス」
また途中でくしゃみをする穂乃果ちゃん。
「穂乃果ちゃん、辛そうだね。風邪って誰か
にうつすと良くなるって聞いたことあるん
だ。だからオレにうつしなよ」
「えっ…まッ…クスッ」
マックス⁉︎
ならば、
ムチュ〜っ
「ちょっ、いけませぬっ」
穂乃果ちゃんがオレから離れた。
「えっ、どうしたの?マックスでしょ?」
「マックス…?待ってくださいと言おうとし
たらくしゃみが出てしまいましたの」
「あぁ…なるほどね。」
「なるほどじゃございませぬっ。先生にうつ
ってしまわないようにお勉強お休みしたの
に、先生にうつってしまっては大変です」
「穂乃果ちゃん、オレは穂乃果ちゃんが辛い
方がイヤなんだ。オレは大丈夫。だからほ
ら」
ムチュ〜ッ。
ちょっと刺激的なキスをした。
これも風邪をもらう為だ。
うん。そうさ。
でも…最高〜。
しかし、これは風邪をもらう為だ。
うん。
穂乃果ちゃんの目がとろ〜んとした。
「もう、オレがたくさんもらったから大丈夫
だよ。穂乃果ちゃんは、これでも食べてゆ
っくり休みな」
穂乃果ちゃんの頭を軽くポンポンした。
「は、はいですの。空先生」
「うん。素直でよろしい。じゃまた元気にな
ったら勉強再開しようね」
「わかりました。」
「じゃ」
オレは穂乃果ちゃんの部屋から出ようとし
た。
すると穂乃果ちゃんが、
「先生、待ってください」
と、オレを手招きした。
「ん?」
ベッドに横になっている穂乃果ちゃんに近
づいた。
するとオレの耳元で、
「空先生、大好きです」
ってささやいたあとに首にチュッてされた。
うっ…うわぁ〜。
ゾクゾク〜。
空は首も弱かったんだと知った。
というか、穂乃果ちゃんが触れるところ全
てがそうなんだとあらためて知る空なので
ありました。
あー‼︎早く穂乃果ちゃんの風邪が治ります
ようにっ!
でも、まだ治らないならまたうつしてもら
いにいかなきゃなぁ♡
しかし、次の日には、穂乃果ちゃんの風邪
がすっかりよくなった。
空も刺激的なキスをしたのにピンピンして
いた。
しかし、空の横で修がくしゃみを連発して
いたのでありました。
続く。




