それぞれの一日
ふぁーあ。
朝、空くんは外が明るくなってきたのでそ
ろそろ起きようとのびをした。
この時、空は今日何が起きるかまだ知るよ
しもない。
「う〜ん。今日もいい天気だ」
窓をガラッと空けて外の空気を吸った。
なんて清々しい。
あ〜早く穂乃果ちゃんに会いたいなぁ。
…しかし家庭教師は、夕方からだ。
朝イチ登校早々現れたのは穂乃果ちゃんで
はなく、兄の修なのでありました。
…うん。
穂乃果ちゃんは、中学生だもんな…。
チキショー‼︎
がばっ
オレはせめて同じ遺伝子が組み込まれてい
る修に抱きついた。
「うおっ、空なんだよー。」
「あー…人肌恋しくて…ごめんね。お兄ちゃ
ん」
きもかわいい顔で修を見つめた。
「…空と穂乃果って似たもん同士だなー」
呆れた顔で修が言った。
「えっ⁉︎どういう事⁉︎」
オレは修の腕をガッシガッシ揺らしながら
聞いた。
「何?何?お兄ちゃん。教えて」
…
「今朝制服着たら穂乃果がいきなりさ、後ろ
からみたら空先生じゃ〜ん‼︎おんなじ制服
〜って言いながら抱きついてきたわけよ」
「マジか〜‼︎ならまだ穂乃果ちゃんの温もり
がぁ〜。修、お邪魔します‼︎」
と言いながらオレは修にまた抱きついた。
「やめー‼︎」
「イヤンイヤン〜。はーなーさーない‼︎」
なんてくだらない朝を過ごすのでありまし
た。
⁉︎授業中、空は思った。
あー、穂乃果ちゃんも今頃勉強中なんだろ
うなぁ…って。
そりゃそうだろう。
と、思いきやあちらは中休みだったのであ
る。
そして空は、ぽぉ〜っと外を眺めた。
‼︎おぉ〜。
コレは素晴らしい。
外を眺めていたらハート形の雲が‼︎
休み時間までハートさん消えないで。
と、空は願った。
そしてなんともタイミングよくチャイムが
なった。
すぐさまカシャっと撮り保存。
そして早く穂乃果ちゃんに見せてあげたい
とソワソワするのでありました。
その頃穂乃果ちゃんは、大変なことになっ
ていたのであります。
しかも、カップルにとっての危機でもあっ
たのです。
そしてお昼ご飯。
何も知らない空はお昼を食べながら思った。
あ〜、穂乃果ちゃんも今頃お昼だよなぁ〜。
何食べてるんだろ〜。って。
満腹になった空は休み時間、教室の窓から
差し込む優しいひかりに照らされて、そよ
そよと風に髪の毛が揺らされていた。
ハァ〜。
眠くなりそうだよ〜。
なんてほのぼのとしておりました。
しかし‼︎
その頃穂乃果ちゃんは、空と違いワタワタ
しておりました。
数時間後
空は、愛しの穂乃果ちゃんに会えるとウキ
ウキでした。
その頃穂乃果ちゃんは、少し心がワタワタ
しておりました。
そして二人は、顔を合わすなり磁石のよう
にくっ付きました。
しかーし‼︎
抱きついた意味が違うのでした。
そう。
穂乃果ちゃんは、空が授業中雲を見ていた
頃なんと…。
なんと⁉︎
クラスの男子に告白されていたのでありま
した。
「穂乃果ちゃん、会いたかったよ〜」
「わたしも!わたしもとにかく空先生に会い
たかったです。色々ありまして」
⁉︎色々⁈
「えっ、穂乃果ちゃん。どうしたの⁇」
慌てて穂乃果ちゃんの顔を見つめた。
すると…
目を少し伏せた穂乃果ちゃん。
…なんだ?
何があったんだ?
「穂乃果ちゃん?」
「あの、一応報告…です」
「うん」
「色々とありましたが色で言うと白ですから
ね」
「おー…白…?」
⁇どう言う事⁉︎って思う空。
「あの、わたし本日…告白をされました。」
「えっ…」
なんだって。
いつだ⁉︎
オレが修に抱きついていた朝か?
それとも雲を見上げていた頃か?
⁉︎まさか、ご飯の後うとうとしていたあの
時オレの彼女が…
どの時間が正解なんだ⁉︎
誰か教えてくれ‼︎
どの時間でもよくね⁉︎
それよりなんて返事したかが大事じゃね⁉︎
なんて脳内小人たちは言った。
「しかし‼︎きちんとお断りしましたの‼︎壁ド
ンされましたがキュンキュンしませんでし
たし!」
と。
えっ…壁ドン…告白…。
そう。
空が雲を見上げていた頃、穂乃果ちゃんは
告白をされていたのです。
正解は、雲を見上げていた頃でした。
なんて事はどうでもいい‼︎
「か、壁ドン…こ、告白…」
空の頭は真っ白でした。
パラダイスからのチーン状態。
「空先生?大丈夫ですの?」
「あぁ、うん。起きてるよ」
…誰がそんな事聞いた⁉︎
なんて脳内小人が言った。
「わたしですね。告白をきちんとお断りして
壁ドンの手もどけて空を見上げました。あ
ぁ、空先生何してるかなぁ。会いたいなぁ
と思っていたのです。すると‼︎するとです
よ‼︎空にどんな雲があったと予想しますか
?」
オレは昼間に撮ったハートの雲をを放心状
態になりつつも見せた。
「これを予想してます」
と。
「‼︎正解です‼︎」
そう言うと穂乃果ちゃんも同じ雲の写真を
差し出して来た。
「えっ、すご‼︎」
「はいです。以心伝心でございます」
「だね」
「ふふっです」
穂乃果ちゃんの笑顔をみて我にかえる空。
オレは、少し立ち直りつつ色々ビックリ状
態だったので立ってるのがやっとだった。
なので、壁に手をついてなんとか自分のか
らだを支えつつ穂乃果ちゃんにキスをした
のでありました。
穂乃果ちゃんは、空が立ってるのがやっと
だという事を知らない。
なので、ただ単に壁ドンチュ〜をされてい
ると思いキュンキュンしていたのでありま
した。
結果オーライ♡
続く。




